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片翼天使の笑いかた  作者: 山下ケイト
1章 マジュウ
13/93

ホワイトガルーダ

ギルドに戻ると


「おっ!!アイリス様が戻ったぞ〜♪」


「さっすがアイリス様♪」


「アイリスさまぁ〜♡」



ギルドの皆に様付けで呼ばれまくるアイリス



「お願いだから今までと同じように呼んで!!。°(°´ω`°)°。」



「あはははははは!!!冗談だよ冗談♪」



もう!!!(๑•́ ₃ •̀๑)ぶー



これでもかと膨れるアイリスのほっぺ



「ハイハイ!!とりあえず、死にたてのワニを使った料理が出るよ〜!!!」



「アイリスちゃん達は代金いらないからね!!他の奴らから巻き上げとくから♪」



「そりゃね〜よ〜、女将さ〜んwww」



いつも通りのギルドだwww


ただ1つ違うとすれば…



エレナ

「ね、アイリス…どんな効果の召喚したのよ…」



アイリス

「いや〜…その人や動物が怖いと感じるものやトラウマ的な幻覚を見せて戦意を喪失させるってヤツなんだけど〜…」



ギルドの端っこの椅子の上で体育座りをしてカタカタ震えっぱなしのプリム



「…嫌だ…来ないで…やめて…コッチ来ないで…」



すでに目に生気は無く、焦点も合っていない



「…で、どれくらいで元に戻るの…??」

アイリスに尋ねるエレナ


「…分かんない( ˊ꒳ˋ ;)かなり全力で使っちゃったし、初めて使ったヤツだし…」



「もしかしたら、精神汚染されて廃人になったりして…」


「怖いこと言わないでよシフォン〜。°(°´ω`°)°。」

エレナ

「よし!!イケ!!アイリス!!( • ̀ω•́ )✧」


「何が!?どないせーと!?」


「き、す、し、て、来い♡」


みんなが見てるマエデーーーー!?!?!?Σ(´⊙ω⊙`)


ざわざわ…


「…アイリスちゃんとプリムちゃんのキス…」


「…(///́Д/̀//)'`ァ'`ァ♡」

「(;//Д//)'`ァ'`ァ♡」



どんだけ(///́Д/̀//)'`ァ'`ァ♡してんだよ!!



でも…


ずっとカタカタ震えてるプリム…


…アタシのせいだもんね…



プリムの後ろからそっと抱きしめるアイリス


「…おぉ…♡」

メッチャ見てるギャラリー


「もう大丈夫だよ…♡」


プリムの顎を持ち上げ、後ろからキスをする



「変則背面顎クイキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!!」



「…やだ…アレされたい…♡」


「じゃあ俺が…♡」


「ただしイケメンに限る!!!」



↓↓↓ショボ─(o´・ェ・`o)─ン↓↓↓



なんかナンパ失敗した奴がいるなwww



でも、まだプリムの反応はない…



…ええい!!仕方ない!!


そのまま舌を絡め始めるアイリス



「…うそ…(;`ω´)ゴクリ」



さっきまでざわざわしていた室内が静かになる



ギルドの中で聞こえるのは、アイリスとプリムの舌が絡む音だけ



「ん……♡アイリス……?」


プリムが反応した!!!


「プリム!!ごめんね!!ごめんね!!怖かったよね!!!!ごめんね!!!(っω<`。)」



口を離し、そのまま抱きしめるプリム


「…ありがと…アイリス…」


すぐ横にあるアイリスの顔にスリスリするプリム



「………おおおおおおおおおおおおーーーーーーー!!!」



皆の声にビックリして周りを見渡すプリム


「…なんでこんな大勢の前でチューしてんのーーーー!?!?!?!?」



ギルド中が笑いに包まれ、イイ感じだった男女は火がついたようだった


…来年、赤ちゃんがいっぱいだったりしてwww





そのまま死にたてのワニを使った料理を食べながら、お酒を飲んでいるみんな



色んな席を周りながら、それとなく天使の羽根、もしくはホワイトガルーダの情報を聞いていた




「天使の羽根??いや、特に聞かないなぁ〜。ごめん、役に立てなくて」



「ホワイトガルーダって聞かないよなぁ〜…」



「あれ?そういや、ホワイトガルーダの養殖してるってこないだ聞いたぞ??」



!!!

「それ!!教えて!!!」


「お、おう。ワニがいる湖あるだろ??コッチから行くと対岸になるんだけど、森の先に建物があって、その中でホワイトガルーダを養殖してるって聞いたぞ。」




ありがと!!


頭を下げて自分のテーブルに戻ると


「湖の対岸の森の先でホワイトガルーダの養殖してるって!!」



エレナ

「りょ〜かい♪明日にでも行ってみよう!!」



「おおーーー!♪」



そこそこでギルドから切り上げ、屋敷に向かう


…養殖してるところに行けば、何か分かるかも知れない





「あの、アイリスさま…」


「アイリスでイイよ♪同い年なんだし♪」


話掛けてきたシフォンに言うアイリス



「じゃあ…ねぇ、アイリス。もし天使の羽根を狩ってる人がいたら…どうするの…??」



少し考えるアイリス

「…分かんないwwwでも、殺したりはしないよ♪もう二度と天使に近付こうなんて思えないようにピーーをピーーしてピーーーーするかも知れないけど♪」


ものすんごい笑顔で答えるアイリス


「それ、いっそ殺してくれ!!!って言われるヤツだと思う:(´ºωº`):」




「にゃはは♪」


無邪気に笑うアイリス



…内心、穏やかじゃないんだろうな…




翌日


「じゃ、行って来ます♪スコットさん♪」



「本当にシフォンも一緒でよろしいのですか??この子は戦闘向きではありませんので、ご迷惑になるやも知れませぬ」




シフォンは防御系などの補助魔法が得意らしい



「戦闘はワタシ達に任せて貰えば大丈夫ですよ♪」


「そうですか…では、お気を付けて…」



馬車を湖に向けて走らせる



「今考えたら、今まで補助魔法無しでよく生きてたよね。アタシたちwww」



「確かにwwwん???いや、プリム1回死にましたwww」



「1回死んだ!?どーゆー事ですか!?!?(・∀・;)」


あ〜

シフォンには話しておいた方がイイよねぇ〜


アイリスがエレナとプリムに目配せすると、二人は黙って頷いた


「あのねシフォン。アタシとプリムはヴァンパイアなの。」



「…ヴァンパイア…って何ですか???」


不思議そうな顔をするシフォン



「全力で戦うには、誰かから血を吸わないといけないの。この前のワニの大群をやっつけた時はお姉ちゃんから血を貰ったんだ」



「そして、プリムは一度死んだ。でも、一緒にいて欲しくて…アタシが眷属…ヴァンパイアに変えたの…」



「ヴァンパイアは血を吸わなければ普通の人と変わらない。少し回復力が強いだけ。そんなに怖がらないでね♪」




アイリスがざっくり説明した



「ん〜…ま、全力を出さなきゃイケない時はシフォンの血も吸ってくださいね♪」



…ありがと♪




「おい!アイリス!!アレ…」


お姉ちゃんに呼ばれて馬車の前に行く



前に見えるのは…翼に包帯を巻いた女の子が歩いている



停めて!!!



女の子の横に馬車を停め、すぐに降りるアイリス



「どうしたの???お父さんかお母さんは??」



「いないよ。オジサンの家でケガ治してるとこなの…でも、お散歩してたら道が分からなくなっちゃって…」




半ベソをかいている女の子


「お家、どの辺りか分かる??」


「あのね、湖の方!!!白い鳥さんを育ててるの!!」



…って事は…



「あのね、お姉ちゃん達、ちょうどその白い鳥さんが見たくて向かってるとこなの。一緒に行く???」



「イイの!?(✪▽✪)」


四人は優しく微笑み、女の子を馬車に乗せた




この子の名前はアリスと言うらしい。


「アイリスとよく似てる名前だね♪紅い瞳も似てる♪アイリス、いつ産んだんだよ〜ww」



「経験すら無いわ!!!(╬⊙д⊙)」



毎度お馴染みのバカ話をしながら進む一行



シフォンがふと

「なんでお散歩でこんなに遠くまで来たんですか??」



と、アリスに聞く


「あのね!!湖のワニが街の方に行ったと思ったらね、すんごく怯えて帰って来たの!!!だから、街に凄く強い人がいると思って見に行こうとしたの!!でも、遠くて…」



「…あはははははは!!なら、ちょうど良かったかもね♪そのワニを追っ払ったの、このアイリスだよ♪」


自慢気なエレナ


「そーなの!?!?お姉ちゃん、強いんだね!!」


「いや、アタシじゃなくて召喚した精霊のお陰だから…( ^ω^;)」



「…召喚??魔力だけで追い返したんじゃないの???」



「さすがにそこまで強くないよ〜(^_^;)」



「…ふ〜ん」



「あ!!お家!!」


アリスが叫ぶ


アソコにホワイトガルーダが…



家の近くまで行くと、柵の中を掃除している男性がいる


「オジサーーン!!」


手を振るアリス


「アリス!!!」


男性はすぐに掃除道具を置き、柵から出てくる



馬車から降りたアリスはすぐにオジサンの元へ走って行く



「あのね!途中でお姉ちゃん達が拾ってくれたの!!でね、白い鳥さん見たいんだって!!♪」



「そうでしたか…姪がご迷惑をお掛けしました。私はエリック。ここでホワイトガルーダの養殖をしています。良ければ中にどうぞ。」



案内されるまま建物の中に入ると、温室のような所に案内された。



「コレが…ホワイトガルーダ…」




温室の中には4匹のホワイトガルーダがいた



真っ白な姿、ツヤツヤの羽根。何より紅い瞳が特徴的だった


「この子達ね!アリスとおんなじ眼の色なんだよ♪」



とても澄んだキレイな瞳


思わず見惚れてしまった



「この子達の羽根は、天使の羽根にそっくりなんです。なので、抜け落ちた羽根を集めて、商人さんに買って貰ってるんですよ(⁎˃ᴗ˂)」



…え??


「この子達は自分で魔力を持っていて、羽根が汚れないようにずっとコーティングしてるんです。お守りになりそうでしょ??♪」



プリムが

「あ、ホントだ。魔力で護られてる…アイリス〜…あのアクセサリーの羽の魔力、ホントにアイリスの魔力だったの〜??ニヤ(°∀° )ニヤ」



「アタシのだと思ったんだけどなぁ…??」



「あははは♪ホワイトガルーダの羽は1枚1枚違う魔力がありますから、似た魔力だったのではないですか??」




「かなぁ〜(。´・ω・)?」




「あ、ゴメンナサイ、今奥の部屋で玉子の人工孵化をしてまして、そろそろ戻らないと…シッカリお相手出来なくてゴメンナサイ」



慌ててアイリスが

「いえ!!こちらこそ急にお邪魔してしまって…ごめんなさい」



エリック

「では、帰りもお気を付けて」


アリス

「バイバーイ(*´∇`)ノシ」




馬車が見えなくなるまで手を振っていたアリス



アリス

「…アレがオリジナルか」


エリック

「まったく…困りますよ。勝手に接触しないでください。もしもこの奥を見られたらどーするんですか??」


アリス

「すまんすまん。だが、市場にあった羽根の魔力でここまで来るとは…」



エリック

「この辺りにあるホワイトガルーダの羽根は、ウチの物しかないですからねぇ…。」



アリス

「ホワイトガルーダにも、アイリスの遺伝子が入っているのだろう??」



エリック

「ええ。最初の実験体ですから。魔力自体はほぼアイリスと同じでしょう。そういえば、感想は??」






アリス

「弱いな。間違いなく私の方が強い。ワニが怯えて帰って来たから、かなり強いのかと思ったのだがな。」



エリック

「次は気をつけて下さいよ〜?アナタがウッカリ湖でリミッター外したもんだから、ワニが暴走して街に行ってしまったんですから…」


アリス

「何度も謝ったではないか…」



1番奥の部屋に着き、エリックがカードキーのような物にカードを通す


開いた扉の先にあったのは




30基ほどの培養カプセルの中に入った翼の生えた子供たち



中心にあるカプセルの中には片方だけの翼



エリック

「今回は今までとは違うんですよ…ヴァンパイアクイーンは今まで毎回一人だけだった…でも今回は…クイーンが現段階で30…どうなりますかねぇ…」



アリス

「…悪いな、オリジナル。アンタの出番は」





アタシ達が貰うよ

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