〜何故に◯◯!?〜
ザ・よくありそうであんまりない転生!
生前の記憶を思い出したのはつい最近といえよう。
強い衝撃を受けたとかではなく偶然、父が人間界で刀という物を偶然持ってきてくれた時に、ふと思い出した。
最初は少し困惑したが、何故かすぐに受け入れることができた。
思い出したからと言って、今の生活が変わることも親に別人と見間違われることもなかった。
強いていうならば刀に興味が湧いたことだろう。
いや、完全に受け入れられた訳ではなかった、、、。
「100歩譲って転生するのはもう良いよ、、、でもさ、、、どうして “私”はドラゴンなの?」
そう、私は、龍人でありその中のブラックドラゴンに生まれ変わってしまった。
そして、俺は、私になりました。グッバイ息子よ、、、。
「ブラックドラゴンってこの時代、どんな立ち位置なの?」
ブラックドラゴンは時代によって立場が変わる。
前世の時代では、こちらが何かしなければ基本的に比較的安全と言われていた。だが、ある時代では、親でも殺されたのかというほど恨まれていたり、またある時代では、神獣のように祀られていた時代もあったらしい。ここまでは前世の記憶だ。
そして、今の私の状況を説明しよう。
1つ、家が相当広い
2つ、基本的に屋敷内の庭ぐらいまでしか外に出られない。
3つ、親は少し、、、というより相当娘思い。
4つ、親は顔が広いらしく、親しまれている。
5つ、私は、使用人に少し避けられている気がする。
「本当にどんな立場なの、、、?」
考えていても仕方がないので家にある図書館にいこう。とはいえ、毎日、勉強や魔法、刀の鍛錬以外では、よく家にある図書館に通っている。
改めて思うが、私の親は何をしているんだろう、、、。
「まぁ、考えても仕方ないか」
私はそう結論付け、図書館に向かった。
「こんにちは」
私は、眼鏡をかけて本を読んでいた少女に挨拶をすると、少女は分かりやすくビックリし、
「!あっ、えっとその、クロア様、こっ、こんにちは!今日も何か、ほ、本をお探し、で、でしょうか?」
ほぼ毎日ここに通っているが、目の前の少女はどこかビクビクしている。やはり怖がられているのかもしれない。
「うん、少しね」
私は、いたたまれない気持ちになり、そそくさと本を探し始める。
「あっそういえば」
「!?」
すぐに離れた方が良いかと声が出た時に思ったがさすがに手遅れで、相手にも余計迷惑だと思い相手に振り向き続けた。
「ねぇ、ラピス、お父様達がどんなお仕事をしているのか知っている?」
「だ、旦那様達ですか?もっ、申し訳ございません。わ、わた、私共の口からいうのは、、、」
っと、いいよどむラピスを見て少しの不安を抱えながらも私の質問に答えてくれたラピスにお礼をいう。
「そっか、、、わかった。無理させちゃったね。でも答えてくれてありがとう。」
そういい残し、出来るだけ精一杯の笑顔を作りわたしはそそくさと本が並んでいる棚に歩いて行った。
「やっぱり私って嫌われているのかな、、、」
ラピスは、怯えているのが1番分かりやすいが、他の使用人の人達も怯えている。
もしかしたら、私がまだ教しえていられないだけで、何らかの呪いでもかかっているのか、前世での罰だろうか?
「どちらにしても、出来るだけ1人でも生きて行けるようにしないとなぁ、、、はぁ、、、」
私は1人そう思ったのだった。
はい。趣味+俺強え〜の転生ですね!反省はする後悔はしない!