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聖女は幸せになれるのでしょうか  作者: わこ
第1部
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8

さて、次は魔力の流れを良くするためのポーションです。


ー錬成空間作成、温度調整12℃、減圧、乾燥、粉砕


錬成空間を作り出し、温度を12℃に設定します。そして錬成空間で乾燥させるために、錬成空間の内部圧力を下げ、さらに内部の空気を乾燥させます。

シュレイザを乾燥させながら、粉砕していきます。


ー錬成空間作成、温度調整13℃、減圧、乾燥、粉砕


錬成空間を作り出し、温度を13℃に設定します。そして錬成空間で乾燥させるために、錬成空間の内部圧力を下げ、さらに内部の空気を乾燥させます。

ミトレを乾燥させながら、粉砕していきます。


両方の薬草が粉砕出来たら魔法水に溶かします。

ポーション作るよりかは簡単ですね。

できました。お母さんに見せましょう。


「お母さん、見てみてー。」

「リーゼ!!あなたそれどうしたの!?」


うむむ。何か怒っているようです。何故でしょうか。私何かしたでしょうか?


「作ったんだよー。下級ポーションと魔力の流れをよくするポーション。」

「リーゼ、あなた盗んできたんではないでしょうね?でも魔力の流れをよくするポーションなんてこの世界には売ってないわね。だとしたら本当に作ったのかしら?」


どうやら盗んだものと勘違いされているようですね。

心外です。


「本当に作ったんだってば。」

「あなたがそう言うなら信じるわ。でもあなた薬師を目指していたのじゃなかった?」


どういうことでしょうか。薬師を目指していればポーション位作れないとやっていけないと思うのですが。


「そうだよ。薬師を目指してるよー。」

「はあああ。リーゼ、あなたは最近変わってるとは思っていたけれどここまでくると私の頭がおかしいのかと思ってしまうわ。薬師はポーションなんか作らないのよ。というか作れないのよ。」


なんと。薬師がポーションを作れないですと。

ではだれがポーションを作っているのでしょうか?


「じゃあ、誰がポーション作ってるの?」

「ポーションを作るのは錬金術師よ。とてもじゃないけれど薬師のスキルではできないわ。」


錬金術師しか作れないですと!?

どうやら前世とはスキルの様態が違うようですね。ではこれから私は薬師ではなく錬金術師を名乗りますか。


リーゼは勘違いをしている。

前世でもリーゼの作り方は錬金術師と呼ばれていたが本人は周りがどのように作っているかわたっていなかった為薬師と名乗っていただけであり、本来名乗るべき名前としては錬金術師で間違っていなかったのだ。


「じゃあ、私薬師じゃなくて錬金術師になってお母さんとかお父さんを幸せにできるように頑張るね!!」

「気合を入れてるところ悪いけれど、5歳で錬金術師と名乗るのは異常よ。」

「どういうこと?」

「本来、スキルは洗礼式を受けることによって授かるとされているのよ。洗礼式を受けステータスを見れるようになってから持っているスキルをどのように使うか考えながら使っていくのよ。洗礼式を受けていないあなたが錬金術を使えるのは異常なのよ」

「え?どうしよう。じゃあ、このポーション売れないの?」

「まぁ、売れないことはないわね。私が売ってこれば問題はないわけだし。まぁ、リーゼの変わっているのは今に始まったことじゃないから気にしないことにするわ。」


どうやら私は家族から変わってると認識されているようです。

しかし、洗礼式を受けたらステータスがみれるようになるというのは初耳ですね。

見れるようになるということだけで使えるのは小さいころからだと思うのですが誰も使おうと考えないのでしょうか?

確かに、あるかどうかもわからないスキルを使おうなんて誰も考えないよね。

私はたまたま前世があったから使ってみただけだし。

でも、お母さんのおかげでポーションは売りに出せそうです。

これからはこそこそしつつ沢山作ってお母さんたちの苦労を減らせるように頑張るぞ。



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