表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ChocolateCat  作者: 謎猫
3/3

いつも通りのハズが?  いつも通りじゃ無いかもぉ?

そう言えば、太陽の力?って不思議ですよね??

陽が沈んで、次に陽が昇ると

なんか、色々なことを新しくしてくれる様な気がして



翌朝・・・


朝は、いつもの公園を散策するのが日課になっている。

縄張りを荒らされていないか確認しなきゃいけないし

マーキングをしなければいけない。


あと食べ物が落ちていないかも見回る。

意外と、猫も忙しいのだ。


そのいつもの朝に、何かが増えた。



「ビターさん!」


「はっ?」


「おはよぉ~ ビターさん」


「へっ? 誰?」


「私だよっ!!」


「こんな奴、知らないっ!」


「知ってるよっ!!」


「知らないっ!!」



なんか、真っ黒の猫が増えた・・・

僕以外に・・・



「昨日も、逢ったでしょっ!」


「昨日? 知らない!」



猫は、記憶力が低め・・・

昨日のことも・・・汗

って! そんなに、記憶力が低いわけじゃ!?



「もぉ! ビターさん! 寝ぼけてないでっ!!」



なんか、どこかでこんな感じの奴知っている様な・・・

知らない様な・・・



「今日も、沢山お話ししようぉ♪」


「気侭な奴・・・」


「ビターさんは、お腹空いてる??」


「空いてる」



あっ・・・ なんか、無意識に空腹については

普通に答えてしまった。


「じゃぁ~ 今日は特別、朝ご飯も用意してあげるね~」


「あっ うん・・・」


「食べて良いよぉ~」


「(カリカリ)」



昨日は、ユミューさんが持ってくるご飯を食べ損ねて

お腹が空いていたので目の前に差し出されたご飯を食べた。


そう言えば、なんだか食べ慣れたご飯だ・・・

と言うか・・・

どこからご飯出したのだろうか??(謎)



「おいしい?」


「これ、いつも食べてるっ!」


「にゃはは いつもと同じでごめんね~」


「おいしいから良い。ありがとう」


「良かったぁー、ビターさんに褒められたぁ~(///)」


「???」


「ねぇ 私の事も名前で呼んで欲しいなぁ」


「?????そう言えば、誰?」


「えっー!?」


「キミ誰??」



このご飯は知っている。

いつも、ユミューさんが持ってきてくれるご飯だ。

でも、こいつは知らないっ! 誰??



「だ、だからっ! みゅーだよっ!!」


「だからっ! そんな奴、知らないっ!!」


「いつも、このご飯持ってくるのは私っ!!」


「ユミューさんは人間だろっ!」


「ユミューさんって誰ですかっ!?」


「あれ?」


「うん?」


「もしかして、猫になったの?」


「あれ? なんで、私猫の姿になってるの!?」


「それっ! 今頃っ!?」



寝ぼけているのは、僕じゃなくユミューさんの方だっ!

今まで、自分の姿に気が付いていなかったらしい・・・



「ビターさん!!」


「は、はいっ!?」


「私っ! 猫になったぁ~!!(嬉)」


「びくっ!?(驚)」



な、なんか・・・ この状況を

もの凄く喜んでいる元人間が1匹・・・



「ねぇ、ビターさんっ! どう? 似合うっ!?」


「似合うか聞かれても・・・ 普通に猫だよ?」


「ビターさんと同じ黒猫ぉ~」


「はいはい・・・」



何について似合って居るかを聞かれているのか

理解できない・・・


人間のように、服を着るわけでもキラキラした

小さな石を身につけるわけでも無いのに・・・



「あっ! ビターさんっ!」


「今度は何っ!?」


「私の名前っ! まだ、1度も呼んでない・・・」


「えっと・・・ 何だっけ?」


「酷いっ! 忘れたんですかっ!?」


「ユミュー」


「ふえ?」


「なに?? ちゃんと名前を呼んだけど??」


「だから、ユミューって誰ですかぁ?」


「誰って? あれ? 発音違った?」



言い方が悪かったのか、名前は微妙に間違っているらしい・・・



「もぉ~! ユミですよっ! ユミュ~って何ですかぁ・・・(泣)」


「ユミなんだ・・・ なんか、予想と違った」


「むぅ~! 次から、ちゃんと呼んでくださいねっ!」


「は、はい・・・」



って! それ・・・ 人間の時の名前じゃないのっ!?

と想いつつ、ユミさんはご機嫌そうにしているので

それ以上は何も言わなかった。



「ビターさんは、いつも1日をどんな風に過ごすんですかぁ?」


「朝は公園の縄張りを見回って、ご飯を探しに行って」


「ふむ~ん」


「それから、遊びに行って昼寝をして散歩してご飯を探して」


「結構、忙しいんですね?」


「まぁ、生きるのが忙しいと言う訳じゃ無いけどね」


「そうなんだぁ・・・」


「ユミさんは? 人間の時はどんな1日なの?」


「朝起きて、ご飯食べて学校とか行って公園に来て家に帰るよ?」


「・・・人間って意外と暇?」


「ひ、暇じゃないんだよっ! 色々細かい事が忙しいんだからっ!(汗)」


「ふぅ~ん(汗)」



まぁ、自分のご飯のみならず

公園に来て僕らのご飯まで用意するのだから

狩りには苦労して居るのだろう。



「ねぇ! ビターさんは人間になりたいって想ったこと無いの?」


「う~ん・・・ 無い!」


「えっー!? 無いのっ!?」


「人間って、何をするんだ??」


「何って・・・ 何だろ? そう言われてみると・・・(悩)」


「うん?」



急に、僕が人間になったら?

とか聞かれても何も想い付かない・・・

その前に、人間ってなんなのだろう?

公園や道で毎日見るけれど、何をしているのかよく分からない・・・



「たぶん、元々は猫さんも人間も同じ事をそれぞれして居たと想うよ?」


「そうなの?」


「すごく昔だけど、人間も狩りに出て獲物を捕まえたりしていたし」


「ふぅ~ん」


「縄張りみたいなのは、今でもあるし」


「そうなんだぁ」


「ただ、人間は生きにくいかも?」


「人間って大変なんだ?」


「にゃはは~ ビターさん達程じゃないかもしれないけどね」



僕ら、野良も大変だけど

人間も、それなりに生きることは大変らしい。



「ねぇ、ビターさんっ! 今日、ずっと一緒にいても良い?」


「別に良いよ?」


「ホントっ? 嬉しいっ♪ 私、猫らしい猫になる!」


「十分、猫だけど??」


「そう?? じゃぁ~ もっと猫になるっ!」


「意味わかんない・・・」



なんか・・・

猫が猫になりたいと騒いでいる・・・

ユミさんって、人間?猫?どちらでもない!?



「最初は、何処に行くの??」


「う~ん 公園見回りの続きだけど」


「はぁ~い」


「ずっと、一緒に付いて回るのっ!?」


「そうだよ? 今日一緒に居ても良いって」


「そうなんだ・・・」



そう言えば、そんな事を言ったような・・・


結局、僕がいつも行く場所にユミさんは付いて来て

何をするわけでもなく、一緒に行動した。



「あっ!! ビターさんっ!!」


「な、なにっ!? どうしたっ!?」


「今日は、私公園に来られないかもっ?」


「・・・あっ」


「どうしよう・・・」


「別に、毎日来ているわけじゃないし今日は休みで良いんじゃ?」


「むぅ~ なんか変な感じ」


「何が??」


「公園に居るのに、公園に来られないなんて」


「姿が違うからね」


「にゃはは~ そう言う日もありますねっ!」


「イヤ・・・ 無いって!(困)」


「はうっ!(汗)」


「・・・・・・」



人間というのは、たまに違う姿になることが

日常的にあるのだろうか?



「ねぇ、次は? 何処に行くのですか??」


「う~ん ご飯はユミさんに貰ったから

 あとは、ゆっくりお昼寝とか散歩とかだけど?」


「ふ~ん なんか、猫っぽいですね~」


「産まれた時から、こっちは猫だけどね」



本来なら、僕が猫っぽい位にはユミさんも人間っぽいハズなのだが

ユミさんは人間っぽくも無く、猫っぽくもなく・・・

不思議な感じがする。


特に当てもなく、ふらふらと2匹で路地を歩く

いつも通りの散歩だ。


いつもと違うのは、ユミさんと2匹で散歩と言う事。

だと想っていたけれど、もう少し違う所も有るようだ。


なんだか、一緒に歩いているだけなのに楽しい。



「ビターさん」


「なに??」


「好き(///)」


「???」


「ビターさんは私の事、好きですか? 猫としても人間としても」


「ユミさんの事?」


「うん、私の事」


「好き、だよ」


「嬉しい、ありがと♪(///)」


唐突に、好きか嫌いか聞かれたけれど

それがどういう意味なのかは、猫の僕には良く分からない。


けど、一緒に居て楽しいので嫌いではない事は確かだ。


話しかけて来たかと想えば、唐突な事ばかりで・・・

でも、今まで考えたことも無い様な事ばかりを考えさせられる。



「あれ? ユミさん?」



辺りを見回してみたけれど、ユミさんの姿は何処にもない。

今日、1日一緒に居ると言っていたのに・・・


急に居なくなった。


と言うより、ここは何処なのだろう??

ユミさんのペースに合わせて路地を歩いていただけなのだが

気が付くと知らない場所に居た。



「ここ、どこだろ?? ユミさんは何処??」



僕が周りを見渡していると、目の前に建つ家の玄関ドアが開いた。



「あれ? ビターさん どうして、こんな所にに居るの?」


「にゃ!?(驚)」


「にゃはは もしかしてビターさん迷子?」


「にゃ! にゃぁ~!(困)」



朝から一緒に居て、ココまで歩いてきたのに・・・

と、説明してみるけど人間の姿になったユミさんには

全く言葉は通じては居ないようだ。



「迷子なら一緒に公園に行きましょう♪」


「にゃうぅ~」


「これから私も公園に行くところですから」


「にゃ~」



確かに迷子になっているし、公園に戻りたかったので

僕は、いつの間にか人間の姿に戻ったユミさんに抱き上げられたまま

公園へ向かった。



「ねぇ~ ビターさん」


「にゃぁ~?」


「今までお昼寝して居たんだけど、すごい夢を見たんだよぉ~(嬉)」


「ふにゃぁ?」


「ビターさんが人間の姿になって一緒に公園でデートする夢」


「にゃ!?」


「色々ビターさんの事を聞いたり、あと告白もしちゃった(///)」


「にゃぁ?」



何を言っているのだろう??

ユミさんは、猫の姿になって先程まで僕と一緒に公園で話をしたり

散歩をして此処まで来たのに・・・


ただ、その途中で急に居なくなったけど・・・


でも、今は人間の姿で僕の目の前に立っている???



「やっぱり、ビターさんは洋服も黒が似合いますねっ!」


「ふにゃ?」


「背が高くて、格好良かったですよぉ~(///)」


「???」


「でも、一緒に歩いていたのにビターさんが急に居なくなって

 周りを探して居る所で眼が覚めてしまいました(泣)」


「ふにゃぁ~ん」



なんか、僕と逆の夢?をユミさんは見ていたらしい・・・


ただ、僕は此処まで確かにユミさんと一緒に来たと想う

此処は僕の知らない場所だし、昼寝をした記憶もないのだけれども・・・



「でも、どうして私の名前を知っていたの?」


「にゃぁー」



どうしてと聞かれても、本人? 本猫? が教えてくれたのだから

と、答えてみるものの僕の言葉は人間のユミさんには通じないらしく

不思議そうな顔をしたまま僕の顔を見ていた。



「ビターさんに名前を呼ばれた時すごく嬉しかったですよぉ」


「にゃん」



そんな、話をユミさんの腕の中で聞きながら

いつもの公園に着く頃には空の色が夕方になっていた。


ユミさんの様に僕も夢を見ただけなのかな?

それとも、本当にユミさんが猫になったのかな?

どうして、僕は知らない場所に居たんだろ?

いつの間に、こんなに1日が過ぎていたんだろ?

何で、ユミさんの名前を知ることが出来たのだろ?


どれも分からないまま、優しく抱かれたユミさんの腕の中で、

沢山のうれしさを僕は喉をごろごろと鳴らして気持ちを伝えた。


「ビターさん、ありがとう(///)」


「にゃぁ~ん(///)」

最後まで、お読み頂きまして

すごくありがとうございます♪

ただ・・・

私の中では、長すぎて!?

誤字脱字&文章のつながりが変!?

とかとか、気がついた部分があれば

ご連絡頂けると嬉しいかもです(汗)

って・・・

ちゃんと、そう言う事が無い様にしてから

投稿しなきゃなのですけどね・・・

すみません(><)


これからも、ゆっくり書いてみますので

よろしければ、今後もお読み頂けると嬉しいです。


ありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ