さーてと♪
さ〜てと!!
食事を終えた皆は寝室に戻る準備を始める
食器の片付けをしようとしたのだが、ドール達がすぐに片付け始めてくれる
「…いつもならリリスがやってくれるから、大丈夫ですよ、私がやりますから…って言ってくれてたんだよね…」
ドール達はテキパキと片付けをしている
「…でも、この子達も本当はお話出来るんだよ…ずっと…リリスに気を使ってたんだと思う…」
姫がそんな事を言う
「…え、どういう事…??」
カチャカチャと鳴る食器の音が響く部屋の中
「ドールはね、状況に合わせて考える事が出来るの。でもね、アタシがリリスを特別扱いしちゃってたから…遠慮してるの…」
ドールの一人が食器を持ったまま立ち止まる
「…ヒメサマ、ダイジョウ、ぶ」
驚いた全員がそのドールの方を見る
「りり…ス、イツも、わたしタチに、オシエテく、レタ」
まだカタコトの状態だが、確かに自分の意志を伝えようとしてくれている
「リリス、まいにち、ヒメサマとの、おはな、し、してた。わたしタチ、その言ば、おぼえる、モシ、姫様のと、ころから、リリ…す、いなくなつたら、おせわで、きるよ、うに」
「そう…だったの…??」
「オシゴト、おぼえ、るの、みんなお、そかつた。リリス、はなんかいもお、シエテくれた」
すると他のドールが
「姫様はお、もしろいは、なしがす、き。悲しいは、キライ」
「悲しいお話より、楽しいのがイイよねぇ〜(´ー`*)ウンウン」
と、頷くシフォン
「いつも、誰かの、しんぱいしてる、といってた」
また違うドールが話した
…どんどん流暢になってる…?
そう感じたエレナ
…まさか、この短時間で言語を学んでいるの!?
いや…私達の会話に無い言葉も含まれてる…
つまり…
「あなた達は、姫とリリスの会話をずっと聞いてきた。だから言語自体は理解出来ているのね?」
その場にいる全てのドールがエレナに対して頷いた
「…ただ、話してイイのか分からなかった…って事だよね…??」
同じように頷くドール達
「姫様は、リリスと話すと笑っ、てた。だか、ら、私達はす、こし、はなれて見てた 姫様、どうしたらわらう かしりたかた」
自然と溢れる姫の涙
「…なんで…なんで幽霊だったアタシが見えてたのに、声掛けてくれないのよ!!すごく寂しかったんだからね!?アタシは…皆が声掛けてくれないから…リリスは魂があったから…だから見えるのかなって!!!お仕事の邪魔しちゃ悪いと思って、声かけなくて…!!!」
「…みんな、姫様が大好きで すよ?」
ドール達が凄く優しい笑顔をしている
「私達は、リリスに育てて貰ったドールです。もし、ドールの生産を行うなら、私達のデータを使ってください。きっと、リリスみたいに優しいドールが出来ますよ?(´,,•ω•,,)」
ドール達の笑顔は、リリスが笑った時と同じように自然で、愛に満ちあふれていた
「リリス…リリスぅ…ありがとう……」
涙を拭い続ける姫
だが、涙が止まらない
「さーてと!!後は任せたぞ、レナス?(´,,•ω•,,)」
そう言ってレナスの肩を叩いたアイリス
「え!?まぢで!?((((;°Д°;))))カタカタ」
「当たり前なのですよ?だ、ん、な、さ、ま?(。˃ ᵕ ˂。)」
プリムが笑って部屋を出る
「ま、レナスならどーにかなるだろ?ꉂꉂ˖笑˖(ˊᗜˋ*)」
エレナも出ていく
「…おいおい…まぢかよ…」
するとシフォンがレナスに駆け寄り、耳元で
「…頑張ってね?お兄ちゃん…?」
そう呟いてレナスのホッペに軽くキスをして部屋を出て行った
「……ひめ…いや、アイリス姫…?少し、抱きしめてもイイかな…??」
姫はレナスの方を向き、すぐ首に腕を回して抱きつく
「…遅いぞ…?」
「ごめん…」
そのままキスをする2人をドール達は出来るだけ音がしないように片付けを続けるのでした
レナス
「いや!!出来れば少し片付けを休んでくれよ!!」




