〜少女達、遅刻する〜
いっけなぁ〜い遅刻遅刻〜キャン!(とはならないっていうね)
昨日、なんやかんやあったけれども朝になり、学園に入る頃にはある程度落ち着いていた。
「じゃぁ私は少し行ってくるわ」
「分かりました」
キクロに伝えておくだけ伝えて、私は保健室に早歩きで向かった。
保健室のドアの近くまで行くと、私は少し呼吸を整え、ゆっくりとドアを開ける。
「失礼します」
「あっ、えっと、その、、、」
保健室には教師やメイドさんはおらず。1人の少女が驚いたのか目を丸くしていた。
「急にごめんね?ルナちゃん、起こしちゃった?」
「あっ、いえ、別に、、、」
ルナちゃんは、昨日着ていた制服ではなく、フリルが軽くあしらわれたピンクの可愛いらしい服を着ていた。
「どこか痛い所はない?お腹にあざとか、、、」
「いっ、いえ、それは大丈夫ですわ、それよりその、、、」
ルナちゃんは、声を絞り出すようにゆっくりと続けた。
「そっ、その昨日は、大変申し訳ございません、私、生徒会長に聞いて、、、なんて、愚かなことを、、、」
ルナちゃんは、下を向き、身体が少し震えていた。
なので私は、ルナちゃんのベットの近くに座り、
「生徒会長に聞いたならわかってると思うけど、ルナちゃん達は何も悪くないよ?」
「そんな訳ありませんわ!だって、私達は、操られていたからはいえ、貴方様の命を、、、」
ルナちゃんは、顔をあげながらそう言ってきた。
「大丈夫だよ私は死んでも死なないから!」
と右手でグッジョブの指を作り、これでもかという程のドヤ顔を作る。ついでにニィっと歯を見せる時にピカーンというBGMもつける。
「そっそんなこと、、、」
ルナちゃんの顔色が少しましになったようだが、それでもまだ不安というような表情と言葉を言いそうになった時、
「だから大丈夫だって。えい!」
「きゃっん」
そう言って、私はルナちゃんのおでこに少しデコピンをする。
「何をするんですの!?」
今度は先程まで塩らしかったルナちゃんではなくなっていた。
「ルナちゃんが私の心配をするのは100年早いってこと」
「それは、、、」
「さっ!1時間目は剣技の選択だからちゃっちゃっと準備していこう!」
私が、ルナちゃんに手を差し出すと、ルナちゃんはどうすればいいのかという表情であった。
「えっと、、、」
ルナちゃんが戸惑っていると、
「ほら〜もう元気になったならさっさと授業行ってこい!令嬢だかなんだか知らんが、学園に通ってる以上、学生の本分を全うしろ〜」
いつのまにいたのか保健室の教師がぶっきらぼうにそういってきたと同時に、綺麗な制服をルナちゃんにポンと渡してきた。
「あっはい!分かりました!じゃぁさっさといこう!」
「へっ?あっ、えっと、はっはい」
ルナちゃんは保健室の教師にちゃっちゃと着替えさせられ、私はそのまま、ルナちゃんの手を握り、教師に教えて貰った移動教室先に歩いていった。
「あっあの、クロア様」
「?どうかしたの?」
「あっ、ありがとう、ございます」
「ふふ、感謝する相手は先生じゃない?」
「そう、ですね、、、ですが、本当にありがとうございます」
こうして私達は、授業に遅刻するのだった。
保健教師「若さだな、、、」




