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腐れたちの学園生活  作者: 馬鹿面
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最低な終わりかた

 「なぁ部長、お前に話したいことがある」

 「なんだ?急に改まって」

 金曜日、飯塚さんと和音には『来ないでくれ』と伝えてある。そんな中で、何も知らない部長が昼過ぎに屋上の部室に入って来た。

 「この間は楽しかったな!またしたいぞ」

 「黙れ、俺には話さなきゃならないことがあるんだ」

 「だからなんなんだ?こなみさんたちが来てからではダメなのか?」

 「ダメだ」

 俺はなるべくシリアス調に言っているつもりだが、部長には真剣さが伝わっていないようだ。『このまま言うのをやめておこうか』と弱気になる心を押し留めて、一気に本題にはいる。

 「部長、俺に彼女ができた」

 「・・・?」

 部長が小首を傾げる。全然意味が分かっていないようだ。俺は幼稚園児に話しかけるようにして言ってやる。

 「俺に彼女ができましたでちゅよ」

 「・・・なっなんだと・・・。嘘、だよな・・・、そうだよな・・・、ハハッ・・・」

 何故か笑い出した。こいつの頭大丈夫か?

 「本当だぞ。でも死ぬなよ、寝ざめ悪いから」

 「ハッ、ハハハハハハッ・・・。お、面白い冗談、だな・・・」

 俺に彼女ができた事はそんなに可笑しなことだろうか?ノドチンコを毟りとってやりたい。

 「へぇっと、それじゃあな、外道!また来世で!!」

 ダッシュで部室から逃走しようとする部長。このことも予想していたので、パッと服の袖を掴んで引き留める。

 「だから死なれると困るだろうが・・・」

 俺だって殺人はやらねぇんだよ。人道的に(笑)。

 「えっと、そのぉ、外道には、彼女がいて、私は、用、ヒック・・・、用済み、ってことか?・・・グスッ・・・」

 部長が鼻水を垂らしながら意味の分からないこと言いだす。ウザかったのでチョップをかまてやる。

 「俺はちゃんと部長に友達ができるまで手伝ってやるつもりだ。・・・これでいいか?」

 「・・・」

 プクッっと頬を膨らませる部長。さっきの何処が気にくわなかったんだ?・・・そうだ!

 「俺はずっと部長の友達だから」

 「ふんっ・・・」

 ・・・だんだんイライラしてきた・・・。いったい何が望みなんだよ!これ以上できることなんて何があんだよ!!

 「部長、お前は何が気にくわない?何か問題でもあるのか?これまで通りで何も変わらないんだぞ?」

 「・・・だって、・・・って・・・、だって!」

 部長が俺に抱き着いてくる。アイアンクローをしようか迷ったがしないことにした。俺も雰囲気が読めているぞ・・・、読めているぞ!

 「私は・・・、外道が、ひっく・・・、好きだ!・・・好きだから・・・、好きだから辛い・・・。私、以外の女の子、と、・・・一緒にいるのは嫌だ!・・・」

 嫉妬?俺は部長の所有物でもないのに何でだ?

 「はぁ・・・、もういい、もういいから。俺といるのが辛いんだろ?だったら俺は出ていくよ。カノンの通ってる学校の理事長に話しつけてもらうわ。あそこ小中高一貫らしいし」

 「へ!?」

 「んじゃあな、部長。また会った時はよろしくな」

 俺はそのまま部室を出る。折角小父さんに作ってもらったのにすぐに使わなくなるとはな・・・、まぁ金持ちだしいっか。

 「外道?どういうことだ・・・、おい!外道!!」

 部長が腕にしがみついてきたので顔面を殴って黙らせる。

 「部長、別れはもっとスマートであるべきなんだぞ?」


 俺は屋上から出る。学校から出る。

 「もうこの学校ともオサラバか・・・、鳥居と和音にはしっかり伝えとこう」

 近くの喫茶店で休憩してもらっている二葉さんの下へ向かう。

 「俺はあの学校やめるので、面倒な手続きは二葉さんの方でやってください。転入手続きは俺がやるんで」

 「?」

 二葉さんが頭にハテナを浮かべているが無視する。

 「とりあえず今日は帰りましょう。少し疲れたので」

 「はぁ・・・」


 



 俺は、二学期の開始とともにカノンの学校に転入した。鳥居と一緒にデートしたり、和音や飯塚さんとも定期的に遊んでいる。だが、部長とはあれから全く会っていない。もう会うのも面倒だし、感動の再会とかウザったいのでやらない。俺は部長と出会ってから得たものを堪能しながら、部長を切り捨てた。やっぱり根幹は下衆いな、新しい学校では友達できる気配なんてないし。

 

 俺は強引に、簡潔的に、部長らとの学園生活を断ち切った。


 その後に話などは無い。俺は大王グループをカノンを支えながら取りまとめ、鳥居とは20歳で結婚した。飯塚さんの話によれば、部長も逢坂と仲睦まじく結婚したそうだ。ちなみに、和音は二葉さんと一緒に執事をやってもらっている。


 これが終幕、これが終焉である。いかにも俺らしい、最低な終わりかたである。


 突然な終わりかたでありますが、これが一番外道らしいな、と思って書きました。

 これまで『腐れたちの学園生活』を見てくださって、どうもありがとうございました!!今後とも何かしら書いていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

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