8話 マジックの時間
僕は、怪しい格好をした者達を倒した後、街の広場に向かっていた。少しして、街の広場に着いた。
街の広場の中央には水泉があった。ある時間になると、水が飛び出る仕組みになっているようだ。
大勢の子供連れやカップルや若者たちがいた。中には、先ほど食べたキノコ料理を手に持っている者もいた。
僕は、広場のはずれで能力で作り出した、マジックアイテムを出した。これから、そのマジックアイテムでマジックを行おうとしていた。
もちろんこのマジックアイテムは、僕の能力によって生み出されたものなので、僕が頭の中で思うと、機能するようになっていた。
僕は、マジックアイテムを近くの地面に置いた。地面はアスファルトでできていた。
早速、マジックを始めるため、大きな声で見物人を呼んだ。
「いまからマジックをはじめるよ!! さあ、近くで見よう!! よってらっしゃい!!」
大きな声で呼びかけると、10人ぐらいのこどもがこちらに来た。もっと集まると思っていたが、やっている最中に、興味が出てきて、さらに人が来るだろうと思い、マジックを始めた。
「じゃあ、はじめます!! 皆楽しんでね!!」
「「は~~い!!」」
子供たちは元気よく返事した。
早速、マジックを始めた。まず最初は帽子の中から白い鳩をとびだたせるトリックを行うことにした。
「では皆さん、この黒い帽子を見てください!!」
見ている子供たちは全員、黒い帽子を見つめていた。
「では、1! 2! 3! じゃじゃじゃじゃ~~~ん!!」
すると、黒い帽子の中から白い鳩が3匹飛び出した。子供たちは黒い帽子から白い鳩が飛び出るのを見て驚いているようだった。
「「うわ~~すご~~~~~い!! すご~~~~~い!!」」
子供たちは大いに喜んでいた。それを見ていた人たちが大勢集まってきた。100人ぐらいいるんじゃねえかこりゃ~と思った。
気分を良くした僕は黒い大きい箱を取り出した。箱は、2つに分かれていた。やろうとしていたマジックは、身体が2つに分かれるマジックである。
僕は、その黒い箱を横に置いた。
「では、続いて半分こマジックを行うよ!!」
「「はんぶんこ~~~~!!」」
「うん、僕の身体が2つに分かれるんだよ!!」
「「えっ、すご~~い!! 早くみた~~い!!」」
僕はすぐさま、黒い箱の中に入った。そして、黒い箱に取り付いていた裁断機をおろした。すると、黒い箱は2つに分かれた。
集まっていた人たちは悲鳴をあげていた。
すると、僕は黒い箱から飛び出した。体が2つに分かれていた。
集まっていた人達は感嘆と驚きの言葉を言っていた。
僕は、上半身で手を広げて見せた。みんなはさらに驚きの声をあげていた。僕は、その後もいろいろ動いて見せた。そのたびに驚きの声が上がっていた。
その後、僕は、黒い箱の中に入り、しばらくして、黒い箱から出た。すると、僕の身体は再び一つになっていた。
観客からは拍手と驚きの声をあげていた。
僕のマジックは大成功を収めたのだった。
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