〜裏切りの剣士〜
自分の語彙力の無さを改めて実感
「どう、、、して、、、」
俺は、今、自分の仲間を斬った。それも、先程、大型の魔物を倒し、疲労しきっている。仲間で、そして、彼女は、
「ユリカ様!」
「ユリカさん!くっ」
「あなた、、、どうして、、、」
「テメェ!!!」
仲間達いや、元仲間達が後ろから切りつけた俺をある者は睨み、ある者は勇者を支え、ある者は放心し、ある者は弓を手にしていた。
「どうしてだと?」
「テメェが今、何したか分かっているのか!?」
「返答次第では、、、」
「返答次第でなんだ?」
そう、俺が睨みながら問うと2人は一歩下がりさらに警戒し始めた。
「はぁ、、、簡単な話だ。テメェらといたら俺の命がいくらあっても足りねぇからだよ」
「どういう、、、」
マリーが立ち上がり俺に聞いてきた。分かりやすいほどに魔力を放ちながら。
「ふっ、天才も地に落ちたな。こんな簡単な事も分からないんだな」
「、、、、」
「おっとそんな魔力を放出するなよ。俺はお前らと違って早死にはごめんなんでな」
そう話し終わる前に、わかりやすい魔力弾が飛ばされてきた。俺はそれを剣で受け流し、すぐにマリーに斬りかかる。
「しっかり斬ったと思ったんだがな」
「はっ!これでも前衛の盾持ちだからな!!」
俺の剣が受け止められた後、すかさず背後から、炎と風の矢が飛んできた。
「はっ人に弓撃ってくるなよ。危ねぇだろ?」
「人を背後から斬ってるくせしてよく言いますね」
「それもそうだな」
「なっ!?」
一瞬で俺はフリードの背後に移動するとすかさず大蹴りを入れる。
反応が遅れたフリードは蹴り飛ばされ、気を失った。
「フリード様!」
そして、勇者の回復をしていた修道院姿の少女は、パニックになりどうすれば良いのか分からずにいた。
そして、絞り出すような声で、
「どうして、、、皆でここまできて、後、少しで、、、」
「魔王城だろ?俺だってな、最初はやっていけると思っていたんだがよ」
このまま続けた。
「俺はお前らガキの世話係じゃねぇんだよ。何が、天才だ!何が、勇者だ!何が選ばれし者だよ。今だって、勇者1人やられただけで手も足もでねぇじゃねぇかよ」
「ひっ、、、」
俺があまり見せないような形相で言い放つと、
マリーとヒリカは怯え、気圧された。
「だからテメェらを利用してやったんだよ!喜べ、テメェらガキはこれから伝説になる俺の踏み台だ!」
ここまで言い切った時、少女2人は泣きそうになっていた。ただ1人、大楯を持ったガリアを除いて、
「おっさん今自分が何を言ったか分かっているのか、、、?」
元々の体格もあって力強いガリアの声が苛立ちをあらわにしていた。
「あぁ?」
「もういい、テメェはここで殺す」
今までにないほどの殺気、そして、膨れ上がる魔力と存在感、一瞬の隙が命取りと本能がいう。
「ハハ、大盾持ちのデクノボウが」
そして、前衛で攻撃を引き受ける故に身体強化が得意だったガリアの魔法は、爆発した。
「つっ、、、」
気が付いたら、私は、ベットの上にいた。
「大丈夫ですか?相当うなされていたようですが、、、」
キクロとリリィが心配そうに顔を覗かせている。
「うん、大丈夫だよ。新しい環境で気付かない内に疲れてたのかも」
「今日は休んだ方が良い?」
リリィがいうが私は一言大丈夫と言った。
何せアレは、私の背負う罪で自業自得なのだから、、、。
キャラの名前
勇者(美少女)→ユリカ
エルフの青年→フリード
大楯持ちの青年→ガリア
天才魔法使い→マリー
天才お嬢様→ヒリカ