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sepia

作者: 悪之文学

セピア


『懐かしい匂いがする…』



それは、夏が終わり秋の近づく頃の曇りの夜だ

雨が降るか、降らないかのよくわからない夜の天気。



でも、秋をまとった夜風が髪をなびかせるくらい吹いていて、それでいてどこか暖かい。



『すごく懐かしい…なんだろこの匂い』


頭の中に思い浮かんだのは、小さい頃に遊んだ公園。通学路の近くにあった古い神社。いつかの夕焼け。



夜なのに…。

雨が降りそうな曇天空なのに…。




秋の夜風に混じって届いたものは


セピア色の思い出たちだった。



『あ、そうか。金木犀か』




僕は、夜に紛れて咲いている金木犀をみつけた。



『思い出か、忘れてたな』



その思い出にひっそりと耽りながらも、まだ僕の横顔を優しい夜風が吹いている。


memory

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― 新着の感想 ―
[一言] 純文学的で素敵な雰囲気ですね! そういうの好きです。生意気にも評価させていただきましたw他のものも期待して待ってます!
2015/09/08 19:47 退会済み
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