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聖女は幸せになれるのでしょうか  作者: わこ
第1部
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7

さて、倒れてから3日経ちました。

倒れた日は家族からこっぴどく怒られました。

もう倒れないと思ったんですけれどね。

この虚弱体質どうにかならないでしょうか?一度自分の体を診察してみるのも良いかもしれませんね。


今日はポーション作りです。

下級ポーションは、魔法水をベースに作ります。

魔法水の作り方は簡単。魔法水は水を魔法で出し、魔力を込めるだけです。必要な薬草である、エイレアの薬草にマルトーレの薬草も手に入れてあるので後は手順通りに作るだけです。

エイレアを乾燥させる。乾燥温度は10~11℃。エイレアの発芽の温度で、これより高くても低くても薬効が減ってしまいます。

錬金スキルを使用し、錬成空間を作り出します。できますでしょうか?

前世のスキルを引き継いでいれば可能ではあるのですが。

ステータスを確認できれば簡単なのですがどうやらこの世界ではステータスと唱えても確認はできないようです。

とりあえず、やってみましょう。


ー錬成空間作成、温度調整10℃、減圧、乾燥、粉砕


できましたね。ではでは、早速作っていきましょう。

錬成空間を作り出し、温度を10℃に設定します。そして錬成空間で乾燥させるために、錬成空間の内部圧力を下げ、さらに内部の空気を乾燥させます。

エイレアを乾燥させながら、粉砕していきます。


リーゼはサクサクと処理を行っているが、錬成空間の維持、温度制御、圧力制御、空気の乾燥と粉砕と言う5つの操作を同時に行っている。スキルが上がればよりたくさんの錬金術スキルを同時に制御できるが温度調整が大変な作業であり、細かく制御できるのは限られたものだけである。

またこの世界には温度計と言うものはあるものの高価なものであり感覚頼りになってしまうのがほとんどである。

乾燥中の空気の流れによって温度ムラもできるから、結局は素材の状態を見ながら操作することになる。

そのためポーションが下級しかないという状態になっているのである。

また、本人は気づいていないがこの世界では薬師は錬成などできない。前世では薬師を名乗っていてもおかしくないものができていたがこの世界ではそうはいかない。

前世ではポーションの作り方は様々であり薬師も作れていたがこの世界では錬金術師が作るものとされている。

薬師を目指すのは実は間違っていたということになる。

そうとも知らないリーゼは着々とポーション作りを進めていく。


マルトーレの薬草は中に含まれている薬液が必要になってくる。

温度は関係なかったのでこのまま抽出しちゃいましょう。


ー抽出


できましたね。あとは混ぜるだけです。

混ぜるのはスキルなんかありませんからね。自分の力に頼るしかない。

頑張って混ぜましょう。


できました。この世界に来て初めてのポーションです。

このポーションはお母さんに今度売ってきてもらいましょう。

次はシュレイザの薬草とミトレの薬草の出番ですよー。

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