次の日
次の日
あの事件の後私は先生に言われたとおり寄り道せずに家に帰った。とりあえず今日学校に行ったら先生に昨日あった事を詳しく説明しないとな……
そう思っていたとき家の固定電話が鳴った。それをとったのは母だ
母「はい、もしもし…………はい………そ、そうなんですか……はい……わかりました」
私は玄関で靴を履き学校に行こうとドアに手をかけた
琴美「それじゃあ、行ってきま」
母「ちょっと待って、琴美」
母に呼び止められた
琴美「な、なに?お母さん」
母「今日……学校休みだって」
琴美「えっ?」
母「さっき電話で回ってきたの……学校からじゃなくて……教育委員会の方から。不思議よね学校からじゃなく教育委員会から連絡が来るって」
琴美「だよね……教育委員会はなんて?」
母「ん?『今日は学校には絶対に行かないでください。明日にも学校に行っていいかどうかの連絡をします。』というのと、もう一つ『お子さんは大丈夫ですか?』って聞かれたんだけど…何だったのかしら」
嫌な予感がした…私は靴を脱ぎ捨てリビングに向かい、テレビをつけた。ちょうど朝のニュースがあっていた。
ニュース『今朝、○○高校に通っている生徒たちが自宅にて急に苦しみ出したそうです。苦しみ出した生徒は苦しみながら部屋の窓を開け、そこから学校方面に歩いていった模様──』
その後もニュースは話を進めていく
琴美「○○高校って………」
母「……こ、琴美!貴方は大丈夫なの!?」
琴美「うん……私は大丈夫」
もしかしたら……昨日来た悪魔が……他にもいたのか……
琴美「そ、そうだ!沙奈は!」
私は通学バックから携帯を取り出し沙奈に電話をかけた。
琴美「沙奈っ……出てきて」
??「もしもし?」
琴美「沙奈っ!………じゃない。おばちゃん……」
沙奈の母「琴美ちゃんなの!沙奈……沙奈知らない!?」
琴美「えっ!?まだ家に返ってきてないんですか!?」
沙奈の母「うん……一応警察に連絡したんだけど…」
琴美「…………」
やはり…昨日の悪魔が何かをしたのだろうか………それか他の誰かが…いや、そんなことはないだろう
琴美「おばちゃん!私……私が必ず沙奈を見つけ出します!」
沙奈の母「!!」
琴美「だから……だから、心配さないでください!」
そう言い私は通話を切り、立ち上がった
母「琴美……?」
琴美「ちょっと…沙奈を探してくるよ」
母「探しに行くって……どこに!?」
琴美「学校に…」
母「そんなっ!……危ないよ!もし、何かあったら……」
琴美「大丈夫さ…お母さん……。俺はそんな簡単にはやられたりしねぇよ。」
そう言い俺は家を飛びたした。制服姿で
母「俺……ね。遂にこの時がしてしまったのかしら……琴美」
琴美は走って学校に向かっている。高校はそこまで遠くなく、徒歩で20~30分ぐらいのところにある。
琴美「琴美………無事でいてっ……!」
琴美は通学路を駆け抜けていった。
ここは学校のとある場所…
沙奈「ふふっ……私の下僕が集まってきている………もっと…もっと欲しい!この学校の生徒を全てを下僕にしたら次は街全体を………日本を!世界を!私の配下に!ふははははははははは!!」
悪魔と化した沙奈は配下を増やしながら夜中に学校の生徒に魔族となる卵をへそから産み付けた。卵がふ化し、溢れ出る魔力によって産み付けられたものは全身に苦しみを味わう。そしてその者は産み付けた親……沙奈の元に集まるのだった。