1話 頭が狂った者転移する
僕は、佐々木康介。33歳である。
つい最近まである会社で働いていた。
しかし、その会社からお前は客にやさしすぎるんだと怒鳴られました。
騙して、お金を踏んだくるようにならないといけない。お前のようなものは会社には必要ないといわれ、辞めさせられてしまいました。。
そのため、今は失業中である。だが、その間も人を助ける活動はしています。
災害地域のボランティア、地域の手伝いなど人助けはいろいろやりました。
しかし、親や親戚などからお前のようにやさしいだけでなんの取り柄もない人間は必要ないと言われ追い出されてしまった。
僕は途方もなく工業地帯の中の道を歩いていた。やさしすぎるんだよという言葉が頭に鮮烈に残っていた。
「やさしいの何がいけないっていうんだよ!! こうなったら、狂うほど思うがままに生きてやる」
「ハハハハハハハハハハ!!」
僕は長く笑っていた。端から見たら変人だ。
すると、背後からまぶしい光に照らされた。ブオオオーという大きい音も聞こえた。
すぐさま背後を確認した。すると、自動車がものすごい勢いで走ってきていた。
(自分の近くまで迫ってきている・・・よけきれない・・・)
僕はよけきれないと思い、諦めた。
苦しい目に遭ってばかりったから、最後に笑いながら死んでやると思い笑っていた。
車はそのまま進んできて笑っている俺を引いた。
僕は激痛にうなされながら、目をだんだんと閉じていった。
ある程度時間がたち、僕は目を覚ました。目を徐々にあけると、目の前には神殿が見えた。
神殿からは神々しい光を放っていた。
「な・・・なんだこの豪華な装いは・・・見たこともない・・・」
驚いていると、目の前からカツン、カツンという音が聞こえてきた。
聞こえてきた音の方を確認すると、きれいなドレスをきた女性がいた。
神々しい姿をしていた。
すると、その女性は僕にはなしかけてきた。
「佐々木康介。ようやく目を覚ましたようですね。あなたには言わなくてはいけないことがあり、目を覚ますまでだいぶまちましたよ。」
「あの何故・・・僕の名を知っているんですか?」
「知っているのは当たり前のことです。何故なら私は女神ですからなんでも知っています。」
(女神・・・この人が・・・)
「女神様がこんな僕になんのようですか?」
「実は、あなたにやってもらいたいことがあるんです。そのため、あなたをこちらによびました。」
僕はやさしいを脱却して、やりたいようにやると宣言した。だから断ろうと思った。
「すみませんが、それは他の人にやらせてください。俺は現実世界でやりたいことがあるので、早く返してください。」
「あなたは、現実世界には帰りません。何故ならあなたは死んだからです。」
(死んだ・・・僕は驚くべきことを言われ唖然とした。)
「驚くのは無理もありませんが、死んだのは事実です。あなたは、天国か地獄にいくしか本来は選択肢がないです。」
「しかし、あなたは、現実世界で人助けを積極的にやっていました。また、面白い思考が芽生えているようなので、それらを見込んであなたにある任務を与えます。」
「ある任務・・・とは」
「私は他の世界を管理しています。しかし、悪い連中が増えてその世界のバランスが崩れています。そこで、その世界の悪者をこらしめてください。それがあなたの任務です!!」
「こらしめる・・・どんな形でも懲らしめればいいんですか?」
「ええ!!思っているように、楽しみながら、懲らしめちゃいなさい!!」
「ほう、思っているようにやればいいんすね!! わかりました。その任務引き受けます!!」
僕はほくそ笑みをしながら、敬礼をした。
「では、本人の了承をいただいたのでさっそく異世界に飛ばします。最後になにか欲しいものはありますか」
(欲しいもの・・・このさいだ、いろいろいっちゃえ)
「そうですね。なら、とてもユニークな能力をください!!」
「ユニークな能力とは?」
「女神様はなんでもお見通しなんでしょ。なら僕が考えている能力を下さい!!」
にやつきながら、女神は答えた。
「面白い人ですね。わかりました。あなたの考えている能力を与えましょう。」
「ありがとうございます。あと、格好も変えてもらってもいいですか?」
「いいですよ、どんな格好をお望みですか?」
「全身道化師の格好にしてください。あと、顔もピエロのメイクをした顔にしてください。」
「本当に面白いことを言いますね。本当にあなたの言う格好にすればいいですか?」
「ええ、お願いします。」
「分かりました。ではそれらの望みは異世界についたら与えます。では異世界に転移しますがよろしいですか!!」
「はい!!」
「では、異世界転移を行います。」
すると、僕の周りは青い光に囲まれた。青い光は円柱の形で、どこまでも延びていた。
「では、行きなさい!!」
女神が言うのと同時に僕は異世界に旅立った。
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