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〜怒り、困惑〜

猫とコタツで丸くなる〜♪

 これでもブラックドラゴンである。拘束魔法といえど、たかが人間用、力尽くで抜け出そうと思えば容易である。


「どこか変だと思っていましたが、そういうことでしたか」


 ただ、抜け出そうとしなかったのは何故こんなことをしたのかということを聞きたかったからである。

 何か深い意味や誤解があるのなら話し合いで解決できないか、そう思っていた。


「どっどうして!?」


 先程までの余裕が消えうせた女性は、動揺しつつもルナちゃんの後ろに立ち戦闘の体制になっていた。


「あなたに説明するつもりはありません」


 それでも、私は今までに無いほど冷静に、静かに言葉をつむいだ。


「ルナちゃんを、解放していただきます」


「舐めるなよ!小娘!」


 そういうと、女性は、先程のメイドという格好から一変、髪を下ろし、荒々しく声をはりあげる。


「やれ!」


 そして、女性はルナちゃんに命令をする。

 ルナちゃんは、人形のように何もいわないまま、魔法で創られた水の槍を飛ばしてきた。


「随分となめられた物ですね」


「なっ!?」


 けれど、その槍が私を貫くことは無かった。


「いつの間に魔法を、、、」


 相手から見たら、一瞬で魔法が消えたように見えただろう。

 本来、魔法を受ける時、魔法で打ち消し合うのが普通である。何故なら剣や盾は容易に貫かれ、仮に受け流そうとしても、10mに満たないであろうこの距離からの魔法なんてただの人間では反応が追いつくはずがない。


「知らないのですか?居合切りという物ですよ?」


 私は、あえて戯けたようにしながら剣を構えていう。


「ふざけるな!何を訳の分からないことを!」


 予想通り、女性は怒りで興奮状態に陥った。

 戦場で、冷静さをかくのは愚の骨頂である。


「冷静さを失くすというのは間抜けなことですよ?」


 そういいながら、私はルナちゃんを眠らせ、女性からルナちゃんを奪いとる。


「なっ!小娘ぇ!」


 その光景を見せつけられ、女性は我を忘れて今にも襲いかかろうとする。

 だが、女性は、動かなかった。いや、動けなかった。

 一瞬すぎて何が起こったのかわからなかった。


「何をお馬鹿なことをしているのですか?サランダ」


 声と同時にサランダと言われた女性の後ろから1人の女性が現れた。


「なっ!リヴァイア!」


 リヴァイアと呼ばれた女性は、静かにこちらを見ると、


「どうやら作戦は失敗のようですね。大魔法使いの血筋も失ってしまうとは、、、」


「あなた達は、、、」


 私が刀を構えると、リヴァイアという女性は、


「私達はあまり貴方と敵対するつもりは無いのですよ?今回はサランダが馬鹿をしてこのようなことをしでかしてしまいましたが、、、」


「信じるとでも?」


 私が問い返すとリヴァイアという女性が、


「そうですね、、、あっ、でしたら」


 そういい、何をするのかと見ていると、リヴァイアは、サランダの胸あたりに手を添えて、


「なっリヴァイア!テメェそれはやめ、ギャァア!」


「何をしてるの!!?」


 リヴァイアの手がサランダの胸にズブズブと入り込み、それと同時にサランダと私の絶叫がこだまする。

 だが、不思議なことに血が溢れることはなかった。


 そのまま、リヴァイアが今度は手を引っこ抜くとその手には、赤髪で小さい角があり、八重歯が見え、これまた可愛らしい羽がついた少女が頬をつねられながら涙目で出てきた。


「テメェ!リヴァイア!どういうつもりだ!」


「え?え?」

敵(?)の名前がすぐに決まることへの複雑感、、、

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