探り合い
〜レイシア視点〜
私たちは、屋敷に招き入れられ、すぐに応接間に通された。
応接間にはすでに屋敷の奥方様と思われる真っ赤なドレスに身を包んだ女性とメイドが数人待機していた。
「本日はお招き頂き光栄に存じますわ。こちらは我が娘ですわ。さ、ご挨拶して、レイシア。」
「お初にお目にかかります。〝ルルリアン・レイシア〟と申します。本日はお招きいただきありがとうございます。」
「ようこそ、レスチャード家へ。お忙しいところおよびたてして申し訳ありませんでしたわ。今、息子をお呼びしますのでそちらに掛けてごゆるりとお過ごしくださいね。」
そう言って夫人は部屋を退室し、部屋にはお母様と私、屋敷のメイドさん3名だけが残された。
なんかここのお屋敷、入った時から空気が重い…感じ。お母様は気にしてないみただけど紹介される予定の我が婚約者君がいないってことは会いたくないんじゃないのかなぁ…?まあいきなり知らない女と婚約させられるって…嫌だよなぁ…とか思ったり。
しばらくすると、銀髪の髪を目下まで伸ばした華奢な少年を連れて夫人が戻ってきた。
「お待たせいたしました。こちらが我が息子です。さ、ご挨拶をおし。」
なんかめっちゃ嫌々感半端ないんだけど、大丈夫か…???
「お初にお目にかかります。レスチャード・ルイと申します。遅れて申し訳ありませんでした。そちらはルルリアン家のレイシア様ですね。よろしければ屋敷内を案内させてください。」
まって、さっきから全く顔見えなーい!!前髪も目下くらいまで伸ばしてるし…訳ありなのかな?この夫人と同じ空間にいたら値踏みされてるみたいで怖いし。屋敷内をこの人と回った方がマシ。
「……お言葉に甘えて…よろしくおねがいします。」
ーお母様と夫人は応接室でそのまま過ごすとのことで、2人で屋敷内を回ることになった。最初は夫人が1人はメイドをつけるように言いつけていたが、部屋を出るとすぐに、
「もういいよ。危ないところには案内しないし、仕事に戻って。どうせあの人は確認しに来ないから。」
そう言ってメイドに下がるように言いつけている。
「え、いいんですか?」
気になって話を聞いてみると
「いいんだよ。誰かいた方が良かった?見張りをつけなくてもこの屋敷のどこにでも使用人がいるからあんまり意味ないけど、話し方ずっと〝アレ〟だと疲れるんだよね。…とりあえずついてきて。」
言われるがままに屋敷内を歩き、1つの部屋に案内された。扉の周りには蔦が伸び、花まで咲いている。
えっと、ここ一応屋敷内で、室内だよね?なんで蔦が伸びるほど……新しいオシャレか何かなのか…??
「ここが僕の部屋。」