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片翼天使の笑いかた  作者: 山下ケイト
1章 マジュウ
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アイリスの能力

もしかしたら…

馬車にエレナがいるかも知れないと思ったアイリス



だが、馬車にもエレナの姿は無かった…




慌てて飛び出したので、馬車の中はカードや二人の荷物が散らかっている


「エレナお姉ちゃん…プリム…」



二人の荷物を抱き抱え…涙を流すアイリス



「ごめんね…ごめんね…ボクが…力隠してたから…」



アイリスの能力

ソレは、誰かの血を吸う事でリミッターが外れる「ヴァンパイアクイーン」


普段、魔力制御が苦手なのは、リミッターが掛かっているから上手く使えない



言い換えれば、リミッターを外せばほとんどの魔法や召喚なども容易に出来る



でも、アイリスはその力を使う事を拒んだ



だから、最低限の魔力を弾にする魔銃を作って貰ったのだ



誰も殺さないように…




「ごめんね…ごめんね…」



ガサガサ…



「外から音…」


魔銃を構え、体勢を整える…



ゆっくり外に向かおうとすると…


ピョン!




「あわわわわ!!ヾ(・ω・`;)ノ≡ヽ(;´・ω・)ノ゛」



馬車の中に入って来たのは…リス…




「…なんだ…リスかぁ…ビックリした〜…(*´ω`*)ホッ」



リス

「アタシを置いていくつもり??アイリス??」




…リスが喋ったーーーーーー!!Σ(´⊙ω⊙`)



リス

「アタシよ、エレナだよ♪」




なんかリスがエレナお姉ちゃんとか言ってるーーーーーーーーー!!!この変態!!!



「誰が変態だ!!(╬⊙д⊙)」



落ちてけ〜…落ちてけ〜…


|(*゜o゜*)| スー→ \(*゜0゜*)/ ハァ→ _(*゜ー゜*)_ シンコキュウ


「それ、落ち着け〜…の間違いだよね??www」


しっかりと深呼吸をするアイリス



少し落ち着いたところでリスのほっぺをつつきながら聞いてみる


「ホントにエレナお姉ちゃん…?」


リスエレナ

「ホントだよ♪プリム…可哀想な事しちゃった…魔力が底をついてね。いつもの姿を保てなかったの…」




「じゃ、いつもの姿は変態魔法で??」



リスエレナ

「変態魔法っていうな!!変身魔法!!…転生する時にね、もう人間はイヤだな…って思って。でも、リスの姿だけだと色々不便だろうから、魔法が使えるならイイな…って、お願いしたの。」




「転生の時にお願い…?(。´・ω・)?」


リスエレナ

「アイリスもしたんでしょ??この動物がイイとか、特殊な能力の事とか。」


転生の時の事を思い出しながら


「…してない…覚えてるのは…」



お前はこの力で殺しつくせ



「…その声だけ…」



リスエレナ

「…何それ…」



それから、エレナに自分の力「ヴァンパイアクイーン」について話をした



誰かの血を吸うとリミッターが外れる事


リミッターが外れると目の色が変わる事


斬れた翼から漏れる魔力が形を作り、漆黒の翼が生える事



…自分が望めば、血を吸った相手を自分の眷族に出来る事



そんな事はしたくないから、ずっと使わずに生きてきた事を…




リスエレナ

「待って…血を吸った相手を眷族に出来るって…ヴァンパイアに出来るって事!?」




「…うん…」



リスエレナ

「…なら、プリム。ヴァンパイアになれるんじゃない!?回復力凄いらしいし、もしかしたら!!」




「!!!!助けられるかな!?」


ほんの少しの希望が見えた


リスエレナ

「試してみよう!!」



ハァハァ…


プリムのお墓に走る1人と肩に乗った1匹



「プリム…あれ?このお花…増えてる…」



リスエレナ

「…アタシも…お花あげたから…」




「そっか…ありがと、エレナお姉ちゃん♪」




リスエレナ

「そんな事よりも、やってみよう?」


お互いに目を合わせて頷く


「そうだね…ぢゃ、お姉ちゃん。ちょっと貰うね♪」



そう言うと、肩に乗っていたエレナを掴むアイリス


リスエレナ

「え!?(゜Д゜≡゜Д゜)何?何!?」




「だって…血を吸わないと…」



リスエレナ

「まぢかぁーーーーー!!」


カプ…



ほんの少しだけエレナの血を吸う



瞳を開けると、右眼は紅、左眼は漆黒


背中には漆黒の翼が生えていた




リスエレナ

「ホントに雰囲気変わるね~…じゃ、よろしく!!」



コクリと頷くアイリス



「我が盟約の理に従い、眷族となりて顕現せよ…プリム!!」




物凄い勢いでアイリスから魔力がプリムのお墓に吸われていく



リスエレナ

「ちょ!!!大丈夫なの!?」




「多分、治癒するのに必要な魔力を持ってかれてるんだと思う…ボクの魔力ならいくら使ってもイイ…帰って来て!!プリム!!!」



魔力の吸収が止まる



お墓には何の変化もない




崩れ落ちるアイリス



「…ダメ…だったの…??」


リスエレナ

「…ごめんね…変な期待させちゃって…」





…んーーー!!んーーーー!!!!!




お墓がモゾモゾしている



アイリス&エレナ

「プリム!?!?」



急いでお墓を掘り起こす二人




ぷはぁ!!なんでプリム埋まってんですか!?!?

殺すつもりですか!?!?

…って、あれ??

巨人にぶん殴られて…

あれ?体が痛くない…


アイリス&エレナ

「…プリムーーーーー!!!(*ノД`*)・゜・。」



物凄い勢いでプリムに抱きつき、ワシャワシャワシャワシャ、ペロペロペロペロしまくる二人




「ちょ!何なんなのですか!?説明して欲しいのですよぉ~( ˊ꒳ˋ ;)しかもなんかリスにも舐められてますーーーーΣ(´⊙ω⊙`)」



馬車に戻る間にプリムは一度死んだ事。

アイリスのヴァンパイアクイーンの力でアイリスの眷族として帰って来た事。

エレナは魔力が切れて元のリスの姿になっている事。



「…ぢゃ、プリムはヴァンパイアになったんですか??(。´・ω・)?」



「そういう事。ごめんね…。勝手な事して…」



「って事は…ニンニクが入っているものは食べられないのですね…」




「はい??(。´・ω・)?」




「あと、教会の前では目を開けると大変な事に…」




「ならないよ♪ニンニクも食べて大丈夫♪ヴァンパイアって言っても、再生力が凄いくらいで普通の人間と変わらないよ♪…リミッター外さなければ…」


リスエレナ

「プリムにもリミッターついてんの!?リミッターがついてるのはヴァンパイアクイーンのアイリスだけなんじゃないの!?(º ロ º )」




「リミッターはヴァンパイアの標準装備みたいなの…(*ノω・*)テヘ」


リスエレナ

「車か!!!!」




「※効果には個人差がございます」


リスエレナ

「医薬品か!!!」




「プリム、ボクの血、吸ってみて。」



そう言うと髪を片方に寄せ、首に噛みつき易くしたアイリス




「…ゴクッ…(´,,•﹃ •,,`)」


リスエレナ

「今、ツバ飲んだのは血が欲しかったから??それともアイリスにカプッて出来るから?」




「…カプッ出来るからですぅ〜!!!(✪▽✪)」




「メッチャ目がキラキラしてんな!?!?(¯―¯٥)」



そのまま噛み付くプリム



「…ん!!」



数秒アイリスの血を吸うプリム



リスエレナ

「ちょ…この魔力…」




「う〜ん、凄いですねぇ〜…」



プリムの周りには可視化出来るレベルの強い魔力


背中にはアイリスとは違う、まさにヴァンパイアと思える翼が生えている



「…こんなに力が…溢れてくる…!!」



「試しに、ボクの銃撃ってみる?」



プリムに渡されるアイリスの銃


右手で銃を持ち、斜め下に構えながら魔力を集めていく


「そう。銃に魔力を流し込むイメージだよ♪」



上空向けて右手を掲げ、真っ直ぐ引き金を引く





ドチューーーン!!!


アイリス&エレナ

「…ラストシューティング…」




「誰がRX-78二号機ですか!?(╬⊙д⊙)」




アイリス&エレナ

「なんでガ○ダム知ってんの!?」




「プリムも転生者です!!」



まぢかぁーーーーー!!!!!(º ロ º )


こうして、少しだけ寝てから無事(?)にタバルへ向かう3人なのでした♪



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「巨人でもダメだったか…」



「…やはり…あの力はヴァンパイアクイーンかと…」

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[良い点] プリムがヴァンパイアになった(゜д゜) みんな転生者でガンダム話で盛り上がる [一言] とにかくみんな生きれて?良かったです!
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