目標
「うざい人、どういうことだ!?外道に写真を撮らせていたというのは!!」
「三ケ原さん!僕はそんなことをしていない!!」
「ならポケットの中を見せろ!その中に私の写真を隠し持っていると外道から聴いたぞ!!」
「くっ、外道の仕業かぁーーーー!!」
超楽しいね。クラスの人気者が変態のレッテルを貼られ、大好きな人から嫌われる。まさしく俺好みのシュチュエーションだ。
「変態!!」
「逢坂君ってこんな人だったの・・・」
「これはマジで引くぞ・・・」
「三ケ原さん!俺と結婚してくれぃ!!」
最後のやつ誰だ!?蹴り殺すぞ。
「僕は無実だ!!信じてくれ!!!」
「写真を持ってる時点で諦めろ。私は貴様を許さない!」
「クソ外道がぁーーーー!!」
ありがとうっ!
「いやぁ、部長のおかげで助かったよ。これで俺も晴れて自由の身だ」
「ま、まぁな・・・、役に立てたなら光栄だ・・・」
放課後の家みたいな部室でダラダラする。
「それは外道が企んだんじゃないのかのぉ」
「五月蝿い、俺はそんなやつじゃない」
そんなやつだけどな。
「でも、三ケ原さんカッコよかったらしいね!学園中で話題になってたよ!」
「それは困る・・・、外道、どうにかしてくれ」
部長が俺に依存し始めた。
「俺は何もしないしどうもしない。これで部長の対人スキルが上がればいいんじゃないのか?」
「それもそうだよね、外道君は三ケ原さんの人見知りを治すためにいるんだもんね」
そのとうりで、俺は部長の心を開くよう言われている。が、それだけだ。それ以外のことは面倒だしやりたくない。
「そ、そんな・・・」
部長が肩を落とす、写メっておこう。
「自力で友達を作る、これが第一目標だ!部長は頑張って人と話せ。失敗して傷ついたら俺が癒してやるから」
「外道・・・、今日ですでに心が傷ついてるから癒してくれ!」
部長が抱きついてくる。抱き寄せる代わりにチョップする。
「い、痛い・・・」
「調子に乗るな、俺は部長とそんなに仲良くなりたくない。ちゃっちゃと友達作って俺を解放してくれ」
「私といるのは、嫌なのか・・・?」
「別にそういうわけじゃない。ただ仕事をするのが面倒なだけだ」
それに、
「俺は仕事としてじゃなくて、プライベートで部長と友達になりたい。協力してくれるか?」
「あ・・・、ああ!外道!!」
「熱いのぅ、熱いのぅ!」
和音にチョップを食らわす。
「痛いのじゃ!何をする!!」
「和音、今度遊びに行くか!」
「・・・ほう、良いぞ。わしも何処かに遊びに行きたい!」
和音が乗り気になった。単純なところも部長に似てるな。
「私は?」
部長が聞いてくるが無視をする。
「俺たちはプライベートな友達だからな、普通に遊びに行く。なー、和音」
「のー、外道」
「なんだか楽しそうだね!私も混ぜてよぉ」
飯塚さんが乗ってくる。
「飯塚さん、俺と友達になりますか?」
「嫌だよ、和音ちゃんと友達になる!」
しっかり嫌われてるな、俺。
「離せ、離すのじゃ!」
「和音ちゃん、可愛いねぇ!」
まぁ写メっとこう。
「外道、私、私は・・・?」
部長が捨てられた子犬みたいだ、適当に写メっとく。
「ならこの一週間の間に友達を作れ、俺でも出来たんだから部長なら簡単じゃねぇの」
「わ、分かった!私は友達を作る!!」
力強く立ち上がる部長。俺は気付かれないようにスカートの中を撮る。
「頑張れ、部長!」
「ああ!!」
こうして部長の友達作りが始まった。
「そういえば和音、どうしてお前がいるんだ?」
確か、月、木と剣道だったはずだ。
「サボったからじゃな」
「ナイス!!」
それでこそ俺の友達だ。




