第6話 何をどうすればいいか
「う〜ん、あいつらにあんな秘密があったとは。」
立花流はみさちこと月夜見幸からとある秘密を知った。
「で、流さん。」
「うん?」
「昨日おとぼけしましたね、なぜです?」
「・・・あぁ。」
みさちのいうおとぼけとはこのことだ。
「え〜っと、月夜見さん?」
と流が尋ねると「みさちと呼んでください。」と幸。
そう、この部分。
たしか浜ジャルに行く前の会話だったっけ。
どうも流はこういうおとぼけが好きらしい。
つってもみさちがあまり人と話せない性格だから仕方ないっちゃあ
仕方がないかもしれないけど・・・。
「でもよぉ、ここで知り合ったのになんでそれを知ってたんだ?」
「爺さんから聞いたんです、私はラーメンを食べながら聞きました。」
なんだその謎の報告は、その状況下を説明する必要性はあるのか?
「しっかし・・・なんてコメントすればいいのやら・・・。」
「大丈夫ですよ、ただの世間話ですから。」
「ただの世間話?内緒にする必要はありますか〜?」
「ちょっ!ぎゃははははあっははあうっ!」
う〜む、なんでここでくすぐるかなぁ・・・。
ちなみに流は俺とみさちと同じ20歳、みさちは14歳。
え?なんでそんな年の離れた奴が一緒の学校にいるかって?
前にもいったがここはグレード制の学校で学年は関係ない。
小学校の次にここに入ることも可能らしい。
さすがに小学校は通わないとダメだとか、まあ当然だろう。
重さん曰く最近の中学生の非効率が高いから
ここで鍛えるとのことなんだよね。
まぁそれは後々話すとして本題に戻ろう。
さぁロリコン疑惑がかかりそうな流はみさちをくすぐっていた。
大丈夫、横腹だ(何を持って大丈夫かは言わない。)
「もう!本当にくすぐるのやめてください!」
「悪い悪い・・・、なんかくすぐりたくて・・・。」
「・・・流さん。」
流はすぐに落ち込んだ、それを心配そうに見つめるみさち。
どうやら秘密はただ事ではなさそうだ。
「今は休みましょう・・・。」
2人はそれぞれの寝床で眠りについた。
と、思いきやみさちは一人勉強机で作業していた。
何かを書類に書いていた・・・。
その頃校長室では。
「重さん、ご苦労様です。」
「うむ、お前たちもご苦労だったな。」
何故か警察が来ていた。
「もうお尻触らないでくださいよ?」
どうやら2人いるようだ、いや〜ツッコミが間に合わない。
「今日は胸だから安心しろ。」
「どこが安心なんですか!」
「全く、今日はそのために来たんじゃないんですからね?」
そう、日常茶飯事なのだ。
なぜか多少のセクハラなどは許されてる重さん。
警察も重さんにはかなわないってこの人いったい何者だよ。
「彼らに話さなくていいんですか?」
「私達だって・・・重さんの気持ちくらいわかります・・・でも。」
徐々に雰囲気が変わっていく。
重さんは窓の外を向いたままだった。
まるで何かを惜しむかのようにその背中は寂しそうだった。
そして重い口を開いた。
「ワシは・・・この学校を閉めようと思ってるよ・・・。」
・・・。
え?
つづく