部長らを監視1
「はぁーっ、こう何度もリア充ども温床に来ることになるとはな。魔の秘境、ショッピングモール!」
「めちゃくちゃ知られとるがの・・・。して、何でわしは連れてこられたのじゃ?」
この間の猫耳メイドとは違い、いつもの武士みたいな格好に戻っている。ちなみにお面は鬼のお面だ。
「もし俺一人で居てみろ。速攻で傷害事件が発生するぞ、色んな事で」
「ならば来なければ良かろうに」
「これも先生の命令だ。俺が変態写真を撮っている様子を盗撮された。・・・クソ野郎が!」
「クソ野郎はお前じゃ・・・」
俺たちがこうしてショッピングモールなんざに来ているのは、全て部長を監視するためである。
それは月曜日のこと。
『あぁ、昨日は楽しかったなぁ。部長もくればよかったのに』
一日前の俺は言った。
『何だ?いやみか?』
一日前の部長が答える。その後も俺が部長をいじり倒し、最終的には泣き出すという事態にまで発展した。そこで救世主の飯塚さんが現れた。
『三ケ原さん、私と一緒に遊ばない?明日、しまちゃんと一緒に買い物に行くことになってるんだぁ』
『いいんですか?』
『いぃんですよ!』
そこで俺が買い物を監視することになった。それに和音を巻き込んで、というわけである。
「おっ、来た来た」
「あれが生徒会長・・・、頭良さそうじゃのぉ」
放課後なので三人とも制服姿だ。俺は部室に置いてあった私服に着替えてある。何か問題を起こした時用だ。
「三ケ原さん、そんなに固くならないで。あっ、これからみかちゃんって呼ぶね、みかちゃん!」
「は、はぁ・・・」
「そうよ、三ケ原さん。今日はあの超スーパー問題児もいないんだし」
超スーパー問題児って誰だ?そんなやつ学校に居たっけ?
「とにかくお前は隠れてろ。俺はステルスに自信あるからお前さえ隠れてればバレないだろう」
「わしは足手まといではないのかのぉ。正直いる意味ないじゃろ」
和音がいなけりゃ適当にそこら辺のカップルをボコってしまうだろうからな。今も限界ギリギリだ。
「さぁて、監視でも始めますか」
「なぁ、どうする?」
「どうする、とは?」
あの尼共がカラオケに入りやがった。友達が出来たのが数週間前の俺には未開の地である。
「待っとくか?」
「入った方が良くないかのぉ。わしはカラオケというものをしてみたいぞ!」
「そうか・・・、俺もこのリア充どもの多さには辟易していたところだ。というわけで入ろう」
「ふぅ、受付だけで面倒じゃったのぉ・・・」
「こういう時に飯塚さんがいてくれればいいのにな・・・」
他人と会話をする疲れるな、知り合いですら疲れるのに。
「しかし外道が小型カメラを所持しておるとはの、・・・変態じゃな」
「五月蝿い。無かったらどうやって更衣室の中を撮るんだ?」
「・・・本気の変態じゃな・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「それじゃあ歌いますか」
「そうじゃの」
「ぜぇぜぇ・・・、おっ、三人とも出てくぞ・・・、ふぅ」
俺は小型カメラから受け取った映像を携帯で確認する。
「はぁーっ、わしらも出るかの・・・」
俺たちは1時間の間、とにかく歌いまくった。二人で回すのは想像していた以上にしんどい・・・。和音は演歌が上手かった。俺は意外にも普通だった。学校の合唱などもクチパクしかしてこなかったので、まともに歌ったのは初めてかもしれない。
「三ヶ原さん、こんなのはどうかしら?」
「とても似合ってますよ・・・。でも、大きいですね」
「えっ、そう?でも、三ヶ原さんのも大きいわね」
「そうだよねぇ、将来的にはFぐらいいくんじゃいかなぁ」
「そ、そんなことないですよ。先輩達はCはあるでしょう」
「まぁね、でもしまちゃんはDだよ。ホント大きいよねぇ」
これは水着ショップでの会話だという事だけ言っておこう。
次はちょっと怖めでいきます。




