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片翼天使の笑いかた  作者: 山下ケイト
2章 ルイステリア
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さーてと♪

さ〜てと!!



食事を終えた皆は寝室に戻る準備を始める



食器の片付けをしようとしたのだが、ドール達がすぐに片付け始めてくれる



「…いつもならリリスがやってくれるから、大丈夫ですよ、私がやりますから…って言ってくれてたんだよね…」




ドール達はテキパキと片付けをしている


「…でも、この子達も本当はお話出来るんだよ…ずっと…リリスに気を使ってたんだと思う…」


姫がそんな事を言う


「…え、どういう事…??」


カチャカチャと鳴る食器の音が響く部屋の中


「ドールはね、状況に合わせて考える事が出来るの。でもね、アタシがリリスを特別扱いしちゃってたから…遠慮してるの…」



ドールの一人が食器を持ったまま立ち止まる



「…ヒメサマ、ダイジョウ、ぶ」


驚いた全員がそのドールの方を見る



「りり…ス、イツも、わたしタチに、オシエテく、レタ」



まだカタコトの状態だが、確かに自分の意志を伝えようとしてくれている



「リリス、まいにち、ヒメサマとの、おはな、し、してた。わたしタチ、その言ば、おぼえる、モシ、姫様のと、ころから、リリ…す、いなくなつたら、おせわで、きるよ、うに」


「そう…だったの…??」


「オシゴト、おぼえ、るの、みんなお、そかつた。リリス、はなんかいもお、シエテくれた」



すると他のドールが

「姫様はお、もしろいは、なしがす、き。悲しいは、キライ」



「悲しいお話より、楽しいのがイイよねぇ〜(´ー`*)ウンウン」


と、頷くシフォン


「いつも、誰かの、しんぱいしてる、といってた」



また違うドールが話した


…どんどん流暢になってる…?



そう感じたエレナ



…まさか、この短時間で言語を学んでいるの!?


いや…私達の会話に無い言葉も含まれてる…


つまり…


「あなた達は、姫とリリスの会話をずっと聞いてきた。だから言語自体は理解出来ているのね?」



その場にいる全てのドールがエレナに対して頷いた


「…ただ、話してイイのか分からなかった…って事だよね…??」


同じように頷くドール達



「姫様は、リリスと話すと笑っ、てた。だか、ら、私達はす、こし、はなれて見てた 姫様、どうしたらわらう かしりたかた」



自然と溢れる姫の涙


「…なんで…なんで幽霊だったアタシが見えてたのに、声掛けてくれないのよ!!すごく寂しかったんだからね!?アタシは…皆が声掛けてくれないから…リリスは魂があったから…だから見えるのかなって!!!お仕事の邪魔しちゃ悪いと思って、声かけなくて…!!!」


「…みんな、姫様が大好きで すよ?」



ドール達が凄く優しい笑顔をしている


「私達は、リリスに育てて貰ったドールです。もし、ドールの生産を行うなら、私達のデータを使ってください。きっと、リリスみたいに優しいドールが出来ますよ?(´,,•ω•,,)」



ドール達の笑顔は、リリスが笑った時と同じように自然で、愛に満ちあふれていた



「リリス…リリスぅ…ありがとう……」


涙を拭い続ける姫


だが、涙が止まらない



「さーてと!!後は任せたぞ、レナス?(´,,•ω•,,)」



そう言ってレナスの肩を叩いたアイリス



「え!?まぢで!?((((;°Д°;))))カタカタ」



「当たり前なのですよ?だ、ん、な、さ、ま?(。˃ ᵕ ˂。)」


プリムが笑って部屋を出る



「ま、レナスならどーにかなるだろ?ꉂꉂ˖笑˖(ˊᗜˋ*)」


エレナも出ていく


「…おいおい…まぢかよ…」



するとシフォンがレナスに駆け寄り、耳元で



「…頑張ってね?お兄ちゃん…?」


そう呟いてレナスのホッペに軽くキスをして部屋を出て行った




「……ひめ…いや、アイリス姫…?少し、抱きしめてもイイかな…??」



姫はレナスの方を向き、すぐ首に腕を回して抱きつく



「…遅いぞ…?」


「ごめん…」



そのままキスをする2人をドール達は出来るだけ音がしないように片付けを続けるのでした


レナス

「いや!!出来れば少し片付けを休んでくれよ!!」

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