〜完璧メイドと生徒会〜
生徒会話し
少し日と時間はさかのぼり、生徒会室。
「生徒会のみんな〜おっはヒメ〜!」
勢いよく、ドアを開け放ち、片腕には金髪のセミロングで1年生の女子生徒を引っ張ってきたのであろう我が学園の生徒会長。
その後を追ってきたのであろう葵髪のこれまた同じ1年生の女子生徒が息を切らしていた。
「ヒメコ生徒会長、またですか?」
「やっほ〜生徒会書記の緑髪美少女こと!リニアルちゃん!」
ヒメコ生徒会長の奇行は今に始まったことではないのでもう慣れたが、以前に出会ったことのある新入生達にとってはいい迷惑であろう。
「はぁ、、すみませんね。うちのバカがご迷惑をおかけしました」
「い、いえ」
「ちょっと!私はバカじゃなくて天才ですぅ〜!」
「バカと天災は紙一重という言葉をご存知ですか?」
「リニアルちゃんのは何か違う気がするんだけど?」
このまま、話しを続けても意味がないので軽く受け流しつつ、巻き込まれた生徒達に向き合う。
「どうぞこちらの席にお座りください」
「ありがとうございます」
そして、2人の生徒が座った時、
「あれ〜?もしかしてリリィちゃん?」
「あっあの時の、確か、、、」
「そそ昨日ぶりだね〜マぺスだよ」
片方の生徒とマペス副会長は知り合いだったらしい。
「マペス副会長と知り合いでしたか?」
「え?副会長だったんですか!?」
「まぁだからといって特別なことはしていないんだけどね〜そうだ!昨日の話しの続きをしましょう!」
「え?」
そのままマペス副会長はリリィさんを引っ張っていった。
それにしても、ヒメコ生徒会長には困ったものである。昨日、顔合わせ会の途中でフラッとどこかに行ったかと思えば、戻ってきて助っ人を見つけたと意気揚々と話していたのだから。
「まさか入学生を生徒会に連れこんで来るとは思いませんでした。」
「いや〜ごめんごめん、、、でも安心して!私の目に狂いはないから!」
「そんなことしてないで普通に仕事をしてください」
「あの、、、私はどうすればよろしいですか?」
そんなキクロの問いにリニアル先輩は、頭を少し抑える。
それでも、お構い無しにヒメコ先輩は、
「そうだね〜まずはコレとコレをこんな感じに整理してほしいなぁ〜」
「、、、」
「生徒会長、流石に入学生には、、、」
また、リニアル先輩が叱ろうとした時、
「こんな感じでよろしいでしょうか?」
「え?」
少し、目を逸らしただけで、先程まで、乱雑になっていた資料が綺麗に整理されていた。
「おお!さすがキクロちゃん!ね!私の目に狂いは無かったでしょ?」
「いやでも、、、」
いくら何でも迷惑かと思い目を向けると、
「大丈夫ですよ?これぐらいの雑用でしたら」
「よしゃぁ!決まり!これからよろしくね?」
「はぁ、、、分かりました、、、お願いします。」
リニアル先輩は、どこか諦めた様子であった。
「それじゃぁ!私は軽く見回りにでも行こうかなぁ〜」
「あっちょ!」
そういって、ヒメコ先輩がいつものサボり文句で外に出ていこうとした時。
「どこに行くのですか?」
「え?」
逃げようとしたヒメコ先輩を、新入生のキクロさんががっしりと捕まえた。
目にも止まらぬ早技で、、、
「確か、、、本気を出せば簡単に終わるのですよね?」
「まっ、まぁ私だからね、、、」
先程までと違い、何ともいえない程の圧力のこもった声、顔は笑っているはずなのに目が笑っていないその少女は、どこか慣れた手つきで、ヒメコ先輩と向き合う。
「でしたら一緒に頑張りましょう?」
「ハッハイガンバリマス」
あの、ヒメコ先輩を捕まえたあげく、そのまましっかり仕事をさせ始めた。
その後、何度か逃げ出そうとしたヒメコ先輩の手綱を完全に握りきったのである。
この時、ここにいた生徒会役員は、キクロを完全に生徒会に入れる事を完全に心の中で誓ったのだった、、、。
流石は、振り回された年金が違うメイド、、、




