Day -10 高校ライフ①
*プロローグ見ないと分からない設定がありますっ!
2015年4月1日。
待ちに待った入学式の日。
春休みが終わるのがこれほど待ち遠しかったことはないだろう。
俺、舞鶴颯人はこれから楽しい青春ライフを送るであろう私立高校の校門に立っている。
「まさか本当に入学することになるとはな・・・」
半年前の自分はこの高校に合格するとは思ってもいなかった。
勿論不正受験をしたわけではない。
他の受験生のように毎日朝から晩まで勉強をしてきちんと入試試験を受けたのだ。
そして無事、この私立高校へと入学することが出来た。
「もう受験なんて懲り懲りだな・・・」
そんなことをぼやきながら周りにいる同じ新高校一年生であろう人たちの人波に乗り、校門から校舎へと続く道を歩いていった。
道の沿道には一定の間を挟んで規則正しく桜の木が立っていた。
桜の木々たちは新入生を歓迎しているのか満開に咲き、パラパラと何枚かの桜の花びらを落とし俺達の歩く道を薄紅色に装飾してくれた。
しばらく歩くと目の前に校舎が見えてきた。
校舎は最近新しく作り直したらしく近代的な建物。
全面ガラス張りの校舎はまるで新宿にあるオフィス街のビルのようだ。
校舎の前に着くと入り口の横に掲示板のようなものが見えてきた。
あれこそ俺にとっては運命の書。
そう、クラス分けを記した紙だ。
あの掲示に俺とあの子の名前が書かれてなければ死の通告と同じ意味を持つことになる・・・!!
頼む神様!!俺にチャンスをくれ・・・!!
俺は掲示板の前へと足を運んで行った。
きっと今の自分の顔は今から魔王とのボスバトルが始まる勇者のような固く険しい表情だろう。
実際俺の周りにいたはずの新入生たちが急ぎ足で俺から離れている・・・
掲示板の前に着いた。
入学生たちが皆必死に自分のクラスを見ようと集まりせめぎ合っていた。
「あの中に行くのかよ・・・。仕方ない、突貫しますかっ!」
俺は三重にも出来た人波に頭を向け掲示板のあるであろう前へ前へと突き進んで行った。
ドン!!!!!
「痛っ!」
頭が掲示板にぶつかった。
前を見ないでお辞儀した状態で突っ込んでいったからだ。
だが今は痛がってる余裕はない。
頭を上げ掲示板をみた。
クラスはA組からE組まであるらしい。
「えーっと、俺のクラスは・・・」
頼む神様・・・お願いだ・・・・この半年間俺は死ぬほど努力したんだ!
あの子と同じ高校に通うために・・・!
神様・・・俺を見捨てないでくれ・・・・・
まずA組から自分の名前が書いてないか確認し始めた。
出席番号は1から40まであり1から18までが男子。19から40までが女子のようだ。
若干女子のほうが多い。
「えーっと・・・A組に俺はいないな。あの子は・・・・・よしっ!いない!!!」
なんだこの心臓に悪い作業は・・・
次はB組だ。
案外俺の名前はすぐに見つかった。
「あった!16番舞鶴颯人!あの子は・・・・!!!!!あった!涼宮時雨!!」
ああ、やっぱり奇跡って起きるんだ。
嬉しすぎて両目から涙が流れてきた。
「よっしゃゃゃゃーー!!!ああああああああああああああああああああ!」
俺は周りの目線などお構いなしに
その場で喉ちんこが大気圏まで吹っ飛ぶほどの勢いで叫んだ。
無駄じゃなかったんだ、この半年間は・・・!
あれ、体から力が抜けていく
喜び過ぎたせいなのか、それとも本当に喉ちんこが吹っ飛んでいったのか
足の力が抜けてその場に倒れそうになる
「なんだかもう疲れたよパトラッシュ・・・」
最後の力を振り絞ってかの有名な名言を言った。
まだふざける余裕はあるらしい。
と思いきや
やはり体力に限界がきたらしく、その場にひざまづきそうになった瞬間
「うおりゃああああああああああああああ!!」
「・・・!!痛っあああ!!!」
後ろからの叫び声ともに俺の背骨に大砲の砲弾でもあったたんじゃないかというほどの衝撃が走った。
俺はそのまま頭を掲示板にぶつけた反動で仰向けに地面へと倒れていく。
人間は事故などのアクシデントが起きた際、タキサイキア現象が起きる。
いわゆる視界がスローモーションになるやつだ。
今俺にはその現象が起きている
「Wow本当にスローモーションだ・・・」
薄っすらと視界がぼやけいくなか、茶髪でセミロングの髪型をした女子が見えた。
頭を抑えて痛そうにしている。
そうか、この子が俺の背中にダイレクトアッタクしてきたのか
あれ・・・・?その髪の色・・・その髪型・・・・
君は・・・・・・・・・・・・・
結論を出す前に俺の意識は暗闇の中へと落ちていった。
次回は時雨さんの詳細