9話 カラフルなお店
マジックの大成功を収めた後、僕は帽子をみんなの前に置き、お金を求めた。すると、大勢の人たちが僕の帽子にコインを入れてくれた。
コインを入れてくれたあと、見ていた見物人はそれぞれ散り散りに去っていった。
帽子の中のコインはゴールドであった。総額1000ゴールド程あった。俺が初めての依頼を達成したときの報酬金と同じ額だった。
「こんなに儲かるのかよ。今後もマジックやろうかな~~!!」
だがこんなことをふと思った。
(今見に来た見物人は、僕のマジックを初めて見たから、こんなに大勢集まったんだ。何回もやっていたら飽きて、人が集まらなくなるかも・・・マジックはたまにやるぐらいがいいかな・・・)
人がいなくなったので、マジックアイテムを木や植物が茂っているところにもっていき、能力でアイテムを消した。
その後、俺は商店街に向かった。僕はカラフルな道具屋を見つけた。なんだか怪しい見た目のお店だったが、興味があり中に入った。
店の中は、色々な道具があった。しかし、変な見た目をした道具ばかりで怪しさ満点だった。
一つの道具を手に取った。サルが楽器を持っているフィギュアがあった。目が飛び出ていて、薄気味悪かった。また、触っても何も起きなかった。
(なんだこの道具。ただただ気味悪いだけで使い物にならないじゃないか!!)
「やあ、その商品を選ぶとはお目が高い。それは、価値のあるアンティークのものだよ。その価値を知れば貴族や王族が買うくらいだ。それを買うかい?」
(そんなに高そうに見えなかったし、この見た目には興味ないな・・・)
「すまんが、いらないな」
僕はそう発言して、フィギュアを元の場所に戻した。
「そうですか。もったいない。・・・ほかに興味がありそうなものはありますか?」
「いや、どれを見ても自分には興味がないものばかりだから失礼するよ。」
僕はこの店を立ち去ろうとした。すると、店の入り口から人が入ってきた。いかつそうな見た目のの人たちだった。店の奥からもいかつそうな人たちが入ってきた。
すると、その人たちは僕を脅してきた。
「おい、なにも買わないどころか、興味ないとか失礼なことを言いやがって、なんで入ってきた!!」
「カラフルな外観を気に入って店の中に入ったんだよ。でも、自分には必要ななさそうなものばかりだったからたちさろうとしているんだ。すまないが、そこをどいてくれるか」
「ふざけるな!! どくわけねえだろ。むしろ後悔させてやるぜ!!」
すると、いかつい男達は前後から俺を襲ってきた。
「買えばよかったものを、買わないからこうなるのさ」
店主は、後悔しても遅いというニュアンスを言ってきた。
僕は能力を発動して、マントを取り出した。そのマントをひらめくと、前から襲ってきた男達は次々に背後にいる男達にぶつかった。
このマントを使うと、当たってくるものを受け流すことができるのだ。受け流された男達は衝突し、悶絶していた。
そこに能力でさらに出した巨大なハンマーをぶつかったいかつい男達に振り落とした。すると、いかつい男達は、ハンマーに当たり、あまりの痛さに気絶してその場に倒れた。
「よーし、まとめて全員倒したぞ。」
まだ、店主がいたがおびえていて向かってくる気配はなかった。
「次この僕ちゃんにこんなことしたら、次はもっとひどい目にあうよ!!」
僕は店主の顔を見ていった。店主はおびえていた。その顔を見た後、僕は店をあとにした。
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