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てんせい勇者  作者: 968
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第二の悪魔

??「兄貴ぃ!」


突如、教室の外から、キィキィと耳に響くようなかん高い声が聞こえてきた。


??「どこですかぁー?兄貴ぃ?」


その声の主かひょこっと教室内部に顔を覗かせた。その顔は先ほどの奴と同じく悪魔だろう……2体目だから悪魔2号でいいかな………しかし、感じられるオーラ的にさっきより弱いのは確実…


悪魔2号「あれれー?いないなぁー?………あ!人間!こらこらぁ……ダメですよぉ……こんなとこにいちゃァ…………僕ちゃんが食べちゃ……!!」


どうやら悪魔2号は、全てを言い切る前に目の前の死体に気づいたのだろう。


悪魔2号「そ、その体……兄貴……もしかして……」


琴美「ああ、俺が殺った…」


悪魔2号「き……貴様ァァァァァァ!よくも!よくも俺の兄貴をォォォォォ!許さん!許さんぞぉぉぉぉぉお!」


琴美「沙奈……下がってて……十分に痛めつけて、情報を吐かせて……殺す」


佐奈「わ…わかった…」


悪魔2号「グオォォォォオオ!別れし二つの魂よ!今、この場にて1つの魂となり、封じらせし力を解き放ちたり!ソウル・シンティサイズ!」


悪魔2号は何やら言葉を発すると、悪魔1号、2号の下にまたまた、闇色の魔法陣が出現した。死体の1号は魔法陣が出現するとフワリと浮き上がり、2号は1号の時に出現した煙のようなものとはは違って、荒ぶる闇色の竜巻のようなものが現れ、2号はそれの中心に静かに立っている。すると、1号の肉体が磁石に引き寄せられるが如く2号のいる竜巻の方に飛んでいった。


琴美「なっ!」


私は嫌な予感がし、ほうきを伸ばし、その肉体を叩き切ろうとしたが、後数ミリ足りずに空振り、床だけを叩いた。

そして1号の肉体は竜巻の中に入っていった。


悪魔2号「グハハハ!漲る……漲るぞ!力が…力がァァァァァ!」


その声と共に竜巻の威力は増し、竜巻から周囲に雷が迸っていく…勿論わたし達も例外ではなく、物凄い速さでこちらに雷が迫ってくる


琴美「…フン!」


私は何も持たず軽く下げてた左手を左から右へと雷が来る方向に振った。

すると、元々左手があったことろから、今左手のある場所の少し先まで私たちを包むような光のバリアが出現した。

バチチチチ!

雷とバリアが衝突し、物凄い音が響きわたる……2本……3本と当たる雷は多くなり、バリアが少しずすきしみ始めた…


琴美「クッ……」


俺は負けじと左手を強く握り締め、集中をする。


沙奈「琴美!私……応援することしかできないけど……頑張って!」


そうだ……私は…沙奈を守らなくちゃならないんだ…


琴美「守るんだ……沙奈を!私が!だから……だから………諦め、て……たまるかーー!」


私は叫び、握り締めた左手を今度は右から左へと振った。するとバリアは今までで一番強く輝き衝突していた雷を弾き返した。その内の数本は竜巻に当たったがあっけなく消滅した。それと同時に竜巻は回転スピードを弱らせ、やがて止んだ。そしてその場には先程の悪魔たちの2倍はあろうかというぐらい体は大きく、全身の筋肉は盛り上がり、尻尾もかなり太いものとなっている……先程のオーラとは全く違う……強い!……私は直感でそう思った。…取り敢えず…名前はサ●ヤ人がスーパーサ●ヤ人のように強くなっただろうから…スーパー悪魔………いや、普通に悪魔3号でいいや…


悪魔3号「グヴヴ……グワァァァァァ!」


3号は唸り……思いっきり叫んだ!


悪魔3号「貴様……何だその忌々しい力は………まあ良い……貴様はどうせこの場で死ぬのだからな……聞く必要も無かろう………私を怒らせたことを後悔させてやる!!ハアァァァァ!」


3号の最後の声と共に膨大で、邪悪なるエネルギーが足元から天井へと噴出している。


悪魔3号「死ねぇぇぇぇ!」


悪魔は地面を蹴り、こちらに突っ込んできたのであった……


悪魔3号は大きくこちら側に跳躍し右手を大きく振りおろしてきた。

俺はコイツから発せられるオーラが尋常じゃないほど大きいので私は迎え撃とうとはせず、相手の右手にほうきの側面をあて、流れに逆らわずに俺の後ろに軌道を変えた。俺の後ろにあった黒板は豆腐の如く崩れた。

あまりにもパワーが強過ぎる……これが先程までの悪魔なのか……!


琴美「っ……!せあっ!」


俺はまだ体勢を直していない悪魔3号の右脇腹に向けてほうきを切り込んだ


バシッ!


琴美「!!」


硬い……なんという筋肉、そして皮の厚さ全てにおいて先程戦った悪魔とは比べ物にならない。


悪魔3号「グフフ……例え勇者の力を持とうとも、たかがほうき。我が肉体を切り裂くことは不可能だろう…!ハアッ!」


琴美「くっ!」


悪魔3号は壁に突っ込んだままの右手を壁を粉砕させながらこちらに振り込んできた。私はなんとかほうきで直撃を防いだが、それだけではなんとかならず、私は投げられたボールの如く宙を舞った。

そのまま私は教室の後ろ側にある黒板にめり込んだ。


琴美「がっ……はっ…!」


悪魔3号「……貴様の力もこの程度か」


悪魔3号はゆっくりとこちら側に直進してくる。するとその時


沙奈「琴美!逃げて!」


琴美「沙……奈!」


沙奈がいつの間にか掃除道具入れからほうきを取り出し悪魔3号に突撃していった。


悪魔3号「ほぅ…」


悪魔3号はその場で立ち止まり沙奈の攻撃するのを待っていた。沙奈は悪魔3号に対して数発ビシバシとほうきで叩いたが、悪魔3号は痛くも軽くもないらしく、その場で立っているだけだった。


悪魔3号「どうやら私も随分舐められたようだな……」


そう言うと悪魔3号は沙奈の頭を鷲掴みし、持ち上げた


沙奈「くっ……そお!放せ!放せ!」


佐奈は持ち上げられても諦めず、何度も叩き続けている


悪魔3号「随分と……柔らかい頭だな………簡単に潰せそうだ……」


琴美「やめろぉぉおおお!」


悪魔3号はゆっくりと手に力を込めていく、爪の食い込んだところからは鮮血が流れ出ている


沙奈「ああっ!…っ……ぐっ……ぃぁ……」


琴美「やめろ……やめろおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!」


俺はその叫びと共に黒板に埋もれていた体を外に出し、思いっきり立ち上がった!


悪魔3号「……まだ立ち上がるか………しかし残念だったな……貴様の友は、我が手中にて死にゆくのだ……フハハハハハハ!」


琴美「おおおおぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!」


俺は無我夢中で叫んだ。すると足元に悪魔が出したものとは真逆の色の光り輝く魔法陣が現れ、そこから溢れだした光が俺を包み込んだ。

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