表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
史上最低最強の裏切り剣士なのに何故か転生しました。  作者: 白羽
第1章 始まりの物語
1/113

〜裏切り剣士のセカンドライフ〜

はい、思いつきと深夜テンションで描きはじめました。趣味やら何やらをただぶっ込んでいこうと思います。反省はする。だが後悔はしません。暇つぶしにでも読んでいただけたら幸いです。多分不定期です。理由は簡単、ネタ不足、実力不足、気分etc、、、つまり、できたらネタ提供お願いします!!!!m(_ _)m

〜裏切り者の末路〜


 剣と剣が交わり、魔法が飛び交う空間には体格差どころか、種族すらも違う2人がいた。

 片方の小柄な者は、傷だらけになっているのに対し、赤黒い角を持ち、巨体のあまりに持つ大剣がどこか小さく、頼りなく、見えてしまう者にはかすり傷程度の物しか見当たらない。

 何なら治癒の魔法でそのかすり傷も消えかけている。

 はっきり言って勝負の決着は誰がどう見ても明白だ。すると、巨体の者が口を開き


「解らんな」


「、、、?」


「何故そうまでして我に立ち向かう?貴様ほどの力があれば他の仲間と共に来たら、後数分は持っただろう」


 この問いに小柄な者が答える。


「はっ!“だから”に決まってるだろ?」


「、、、?」


 この答えに巨体の者は余計分からんという顔をする。


「確かにアイツらは勇者やその仲間と言われるほどの力があるがな。まだ未熟なんだよ」


「ほう」


 巨体の男は興味があるように聞き返す。


「俺から言わせてみれば、盾役の小僧はただ周りより少し頑丈なだけ」


「聖女なんて呼ばれてるのはただ光魔法が生まれつき得意な箱庭お嬢様なだけ」


「天才魔法使いなんて呼ばれるのは、ただ魔力が高いだけのクソガキで、なんなら少量の魔力しか持たない俺でも簡単な魔力操作で魔法の撃ち合いに勝てる」


「精霊にバカ好かれるエルフの小僧は純粋すぎる。人型の魔族を殺した次の日は1日寝込んじまう。四天王の1人を倒せたのも運よく人型じゃなかっただけ」


「最後に周りから勇者として持ち上げられるアイツは、ただ殺気がないだけの一振りで簡単に隙を突かれる。」


 小柄な者の愚痴を巨体の者は、ただ聞いた。


「どいつもこいつも口勝手に歳が20にもいってない少年少女だらけ、だから俺は1人でお前を切りにきた。何なら撤退するのも楽だからな」


 ついでに、1人で打ち取れたら何もかも手に入るしな。

 と、最後に付け加えた。


「ならば、何故まだ戦う?さもや、己の力を見誤って時を逃したのか?捨て身の攻撃を何度か加えれば我を打てると思ったのか?愚者め」


 巨体な者が再び剣を持ち直し、小柄な者に問いかけた。


「んな訳あるかよ。俺だって自惚れていねぇし、ましてや相手の力量を測れないわけじゃねぇ。」


 そう言い終えると、小柄な者も再び剣を持ち直し、抜刀の姿勢に入る。


「全く訳が分からんな人間というのは、、、」


 諦めたような巨体の者と小柄な者は再び剣を交える。

 

「!?」


 先程まで防戦一方だったはずの小柄な者が放つ抜刀の速さ、威力、は先程以上の物になっていた。あまりの変わりようで思わず巨体の者が押される。


「天才だとか選ばれた者だとか周りはいうがな、俺からしたらアイツらはただの子供なんだよ。」


「ぐっ!?」


「それこそ、未来あるな」


 小柄な者の剣がより速く、より強力になっていく。そして、小柄な者の全身から血が溢れ、魔力が高まっていく。


「貴様まさか!?」


「アイツらの生きる未来を手に入れるのに30もすぎたクソ汚ねぇおっさんの命1つで足りるんなら釣りがくるってもんだ!たとえ、アイツらに恨まれようと憎まれようと、俺はおまえを斬り裂き続けてやる!!」


 小柄な剣士が何度目かの斬撃を加え、最後の一撃を入れようとした時、最後の斬撃は魔王ルジフスには届かなかった。


「くはぁ、、、!?」


 命が尽きたのでもなく、魔王に斬られたわけでもない。

 ただ、剣士は背後からの魔力で作られた槍に貫かれていた。背後を残りの力を使い見ると、少女が倒れていた。自身の魔力を使いすぎ、倒れてしまう。

 魔力を使う上で基礎的な知識であり誰もが知っていることである。

 そんな彼女を見て剣士は倒れ、乾いた笑みが出てしまった。


「ハハ、、、ハハハ、、、はぁ、、、まさか、、、最後に、、、はぁ、、自殺、、、でも、、、魔王に、、、でも、、、ない、、なんて、、、、はぁ」


 剣士の言葉はだんだん小さくなる。それを魔王はただじっと見つめていた。


「これ、、は、、、これ、、で、、、裏、切り、、者に、、ちょうど、、、いい、まつ、、ろ、だ、、、」


 そう、言葉を残して剣士はもう二度と口を開くことはなく、身体が灰のように消え、最後には一本の剣が残された。


 この数年後、世界を震わせた魔王は勇者達に討ち滅ぼされたのだった。

暇つぶしになったら幸いです。いや、本当にマジで

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ