〜新しい日常の始まり〜
区切りが良さそう(行き当たりばったり)
てか剣士要素少ないな
その日の夜
「いつの間に2人共どこに行ってたんですか〜!」
部屋で、リリィが泣き喚いていた。それはもう子犬のように、
「ごめんなさい少しヒメコ先輩と話していたの」
「半ば強制的に生徒会の手伝いをさせられることになりましたね、、、」
「何か、、、ごめんね?」
昔からキクロは、疲れた様子をあまり見せず、見せても私以外、そうそう気づくことはない。
それでも、まだ出会ったばかりのリリィが何となく察せる程には疲れていた。
ヒメコ先輩、、、末恐ろしい先輩である。
「いえ、これほど振り回されたのは昔のクロア様以来だったので少々疲れただけです。お気になさらず。」
「え!クロアちゃんって昔お転婆お嬢様だったの!?」
全然想像できない、とリリィが言った。
アソコまでクロアを振り回したことはないんだけどな、、、。
「はい、なんならお転婆では収まらないぐらいに物凄く振り回されました」
「え?そんなに振り回してないと思うけど、、、」
コレでも昔というより、前世は、問題児ばかりの勇者パーティーを最年長として、実の兄のように先導していった自負はあるのだが、、、。
それともその記憶のせいで少し子供から外れて見えていたのだろうか、、、。
「今日の決闘を見て少しは大人しくなったと思っておりますよ」
「え?アレで?」
流石のリリィもドン引きという表情だった。え?
「昔のお嬢様でしたら、腕1つ切り落としていましたね」
「なるほど、、、」
そういってこちらを2人がジト目で見てくる。
酷くない?流石にソレは酷くない?
「流石にそんなことは「しますね」
その時のクロアからは否とはいわせないというほどの圧力を感じた。
「成長したんですね、、、」
「成長しました」
「案外2人って仲良し?」
最初出会った時は、少し2人の間に距離があり、少し心配していたが杞憂だったらしい。
「まさかこんな形で知りたくはなかったかな、、、」
だが、2人の耳には届かなかったらしい。
「それにしても、いきなり学園生活2日目から生徒会長に誘われるって凄いですね!」
「私としては、少々疑問に思いますがね」
「まぁ確かにね」
クロアのいいたいことはよく分かる。ヒメコ先輩が何を目的で私達にあんな話をしてきたのか。
誰にでも気さくに話しかけ、活発的な人だとしても出会ってすぐにあんな話を持ちかけてきたことには違和感がある。
何となくだが、今回の話は形はどうであれ、こうすると決めていたような気がする。
「深く考えても仕方ないか。明日からが本番なんだしそろそろ寝ようか」
「そうだね!夜更かしは肌荒れの原因っていうしね〜」
「お休み〜」
「お休みなさいませ」
こうして3人の長く濃い1日は幕を閉じた。
区切りが良いのでとりあえず今のところ第1章は終わりとします!次からは学園生活本格始動!