納品後の災難
プリムと一緒に納品を終えたアイリス
お店の人に気になった事を聞く
「あの…市場にお肉系があんまり無いですね…?この前来た時はかなりあったと思うんですけど…」
残念そうな顔をするお店の人
「あぁ…海の方は大丈夫なんだけど…山の方は狩ってくれる人が…こないだ死んじまってよ…」
獣に襲われたんですか??
「いや、どうやら盗賊らしい。獲物を狙われたんだろうな…」
それであまり肉が…
「この街はスパイス好きが集まってるから、魚だけじゃ無く…ホントは肉も食べたいんだけど、入らないんじゃしゃーないやな♪ギルドに依頼でもしてみるとするよ♪」
お店の人から代金を貰い、馬車に戻るとプリムが
「アイリス、後でギルド行きましょ!!」
ニコッと微笑むアイリス
「言うと思ったwwwま、プリムが言わなくてもボクが言ったけどね♪」
「さすがアイリス♪」
二人でクスクス笑った後
「1回行ってみよっか♪まだ時間あるし(⁎˃ᴗ˂)」
「はい♪」
お店の人に場所を聞いてその場所へ向かうと
広めの酒場って感じの建物発見!!
中に入るとテーブルと椅子がキレイに並べられており、何組かお酒を飲んでいた
ま、その中には予想通りの人達もいる訳で…
「おいおい!!ココは子供の来るとこじゃねーぞ!?それとも何か??俺達に買って貰いに来たのかぁ〜???」
「おいおい、やめとけよ。泣いてオシッコちびっちまうじゃねーか!ひゃひゃひゃひゃ!!!」
見た目からして世紀末…
「すいません、どんな依頼があるか見たいんですけど…」
世紀末な人達は完全に無視してカウンターに向かう
いきなり左肩を掴まれるアイリス
「…無視してんじゃねーよ、片翼天使…可愛がってやるよ!!」
カウンターの中でオロオロしているお姉さん
アイリスはニコッと笑うと
「いいですよ♪ココでは皆さんに迷惑ですから、表に出ましょ♪」
「上等じゃねーか!!」
世紀末な人達の後ろについて行きながら、プリムに向けて髪をどけて首を見せ、そこを指差す
プリムは理解して、すぐに噛み付く
「翼は出さないで…ボクは援護するから…」
「…分かったのですよ……♪」
店の前で対峙する世紀末な男達十数人と女の子二人
「謝るなら今のうちだぜぇ〜??」
「その言葉、そっくりお返しするのですよ?♪」
「言ってくれるねぇ〜…ヒャッハー!!!」
「世紀末な人達ってホントにヒャッハー!!言うのですねぇ~?アイリスw」
「ね、初めて聞いたwww」
武器を手に一斉に襲いかかる世紀末
しかし、打ち下ろした先には二人の姿は無い
「ど、どこだ!?」
すでに世紀末共の後ろに立っている二人
「遅すぎるのですよ……?(˙˙*)?」
リーダー格であろう3人を残してその場に倒れ込むザコ
「こ、このー!!!」
タンタンタン!
物凄く軽い音が3回響いた
3人の自慢であろう髪型を削り取る弾丸
へたり込む逆モヒ3人
まさに天使の笑顔で3人に問い掛けるアイリス
「どうですか??♪まだヤりますか??♪」
「や、やめてくれ…!!すまなかった!!この通りだ!!」
完璧なまでな土下座
「…迷惑掛けたと思ってる分、ココに置いてくれると嬉しいのですよ♪(꒪ˊ꒳ˋ꒪)♡ニパー」
物凄くキラキラした笑顔でとんでも無い事言ってるプリム
まぁ許すがwww
「はいーーーー!!!コレで勘弁してください!!すいませんでした!!!」
結構なお金を置いて逃げて行く世紀末達
コレでゆっくり、どんな依頼があるか見れ…
「うぉーーーーー!!!パチパチ!!!」
いつの間にか人だかりが出来ていた:(´ºωº`):
「お嬢さん達強いねぇー!!!どっから来たの!?」
「アイツら、この辺の盗賊なんだよ…おっかなくて、なかなかギルドに依頼出来なかったんだよぉ〜。ありがとう♪」
メッチャ(°Д° ≡ °Д°)キョロキョロしてる二人
「いや、あの、そんな…」
「ホントに、大した事は…」
とりあえずギルドの中に入れて貰い、どんな依頼があるか確認すると
依頼の掲示板はスッカスカだった…
( 'ω' )ムムムッ
「…はぁ…お肉、取りに行こうと思ったのですよぉ…( 。•́ - •̀。)シュン」
「仕方ないよ。また明日、マリンの葬儀が終わったら来よう。ね?(#^^#)」
「今…マリンって…言ったか…??」
何か悪い事を言ったかと思い、思わず謝るアイリス
「まさか…あんたらがマリン様のお友達…」
いえ…正確にはマリンのお友達を連れて来た者です。
ご好意で、今夜はお屋敷に泊めて頂き、明日、ご葬儀にも出させて頂く事になっています。
皆が一斉に頭を下げる
ぇ?(*˙꒳˙* 三 *˙꒳˙*)ぇ?
困惑する二人
「マリン様にはずっとこの街を護って貰ってたんだぁ…」
「今、肉は無いが魚や野菜、スパイスが手に入るのはマリン様が色んな交渉をして、漁師に魚を。地主には畑を。運び屋にはスパイスを。流通して貰えるように契約したからなんですよ…」
マリンってやり手の経営者だったの!?
「あの人が居なければ、この街はとっくに無くなってるよ…」
「もしかして…マリンって……養命酒なのです?( •́ω•̀)??」
「それを言うなら長命種だよwプリムwww」
「マリン様はエルフだよぉ。凄く長生きで、儂らなんかよりもずっと歳上なんだよ…」
…だから、エルフのエレナお姉ちゃんに…
「マリン様に護って貰い、マリン様のお友達にまで護って頂いた…感謝のしようが無いです…」
ぢゃ…1つお願い聞いて貰えるかな??(ΦωΦ)フフフ…
「うわ…アイリスがメッチャ悪い顔してるのです…:(´ºωº`):」
さっき、心優しい人達が置いて行ったこのお金。マリンにあげてもイイ???(꒪ˊ꒳ˋ꒪)♡ニパー
ホントはココにいる皆で食べて飲んでして貰おうと思ってたんだけど、マリンにあげた方がもっと街の為になると思って♪どうかな??
一斉に吠える住民達!!
コロコロと笑うアイリスꉂꉂ(ˊᗜˋ*)
…全く…悪い顔して言う事ぢゃないでしょ♪アイリス♪
「あ…」
何か思い出したかのように呟く
「ごめん!!今出来るこの街の名物だけは食べたい!!」
キョトンとした住民達は
大爆笑しながら
「待ってて!!今ウチの新鮮な材料持ってくる!!」
「ギルドの厨房!!すぐ出来るように用意しとけよ!!」
厨房から聞こえた
「ガッテン!!!」
「この世界でガッテンって初めて聞いたよ♪ね、プリム♪…プリム??」
「アイリスは凄いな…すぐにみんなを笑わせた。」
「そうかな??」
「そうだよ…プリムには…出来ないのです…」
「なら、シッカリ付いて来る事♪ずっとね♪」
「…え?それって…」
「嫌ならイイけど〜♪~(´ε` )」
「ついてく!!ついてくのです!!─=≡Σ((( つ*,, º` ﹃´ º ,,)つ✧ガバァッッ」
必死に言うプリム
…カワイイ♪
すぐに色んな材料が届き、色んな名物料理が並べられた
「…こんなに食えるかーーーー!!!!」
テーブルが6卓埋まったwww
アイリス
「こーんーなーにーたーべーらーれーなーいー!!!。゜ヾ(゜`ω´゜ノシ゜。)ノじだばた」
「…と言うわけですので~……♪」
アイリス
「お酒は自分で買う事!!皆で食べよ♪」
ヒャッハー!!!!٩(*°ꇴ°)۶
ココにいるの全部世紀末な人達!?(º ロ º )www
皆にもみくちゃにされながらも楽しいひと時を過ごしたアイリスとプリム
お土産を貰い、マリンの屋敷(今はエレナの屋敷)に向かう二人でした♪
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???
「ヒャッハー隊もダメでした…」
???
「その名前どーにかしろよ!!!」
ヒャッハー隊…いつか出て来れるのだろうか…