昼食会にて
すいません!レイシアの年齢は3歳から5歳に変更します…訂正しました!
ーレスチャード家ー
ルイ君との話が終わり、母様たちと合流して昼食をいただくことになったんだけど…
空気重い!ルイ君のお母様めっちゃこっち見てるよ…!なんか作法間違っちゃったかなぁ?
一応教えてもらった通りにしてるはず、なんだけど……。
緊張しながらゆっくりと目の前の料理を食べていると、不意にルイくんのお母様が話しかけてきた。
「ふふふ。まだ早い話ですが、もしよろしければ我が息子とまた仲良くしてやってくださいませ。」
そういってニッコリと笑っているがなぜか裏があるように見えてしまう。ダメダメ。人を疑い過ぎるのは良くない。うん。
「ほほほ、本当にレイシアは我が家、自慢の娘ですの。レイシアもルイ様とは気があうようですが、まだ正式に決めるには早い気がいたしますので、〝婚約者候補〟として今後ともおつきあいさせていただけますと嬉しいですわ」
母様ー???!!!ちょ、一応、てか、我が家より格上の公爵家にこっちが上に出ていいの!?
「あら、〝候補〟ですの?…そうですわね。今後の2人次第ということですわね。ええ。ではまた近いうちにいらしてくださいね、レイシア様。」
微笑みながら私に話しかけてるけどめっちゃ圧力かけてくるな…これが大人の駆け引き。怖い。
ーーーーー1時間後ーーーーー
帰りの馬車に乗り込もうとするとルイ君が駆け寄って小声で話しかけてきた。
「さっきの母様の…ごめんね。いつもああなんだ。…家に来るとまた母様やメイド達に見張られるし、もしよかったら手紙でやり取りしないかい?」
「手紙?良いですけど、従者に頼んだら結局見られたりするんじゃ?」
「大丈夫。僕の魔法で作った〝伝書木鳥〟を使えば誰にもバレずにやり取りできるよ。手紙を書き終えたら、この種に魔力を少しだけ込めてみて。あとは種から成長した木の鳥が運んでくれる。」
そう言って種が入っている掌サイズの小袋を渡してくれた。
「ありがとう。今夜にでも手紙書くね!じゃあ、また今度…。」
名残惜しいけど、馬車に乗り込んで手を振ると
「うん。待ってるよ。じゃあ、…またね。」
そう言って笑顔で、馬車が走り出して見えなくなるまでずっと手を振ってくれていた。