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片翼天使の笑いかた  作者: 山下ケイト
2章 ルイステリア
25/93

奇襲、新境地

サァーーー



外から聞こえる雨の音



まだ皆は眠っている



…あ、お馬さんにご飯あげなきゃ…



片翼♡マークのローブを着るアイリス



フードを被り、外に出る



家の隣の馬小屋でご飯をあげる




いつもありがとね…♪


感謝を込めてナデナデすると「ブルル!」と返事をしてくれる馬達



そういえば、下の川は大丈夫だろうか?


渡れるかの確認をしておこうと坂を下る



「…こりゃダメだな…」


かなり水かさが増している

さらに橋の足場がかなり流されているようだ


無理に渡ろうとすれば橋が落ちてしまうだろう。


補修しようにも川に落ちて流されて溺れるのは目に見えている



「今日は待機だな…」


家に戻る途中、森の中からガサッと音がした



魔銃を構えようとしたが、置いてきてしまったようだ


仕方無いので障壁を展開



…音の正体は姿を見せず、どこかに行ったようだ



一安心は出来たが、障壁は解かずに家に向かった



中に入ると、まだ皆眠っていた



…眠っている…?



警戒を怠らない皆が…今、普通にドアの音したよね…??


念の為…



脈の確認をしたが、やはり眠っているだけのようだ



…軽く何か食べよう…



残っているウサギのシチューを温め直し、わざとスプーンの音がするように食べる



…おかしい…



誰も反応しない…



魔銃を手に取り、1番近くに寝ているエレナの耳元で


「お姉ちゃん…少し吸わせてね…」


そう言うと、エレナの首に噛み付くアイリス



…やはり反応は無い…



玄関のドアを開け、その場に座り家の中から持ってきたタバコに火を点ける



「……ふぅ…」


…転生してから吸っていなかったが、この世界のタバコはクラクラする事は無いようだ


「…探索ポーイスク



探索魔法を展開するアイリス



少しずつ範囲を広げていく




…2キロ圏内に怪しい動きをしている感じは無い…


でもなんだろう…??



「何か」に見られている気がする




もう少し範囲を拡げようとした時だった



「いい気なもんね。ヴァンパイアクイーン」



声がしたのは上空!!


…くそ、上には拡げて無かった…!!



ソレはゆっくりとアイリスの前に降りて来た




黒い翼…


もうこの世界にはいないと言われていた魔族…




「…そんなに警戒しないで??あなたとだけ話がしたいから、お友達には寝てもらっているだけだから。」



見た目は18歳くらい…なぜアタシがヴァンパイアクイーンだと知っているのか…


「戦う意志は無いわ。だから、咥えタバコしながら武器に手を添えるのはやめましょ??煙が目に入ったら痛くて上手く攻撃出来ないでしょ??」




…確かにそうだ。


出来るだけ平静を装い、話をする



「…あなた…その翼は…魔族なの??」




そう言われた女の人はビックリする



「まったく…神に対して魔族なんて言うなんて…私じゃなければ死んでるわよ??(⁎˃ᴗ˂)」



神!?!?



「おっと、口が滑ったわね…今日はあなたにお願いが有って来たの。」



神の魔力が変わった



「…少し、遊んでくれないかしら…??(。-艸-。)ニヤ」



…分かりました。でもココでは仲間達が…



「イイのよココで!!あなたは…しっかり護るだけでイイんだから!!!」



神と名乗った女が空に浮かぶとその後ろの景色が歪む



何かヤバイのが来る!!!



すぐに黒い翼を生やし、目の色も変わるアイリス



家全体を護れるように全力で障壁を張る




「…さぁ…耐えてご覧なさい…」



神の後ろから出て来たのは…無数のマシンガン




デカさがハンパでは無い



「…放て!!!」



マシンガンの一斉射撃が始まる



「く…重い…!!」


1発1発が戦車並み。

ソレが連発されるのだからアイリスの消耗はとてつもなく激しい



なんとか耐えたアイリス


だが、すでに魔力は底を尽き黒い翼も消えていた



「…じゃ、これが最後だから…防いで見せてね…♪」




神の後ろから現れたのは



戦艦…?


消耗仕切ったアイリスには防ぎようが無い




「ふふふ…やはり片翼のヴァンパイアクイーンなんてこんなものなのね…放て!!」



戦艦の艦砲から放たれる弩級の一撃



「…護る…護る…護る…護る…誰も死なせない!!!!!」




アイリスの周りに展開された召喚陣

「我が背に背負いし魂を護りなさい!!」

守護者ヴィルスティーチュ!!!


召喚されたのは巨大な盾


さらに


吸収反射エブソーリート・アジェランジーニ!!



神の一撃を巨大な盾で吸収し、さらに集束させたうえで反撃する!!



「な!!!??」


逃げ回る神を追うアイリスの反撃


だが、あと少しという所で魔力が完全に無くなったアイリス



その場に前のめりで倒れ込む



アイリスの前に神が降りる




「…まさか、ここまで強いと思わなかった。試すような事をしてゴメンなさい。私はグレイズ。あなた達の味方をすると誓うわ。でも…魔力が尽きて無かったら私は死んでたわねwww」



「何を…言って…」


「ゴメンナサイね。コレ以上は言えないの。それと、ノエルとの約束だからこの戦いの記憶、封印させて貰うね。大丈夫。すぐにお友達が助けてくれるからね…じゃ、またね…」



アイリスの額に触れ、記憶を封印してからその場を離れるグレイズ



「ノエル…あの子ならきっと…」



「…んん…ふぁ〜…おはよ…」

目を覚ますエレナ


「ん〜…いった!!アレ??コレ…アイリスが吸った跡…??」


周りを探す


…アイリスの姿が無い


「プリム!!シフォン!!!起きて!!アイリスの姿が無い!!!」



ガバッと起き上がるプリムとシフォン



「早く探して!!」



部屋数の多い2階をプリムとシフォンに任せ、1階を探すエレナ



…どこにもいない…


プリム&シフォン

「2階にもいない!!」



三人で外に出ると



冷たい雨が降っている


地面が抉れた家の周り


ドアの前には水溜りの中に倒れているアイリス





「アイリス!!!!」



「シフォン!!お風呂用意して!!プリム!!そっち側支えて!!」



シフォン

「はい!!」


プリム

「アイリス…何があったの…??」



ずぶ濡れで意識が無いアイリスの服を脱がせ、お風呂の湯船に浸からせる


沈まないよう、シフォンが一緒に湯船に浸かりプリムとエレナが支えている




「きっと、私達が寝てる間に何かあったんだ…」


「いつも少しの音でも目が覚めるのに…」


「…アイリス…」



…んん…


「アイリス!!」

抱きついたシフォン



…お腹空いた…あーん…


シフォンの首に噛み付いたアイリス


「…!!アイリス…強い…よ♡そんなに…吸っちゃ…♡」



…ゴクッ



雨に濡れて体温が下がっているエレナとプリム



「あむ…あむ〜…♪」



「はぁ…はぁ…(///∇///) ♡アイリス…もう…シフォン…ダメ…♡」



「次はプリムの番!!」


「お姉ちゃんに決まってるでしょ!!」



いつの間にか裸になっているエレナとプリム



寝ぼけているアイリスは、誰の血を吸っているかも分からない状態でお風呂で温まりました

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