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片翼天使の笑いかた  作者: 山下ケイト
2章 ルイステリア
36/93

封印のショタコン

「アイリス〜!!プリム〜!!行くよ〜!!」



「は〜い!!」


馬車に荷物を積み込み、忘れ物がないかアイリスとプリムが確認してくれてました


カチャっと開く玄関


「おまたせ!!忘れ物大丈夫だよ!!♪」

アイリスのすぐ後ろから出て来たプリムの顔が少し赤い気がする…



「プリム、熱ある??顔がちょっと赤いよ??」


「だ、大丈夫!!ちょっと急いで確認しただけだからwww」



「そっかぁ♪じゃあ乗って♪先に進もう(⁎˃ᴗ˂)」



手綱を握るエレナが促す



プリムは魔導書を読み始め、シフォンはマオと何かしている


エレナの隣に座り、一緒に手綱を握るアイリス



「まずは祠でイイんだよね??お姉ちゃん?」


「うん。もしかしたら何か思い出すかも知れないから…」



チラッとマオの事を見る2人


何故かマオはシフォンにべったりだ。



「ぐゃじい…。°(°´ω`°)°。たまには男児のエキスが…Σ(`艸´;)ハッ!!」



「しばらく一緒なんだから、いつものアイリスなら惚れてくれるかもよ〜ニヤ(°∀° )ニヤ」



(๑òωó๑)シャキ


わかりやす!!www



「マオ君、もうすぐ君が封印されてた場所だよ〜」


....((((ノ・д・)ノトトトト


馬車からニョキッと顔を出す



「見た事ある…」



洞穴のすぐ横で馬車を停め、全員で降りる



「ここに…ボクが…」


中に入ると自分がいた祠に入り、皆の事を見る



「ローブを着た男が2人…」


ローブを着た男…2人…


「力が入らなくて…それで…扉が閉まった…と、思う…」


そっか…ちょっと思い出せたね♪

マオの頭を(。-ω-ヾ(>᎑<`๑)ヨシヨシするシフォン



「…??アイリス!!これ!!」


プリムが足元で何かを見つけた



「赤い…砂??」


周りを見ると、そこら中に散らばっている


中には小石程度の物もあった


「これって…賢者の石…??」



コレで結界の強度を上げていたのだとすれば、普通の人なら入る事は出来ないだろう。



「アイリスが結界を破った衝撃で砕けたのかも…」


「もし、ホントに賢者の石だったら…2人の男の1人は…マ」


慌ててプリムの口を押さえるアイリス


「その単語はダメ!!あの殺気は多分そーゆー事だと思う…」



しゃがみ込んでマオと目線を合わせるシフォンが


「どう?他にも思い出せそう??」


するとマオは首を横に振った



「じゃ、行こうか♪」



馬車に乗り込む5人


「じゃ、出発〜♪」



馬が疲れてしまうので、休憩を挟みながら進む



すると


「…アイリス!あれ!!」


エレナが指差した方向を見ると、腰に剣、背中に矢を背負った遺体があった



もちろん白骨化している


「お姉ちゃん、停めて」



すぐに馬車を停めると、遺体の横に座るアイリス



両手を合わせてから

「お姉ちゃん、また障壁お願い出来るかな??」



コクンと頷く



「こんな所じゃ寒かったよね…すぐに暖かくしてあげるからね…」



そういうと、優しい炎を遺体に纏わせる


すぐに燃え移らないように障壁を張るエレナ



ものの数秒で炎は収まり、エレナが障壁を解くと


「…ありがとう…」


その声と共に、灰は風に乗って行った



「…さ!行こう!!」


再び進む馬車だが…


「アイリスぅ〜…なんで血を吸わずに魔法が使えたのかなぁ…??ニヤ(°∀° )ニヤ」


「え!?あ、いや、それは〜…」


後ろでプリムがモジモジしている




出発前の玄関にて



「ん!!」


プリムにキスをするアイリス


「ごめんね、プリム。これから街の中心に向かうにつれて、きっと遺体が多くなる…でも、マオ君に吸血するとこを見せるのは気が引けて…だから、先に吸わせておいて??」


「…イイよ」



プリムの首筋に噛み付く


「…ごめん、時間が無いからいつもより激しいかも…」


…!!!


「アイ…リス…」


思わずアイリスの背中にしがみつき、なんとか立っている




「アイリス〜!!プリム〜!!行くよ〜!!」



その声で慌てて離れる2人


「プリム…ありがと…ちゅ♡」


「待って…後、10秒…」

息を整えるプリム


「うん、もう大丈夫!!」




と、言う事があったからでした



「ま、なんとなく分かるけどね〜ニヤ(°∀° )ニヤ」

話して無いのにエレナが笑う


「あ!!また家が見えて来た!!(・∀・;)」


何とか話を逸らすアイリス




道の先を見ると、ポツポツとではあるが民家が見えている




「だんだん近付いてるみたいね…みんな!!もしも遺体があったら教えて!!アイリスが弔ってくれるから!!」


あ━━ヾ(๑`꒳´๑)ノ━━い



全員で周囲を確認している…




「ねぇ、エレナ…おかしくない??」

プリムが言う


「…うん、おかしいね…」



遺体が全く無いのだ


「もしもセレモニーに行くのなら、まだ距離があるから馬車を使うはず…でも馬車の荷台はどの家も置いたまま…」



「それに、お馬の遺体も無いです…」



まさか全ての住人が馬に跨って会場に向かうはずも無いだろう…


周りに注意しながら進む



念の為、アイリスとプリムは馬車を降りて馬車の横を歩いている



するとシフォンが

「左側にお店がある!!」


見ると、コンビニのような建物があった



「一応確認しよう。食べられる物があったら確保したいから。この辺りじゃもう生き物はいないかも知れないから…」



全員で中に入ると


「…うん、コンビニだね」


「コンビニだね」


「間違いなくコンビニだねwww」



流石にオニギリやパンだったであろう物はよく分からなく状態になっている



「缶詰の棚は…ここだ…えっと〜期限は〜…え!?あと二年もあるよ!?Σ(´⊙ω⊙`)」

プリムが叫んだ



皆で確認すると、ほとんどの缶詰が1年以上先まで食べられるようだ



「全部貰うよ( • ̀ω•́ )✧あと、お酒類も全部!!」



皆で手分けして馬車に積み込む



マオは思った

これが火事場泥棒ってやつか…




積み込みを終える頃には、随分日が傾いていた



「そういえば…宝塚の女の子が言ってたな…夜は危ないからってお城の中に入れて貰ってた、って…」



念の為、近くで大きめな家を探し泊まる事にしよう



それなりに大きな家を見つけ、馬達を繋いで中に入る


「あ、先に入ってて!!周りに障壁と不可視の陣書いて来る!!」



エレナが書いている間、2階から周りを警戒するアイリス


特に動く影は見当たらない



もう少しで陣が書き終わる時に、完全に日が沈んだ



まだ外は見えるが、かなり視界に制限がつく



「よし!出来たよ!!アイリス!!」


下でエレナが言ったので、エレナの方を見ると



「お姉ちゃん!!中に入って!!」


そう叫んで銃を構えるアイリス


エレナの後方、2m程の所に着弾


そこには人骨がエレナに向かって歩いて来ていた



「くそ!!」


アイリスは銃を連射し、人骨を牽制


数発が命中した


その間にエレナは陣に魔力を与え、起動させた



コレで人骨は入って来れない



「はぁ…はぁ…」


慌てて中に入ったエレナ



「お姉ちゃん!!大丈夫!?」


アイリスが2階から駆け下りて来る


「大丈夫…焦った…」


窓から様子を伺う5人



先程数発命中させた人骨を確認すると



「…まだ歩ってる…」



頭部と右手、左足に命中したはずだが、歩っている





「アンデッド…だよね…」



「でも、タバルで襲って来た奴らは頭を落とせばすぐに動かなくなったよ…」

シフォンが不安げに言う


「待って…あのアンデッド…足がおかしい」


よく見ると、足の裏が真っ平ら、しかも骨がかなり薄い


…削れてる??



それに…何か言ってる気がする…



そっと窓を開けて聞き耳を立てると


「ダレカ…コロ…シテ…オネガ…イ」



!!!

誰か殺して、お願い!?



「まさか…あれは魔物じゃなくて…」



「この街の…住人…」



何か呪いの魔法の類いだろう…


ふと違う方向を見ると…



何人、何十人、何百人の人骨が歩っている



「こんなのって…」


アイリスが飛び出そうとするが、エレナが止める


「落ち着いて!!普通のアンデッドじゃない!!アイリスの攻撃が当たってるのに歩けるなんて変!!対抗策が無いんだから今はダメ!!せめて光の魔法を込めた弾を試して、効果が出てからにして!!!」



凄い剣幕で怒るエレナ



「…ごめん、お姉ちゃん…あの人の足を見て…カッとなった…」



「足??どう言う事ですか??」

尋ねるプリム



「…もし、魔物のアンデッドなら、足の骨が削れたりはしない…。最初から丈夫に出来てるから。でも、あの人の足の骨は削れてる…人間だから。今も。」



!!今も!?


「言葉を喋ってたでしょ??まだ意識があるんだと思う。そして、もしも死んだ直後から同じ状態だとしたら…」




「死んだ直後から骨って事ですか??」



「違う…死んだ直後ならちゃんと肉がある…」



「つまり??」



「…あの人達は、自分の体が腐り、眼球が落ち、肉が溶ける様を見てきた…」




!!!!!!



「早く死にたいのに死ねない…何度も発狂したはず…発狂しても死ねない……誰かにすがるしかないの…」



アイリスの頬を涙が流れる


「…アイリス、1度光の魔法の弾、打ってみよ??ね??」


「ゔん…」



すぐに光の魔法の弾を創る為に残った魔力で唱える


「光のスヴィエート・ストリェラ



魔銃が輝く


残りの魔力、全てを注ぎ込んだらしく、アイリスが崩れ落ちる



「アイリス!!」


プリムとエレナが急いで支える


「シフォン…お願い…」



すぐにさっきのお店で貰ったウイスキーをあけ、ラッパ飲みする


眼つきが変わる


「…任せて」



2階に上がると、先程アイリスが撃った人を探すが見つからない



仕方ないので、狙いやすい位置にいる人を狙う




「右側の人、狙うから!!」


1階の窓からアイリスを支えながら確認する4人



しっかりと狙いを定め、引鉄を引く


一直線に向かう光の弾丸



コメカミにしっかりと命中!


…お願い!!そのまま倒れて動かないで!!!



5人全員が祈った




…だが、倒れる事は無く、そのまま歩き続けた…




暗い顔をしたシフォンが降りて来た



「シフォン、ありがと(⁎˃ᴗ˂)吹っ切れた♪」


いつも通りのアイリスの笑顔だ



「よっし!!とりあえずご飯!!そんでもってお風呂!!よーい、どん!!!www」



どん!の掛け声で皆がアイリスを離した為、そのまま顔面から床に激突するアイリス


全員でꉂꉂ(ノ∀≦。)σ爆笑ʬʬ


アイリスも床に突っ伏したまま笑っていた



皆で考えれば、きっとあの人達を助けられる


大丈夫大丈夫♪

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