第5話 何が幸せかなんて 分かったものじゃない
う〜んと、うん。
そうなんだよ。
とりあえずあらすじからいくね。
まず「浜灘ジャルジャル」通称浜ジャルに行ってきて
学校内のフードコーナーで夕食をとろうとした時
不良の2人に絡まれていつのまにか俺とみさちでやっつけていたんだ。
で、最後に変わるだの言っていたんだ。
そんな簡単に性格変わらないしそもそもここの学校は何をやっているかも
なんの学校かも不明なんだけどな。
で、翌日俺とみさちは校長室に呼ばれたってわけ。
「し・・・重さん・・・。」
「うむ、ちょっと派手にやらかしすぎたな。」
「でも!」
「幸、あれほどやってしまうとな・・・。」
まさか・・・退学?
「誤魔化しが効きにくくなって大変なんだぞ。」
・・・へ?
「まぁワシの権限であの2人は退学にするか!」
俺たちは唖然としていた、まさかの被害者が退学処分。
俺たちは今日限りの謹慎だけで済むだとさ。
「今回のケースはあいつらが悪い、それだけだ。」
「重さん・・・、俺なんてお礼言えば」
「お礼なんていらん、ちなみに美奈都ちゃんと流も謹慎だ。」
「え・・・?」
重さんによるとこの2人の家は別々なのでパートナーである
2人に心のサポートをしてもらうとのこと。
ケアではないんだね、まあいいけど。
「ほら、お前たちはいけ!ここにいるとまずいぞ!」
「う・・・うん!」
そして俺たちは家に帰ることにした。
実のところ今日は何もしていない。
まぁ謹慎だから仕方ないけど、あの2人はマジで退学になったらしい。
恐ろしいよ。
そして家にて。
「なぁ美奈都。」
「うん?」
「俺ってさぁ・・・変われるのかなぁ・・・。」
「え?もう変わってるよ。」
「・・・え?」
どういうことなんだろう、話を聞いてみた。
「小学校の時さ、両親がいなくなってだいぶ性格が変わっちゃたじゃん。
あの頃はもう私しか友達がいなくなったからさらに荒れていって・・・。」
そうなんだ、小学校の時飲酒運転のトラックに轢かれて
両親がいなくなっちゃんだよ。
寂しさからなのかかなり怒りやすくなってみんなが離れていったんだっけ。
だけどこれを覚えているのはもう俺と美奈都しかいない。
他のみんなはもう覚えてないだろう・・・。
「よ〜し太郎!今日は特別に私とお風呂に入ろう!」
「へ!?」
「よ〜し、ジョーク終了!飯にすっぞ!」
「お、おい美奈都!」
なんだったんだ・・・と思っていたら。
「顔が暗かったから明るくしてやったんだよ。」
明るくはなってないがまぁ元気にはなったよ。
全く・・・こいつといると暇しないっていうか・・・。
そんなことを思いつつ俺は食卓に行った。
そして美奈都に向かってこう言った。
「美奈都・・・」
俺の言いたいことはわかっているよな?
そしてその頃。
「・・・それってマジか・・・?」
「えぇ・・・絶対秘密ですよ。」
流はみさちからなにか秘密を知った。
果たしてその秘密の正体とは。
つづく