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腐れたちの学園生活  作者: 馬鹿面
20/41

デート的なもの2

 「こ、こんなのでどうだ!?」

 「スゴイな、チョー可愛いぞ」

 俺は部長に水着を試着してもらった。紐よりは太目という程度のかなりエロめなやつだ。そんなものでも着こなしてしまうとは・・・、写メりまくろう!

 「スタイル良すぎだな」

 照れる部長を撮り続ける。

 「や、やめろ・・・、恥ずかしいだろ・・・」

 いやぁ、いいねぇ!思っていた以上に部長が可愛い。これは8万円で売れるかもな、逢坂金持ちっぽいし。

 「!?」

 背後に強い殺気を感じてパッと振り返る。

 「どうした?外道」

 「い、いや・・・、な、なんでもない・・・」

 振り返った先には二葉さんがいた。柱の陰に隠れてこちらを尾行していたようだが、その柱に二葉さんの指が食い込んでいた。これ以上刺激するとヤバイ・・・。

 「ぶ、部長!ちゃっちゃとそれ買ったらどうだ!?すごく似合ってるし!!」

 「そ、そうか・・・、可愛い?」

 クソ可愛いぞ、絞殺したくなるほどに。

 「可愛いな」

 「それじゃあ買おう!」

 部長がレジに向かい購入する。

 「すぐに出よう!もうここには用もないし!!」

 一刻も早くこの場所を離れたかった。同じ場所にいると殺されそうな気がした。






 「外道、手を繋いでもいいか?」

 「あ、ああ・・・」

 二葉さんの殺気がさらに強くなったが、俺は部長と手を繋ぐ。美女と手を繋ぐなんてチャンスは逃したくない。

 「やっぱり外道は温かいな・・・」

 俺を温かいなんて言うのは部長ぐらいだ。大抵の人には血も涙もない冷徹人間と呼ばれるからな。

 「部長もあったかいぞ」

 「そ、そうか・・・」

 部長の頬が赤くなる。写メってみたかったが片手が塞がっているしやりづらい。もしかしたらこれが目的なのか!俺と手を繋ぎたいなんて普通考えられない・・・。

 「部長!何を企んでいる!?」

 「なんのことだ?」

 何も企んでいないらしい・・・、面倒だしもういいか。

 「次はどこに行くんだ?私はどこでも良いぞ」

 「なら俺に付いてきてくれ、行きたい場所がある」

 俺は部長の手を引き、ある店の前で立ち止まる。

 「こ、ここって・・・」

 「ここに知り合いがいるはずなんだ」

 俺は店のドアを開ける。

 「「「いらっしゃいませ、ご主人様!お嬢様っ!」」」

 三人のメイドさんが俺たちを迎えいれる。さすが本物、部長のクラスメイトよりも遥かに可愛い。

 「外道!どういうことだ!?」

 「まぁいいから、ここのオーナーが確か・・・」

 俺は携帯を取り出しメールをする。普段はネットでやってるのでだいぶ時間はかかったが、これに反応すれば・・・。

 「ん、なんや?今日は取引とかないはずやのに・・・」

 ケチャップでLOVEと書かれたオムライスを食べている男が携帯を取り出す。

 「長曽我部先輩、ですよね」

 俺は男に近付く。染め上げた金髪に銀縁眼鏡をかけ、ダークスーツに身に包んだ身長190センチぐらいの大男だ。

 「誰や?キミ」

 「俺は外道です。長曽我部先輩が毎週日曜日にここにいる、と聞いていたので来てみました」

 「おお、君が外道君なんか!それで隣の子が部長ってゆう子か!」

 「そうです」

 「しかし生で見るとホンマにかわええな!でも外道君もイケメンやん、モテモテなんちゃうん?」

 「そんなことありませんよ、長曽我部先輩こそイケメンじゃないですか。モテないなんて嘘じゃないんですか?」

 「顔は良くても性格がアカンらしいねんよな・・・」

 「長曽我部先輩は変態ですからね」

 「変態ちゃうわ!・・・でもここに入り浸っとる時点で変態か・・・」

 全く話についていけない部長が聞いてくる。

 「この人は誰だ?私のことを知ってたみたいだけど」

 「仲介人だ、写真を売りさばくための」

 「そうやで、僕は長曽我部ってゆうねん。外道君のエロ写真なんかを売りさばいたりしてますぅ」

 「な、なら・・・!!」

 部長の肩が震える。

 「私のことを長曽我部っていう人が知っているのは・・・」

 「部長のパンツの写真なんかを長曽我部先輩に渡しているからだ」

 部長に顔面を殴られる。カノンのよりも痛い!

 「外道!!人の許可もとらずに写真を売るとはどういうことだ!!」

 「だって許可なんて絶対してくれないだろ!」

 「当たり前だ!!」

 部長が再び拳を振るう。俺は間一髪のところでかわす。長曽我部先輩はその様子を羨ましそうに眺めている。

 「俺が写真を撮っていたのは逢坂に頼まれていたからだ!」

 次撃を準備していた部長の手が止まる。適当についた嘘だが、一応効きはしたようだ。

 「あのうざい人か・・・」

 部長にうざい人と呼ばれているのは本当だったのか・・・、頑張れ逢坂!きっと他にもいい人見つかるよ!

 「そう!その人が全部悪いんだ、俺の弱みを握って・・・、シクシク」

 「そうか・・・、何の事情も知らずに怒ってしまってすまない!」

 部長が頭を下げてくれる。良かった良かった、逢坂に罪をなすりつけることに成功した。

 「さっきの嘘やな・・・、外道君はホンマに外道なんやな・・・」

 長曽我部先輩がしきりに『せやな、せやな』と頷いている。

 「とにかく一緒にコーヒーでも飲みましょう!逢坂は明日にでも潰せばいいんだから」

 「そうだな、明日はうざい人を潰そう!」

 部長が力強く答える。

 「かわいそうやな、逢坂ゆう人・・・」


 そんなこんなで俺と部長のデートっぽいのは終了した。

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