〜前夜祭(上)〜
よく考えたら前夜祭じゃないね
とうとう、学園に入学するまで残り、1週間という所まで来た。
これまで、出来る限りのことはやってきた。だが、1つ問題が出てきてしまった。
「それ、本当に行かないとダメ?」
「ダメですね」
学園に入るため尞の下見をする今日、突然お父様に
「あぁ言い忘れていたが、尞の見学後に前夜祭に参加るぞ」
「あら〜そういえばそうねぇ、確かどこかの国の王族も来るらしいわね」
「え!?」
「なるほど」
午前中に下見をちゃっちゃと終わらせたら、森に行って動物達と遊ぼうと思っていたのに、、、、。
残念そうにしている私をみてお母様が
「大丈夫よ〜同級生の人達と軽く挨拶するぐらいですぐに帰ってもいいから」
「わかりました、、、」
こうして、私とキクロは、幼馴染で、遠く離れた場所の田舎から来て学園に入学したという体で話しを合わせ、学園の前夜祭に挑んだ。
「これが、、、」
「なんというか、ただの顔合わせって感じしませんね、、、。」
周りの子供は基本全員、同じ青と白の制服を着ているが、一部ドレスやらなんやらを身にまとってる子供達がおり、もはや貴族が娯楽で開くパーティのようだった。
「皆の者、今宵はこのナイト魔法学園の入学おめでとう。ワシが長を務めるバハルドである。」
突然、舞台のマイクに現れた老人が自己紹介をすると、周りの人達がざわつき出した。
「あれが、、、」
「大魔法王の、、、」
「勇者に魔法を教えたっていう?」
「何歳だよ、、、」
どうやら、有名な人らしいがよくわからなかった。
「ホホ、そんなに硬くならんくてもよいぞ。ワシは挨拶だけじゃからのう、、、」
そういうと、バハルド長は、軽く咳をし、
「改めて学園に入学をおめでとう諸君、今年は相当優秀な者達がおるようじゃなぁ、、、」
そして、軽く周りを見て回る、、、
(ん?)
気のせいかな、、、学長と目が合ったような、、、私の正体バレていないと思うんだけど、、、
だが、気のせいだったらしく、また正面を見直し、
「まぁ年寄りの長話は、諸君らも退屈じゃろう。」
短くすると話すと、
「この学園は皆が平等に扱われる。例え、王族だろうと平民だろうと、、、な。じゃから皆、毎日、己を磨くことに精進するのじゃぞ。では、前夜祭を楽しみたまえ」
そういうと、学長の足元から煙がポンと現れ、学長の姿が消えた。
「まぁ何はともあれ、軽く周りに挨拶できたらしてちゃっちゃと帰ろうか」
「そうですね」
こう2人で話していると貴族らしい服を着た誰かが近づいてきた。そして、
「そこの平民2人」
「?」
「どうかしましたか?」
「ふむ、気に入った。この俺様、ガトー・キィ様の恋人にしてやってもいいぞ」
うわぁ、、、面倒そうな痛い奴に絡まれたよ、、、。
まぁ大丈夫!!




