シフォンのお姉ちゃんと初対面
かなり陽も傾き始めた
「…シフォン…?1度お城に行ってみよう??まずは手掛かりを見つけないと…ね?」
エレナがシフォンを包み込むように抱きしめながら言った
「…うん…」
その様子を見たマオは少し歯痒そうな表情を見せ、強く拳を握っていた
新型魔力炉は分からなかったが、マルスが企んだ事は分かった
1度お城の中に入りたい
落ち込んでいるシフォンを馬車に乗せ、王城へ向かう
「…セレモニーで錬成…でも…シフォンはその前にマリンに預けられた…第六魔力炉のピースと鍵と一緒に……第六魔力炉は意図的に止められた…土の障壁が自動で作動…」
アイリスがブツブツ何か言っている
「…アイリス??」
心配したプリムが声を掛けた
「…中央広場と第六魔力炉の延長線にはタバルの街…ルイステリアに来る間にマオの封印…日記には「土の障壁で無ければ防げない」と書いてあった…セレモニーが行われるなら昼間……稼働してない魔力炉が自動で土の障壁を展開出来たなら…」
アイリス!!!
プリムがもう一度大きな声でアイリスを呼ぶ
∑(´゜ω゜`;)ハッ!!!!
「ごみん、ちょっと考え事してた(^_^;)」
( ^ω^ )そんな事は分かってる♪
プリムが尋ねる
「…で、アイリスが至った答えは??」
アイリスが答える
「…シフォンのお姉ちゃんは、セレモニーより前に殺されてる…」
!?!?
「だって、セレモニーにシフォンのお姉ちゃんが出るって書いてあったよ!?なら生きてないと無理じゃない!!」
エレナが食って掛かる
「…シフォンのお姉ちゃんは、犯人の計画に気付いた…だからシフォンに第六魔力炉のピース、あと何の鍵か分からないけど鍵を持たせマリンさんに預けた……なのに起動しちゃイケない物を起動させた……死体を操れる奴がいたとしたら可能…でしょ…????」
!?!?
…確かに辻褄が合う…
「だから、もしかしたらシフォンのお姉ちゃん。お城にいるかも知れないと思って…」
コレはタダの辻褄合わせだ
アイリスだって分かっている
コレが…シフォンに残酷な結末に繋がるかも知れない…
もしかしたら…なんて…
もう一度希望を与えるなんて……
「アイリス♪ありがと♪大丈夫!!もしお姉ちゃんいなくても大丈夫!!シフォンにはエレナとアイリスとプリムっていう仲間だしお姉ちゃんがいるから!!マオっていう弟もいるしね(⁎˃ᴗ˂)」
…メッチャ期待してたくせに…ホントに強い子だな
もうすぐ着くが、陽がかなり傾いて来ている
「エレナ!!あれ!!」
プリムが指差した方向を見ると、日陰になった場所にアイリスの花が咲き始めていた
「…マリンがお願いした人がココにいたんだ…」
エレナが呟いた
シフォンが馬車を降り、人数分の花を切って来た
「はい、マオも舐めてみて?(⁎˃ᴗ˂)」
ホントに大丈夫なのかな…???
不安に思いながら舐めてみるマオ
「…!!!!ハチミツみたいだね!!(◍ ´꒳` ◍)*•.」
エレナ
「ハチミツ!?砂糖じゃなくて!?」
「う、うん、ハチミツだよ…??」
皆が慌てて花を口に含む
…ハチミツだ…
って事は…
「アイリスと同じくらいの魔力と同じくらい優しい人が…いたんだ…」
…きっとシフォンのお姉ちゃんだろうな…
そんな事を考えているうちに日陰の部分が増え、お城までの真っ直ぐな道がアイリスの花畑になっている
…キレイ…
「マズい…まだ城門が開いてない!!!」
シフォンが叫ぶ
「後ろ!!!住人の人達が…!!!」
アイリスが後ろを振り返ると
陰になった場所から少しづつ這い出して来る白骨化した住人達
「…オネガイ…コロ…シテ…」
「…オネガイ…コロ…シテ…」
「…オネガイ…コロ…シテ…」
「…オネガイ…コロ…シテ…」
「アイリス!!耳を塞ぎなさい!!大丈夫だから!!!」
隣で手綱を持ちながらアイリスを抱きかかえるエレナ
「ドンドン数が増えてます!!すぐ後ろにも出始めました!!!」
プリムは「アイリス!銃借りるです!!」
馬車の近くに現れた白骨達を魔銃で牽制している
…お願い!!
お城の門…開いて!!!
「おねーちゃーーーん!!!!開けてーーーーーーーーー!!!!!」
シフォンが全力で叫んだ
ギ…ギギギギギ……
門が…開いた!!!!
ちょうど馬車が通れるくらい
だが、すぐ後ろに白骨達が迫っている
……アタシが止める!!
近くにあるお酒を口に含む
「ダメ!!シフォン!!」
制止するエレナを無視して飛び降りる
ズザーーー!!っと着地しながら前の白骨を見つめる
「…身体強化!!」
門の前で両拳を合わせるシフォン
「戻って!!シフォン!!」
戦闘態勢に入るシフォン
目の前には白骨化した住人達の大群
「アタシが…護る!!!」
シフォンが踏み込もうとした瞬間
「傷つけちゃダメ!!!」
その声で踏みとどまるシフォン
目の前には、障壁にぶつかる白骨達
…コレは…?
「早く中に!!!!」
シフォンが門の中に入ると、大きな音を立てながら門が閉まった
「シフォン!!怪我はしてない!?」
急いで駆け寄るアイリス
「う、うん。大丈夫だけど…さっきの声は…??」
お城の前に女の人が立っている
「良ければ中に…門が閉まっていれば大丈夫ですから(⁎˃ᴗ˂)」
少し警戒しながら、女の人の後をついていく
応接室に通された
「ようこそ。ルイステリア城へ♪ここは安全ですから、休んで行ってください(๑•᎑•๑)」
…シフォン???
そこにはシフォンにそっくりな女の人が座っていた
「私は、アイリス=ルイステリア。この国の第一王女だったものです。もう、10数年前に死んでいますけどね(⁎˃ᴗ˂)」
!!!!!
「お姉ちゃん…なの??本当に???」
「…お姉ちゃん…???(。´・ω・)?」
「アタシ!!シフォンです!!シフォン=ルイステリア!!マリン様に預けられた、シフォンです!!」
「ホントに…ホントにシフォンなの…??…良かった…無事で…こんなに大きくなったんだね…」
「お姉ちゃん!!」
抱きつこうとしたシフォンだが、姉の体に触れる事はでき無かった
「…ごめんね。お姉ちゃん…もう死んでるから…触れないの…ごめんね…」
凄く寂しそうな表情で謝るアイリス姫
「…それにしても、姫の名前がアイリスとはね…」
エレナが言った
「あの、おかしいでしょうか??」
尋ねるアイリス姫
「ここにもアイリスがいるものでwww」
エレナは後ろにいる妹を親指で示した
「そうでしたか…ここまで妹と…シフォンと一緒に来てくれてありがとう。アイリス」
凄く優しく微笑む姫
「いえ、そんな…(⸝⸝⸝´•ᴗ•ก)ポリポリ♡」
「でも、驚きました。まさかホントにシフォンが来てくれるなんて…」
シフォンが思い出したようにカバンの中からピースと鍵を取り出し、姫に見せると
「!!これがあれは…国民の人達を解放出来る…ありがとう…ありがとうシフォン…!.˚‧º·(´ฅωฅ`)‧º·˚.」
「詳しく教えてくれるかな??」
エレナが姫に言うと
「分かりました。ですが、その前にお風呂と食事にしませんか??私は幽霊ですが、この城のメイド達は魔力で動いているドールなので、今でも毎日全ての家事をこなしてくれています。すぐにでも入れますよ♪」
確かに皆ホコリだらけ&さっきの騒ぎでお腹ペコペコだ
「じゃ、お言葉に甘えて…」
「…アイリスが言った通り、お姉ちゃん、いた…♪アイリス、凄いね♪」
ちょっと照れたように
「こうだったらイイなって、考えただけだよ…何も特別な事はしてないよ。(⁎˃ᴗ˂)」
「必死になって考えてくれたんでしょ??ありがと♡」
シフォンのお姉ちゃんに会えた…
ゆっくり温まってから、詳しい話を聞こう




