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ph166 VSタルウィーsideアボウー

 どいつもこいつも馬鹿ばっかりじゃん!!


 俺は、七大魔王(ヴェンディダード)の元へたった一人で向かった氷川ヒョウガと五金シロガネに、心の中で悪態をつきながら転移魔法陣の元へ走った。


 一人であんなヤベェ奴らと戦って、無事で済むわけねぇじゃんよ!!


 ……なのに、アイツらは迷いもせず突っ込んでいった。


 こっちが止める暇もなかったし、そもそも言ったところで聞く耳なんて持たねぇだろうけど……それでも、イラつきが収まらねぇじゃん!!


 なんで俺の周りは、自己犠牲ばっかのアホしかいねぇじゃんよ!!


 思わず奥歯を噛み締める。頭に浮かぶのは……坊とお嬢の顔。


 俺とラセツは、ネオアースシステムについて、ずっと前から知っていた。だって俺たちは、生まれた時から「次期ネオアースの守人候補」として育てられたから。


 天眼家は、生まれつきマナコントロールに優れた者が多い。本家の人間は、ほぼ確実にネオアースの適正を持って生まれてくる。だから、歴代ネオアースも、自然と天眼家から選ばれてる事が多かった。


 たった10年しかもたねぇネオアース……。


 その人材を安定して供給するため、天眼家は守人を本家じゃなく、分家から選ぶようになった。


 幼い頃から「主」に仕え、唯一無二の信頼関係を築き、最終的にネオアースの守人となるために──そんな、ふざけた道が、最初から決められてた。


 俺は、そいつが気に入らなかった。


 生まれた瞬間から「お前は守人として死ぬんだ」なんて勝手に決められる人生なんざ、クソくらえじゃん!!


 だから、心に決めてた。まだ見ぬ「主君」なんざ、絶対に信じねぇってな。


 それで、坊に初めて会った時も、俺は言ったんだ。


 「俺もラセツも守人になるつもりはないじゃんよ。お前を主君なんて思わねぇし、信頼なんかしねぇじゃん」 ってな。


 ラセツには怒られちまったけど、俺にとっては間違いなく本心だったじゃん。


 でも、坊は……そんな俺に向かって「構わない」って言ったんだよ。笑いながら、なんてことない顔で……。お嬢がいなきゃ次のネオアースは自分だってのに、あいつはそれを受け入れてたじゃん……。


 坊は、ずっとマナコントロールの訓練をしてた。寝る間も惜しんで……少しでも長く、ネオアースとしていられるようにって……。


 ──自分が死ぬための訓練を。


 友達も作らず、遊ぶこともなく、ただただ毎日、マナと向き合ってた。どこに行くわけでもなく、何を望むわけでもなく……ただ、与えられた役割を全うするために。


 俺は……そんな坊が見ていられなくて……。坊に、ネオアースになってほしくなくて……必死にお嬢を探した。


 お嬢さえ見つかれば、坊はネオアースにならなくて済むかもしれない。坊がなるより、知らねぇ奴が犠牲になる方が……まだマシだって。


 そんな最低な考えを、俺はどこかで抱いてた。


 ……なのに、結局、お嬢も同じだったじゃん。


 精霊狩り(ワイルドハント)なんつぅヤベェ組織にいたから、どうせクズみてぇな最低なクソ野郎だろうって思ってた。


 でも、蓋を開ければ、お嬢も被害者だった。


 本来なら、センリ様がネオアースになるはずだった。けど、お嬢は生まれた瞬間からネオアースとしての適正が誰よりも高くて……。


 「どうせ長くは生きられねぇんだから」って理由で、センリ様よりも優先された。


 ……リンネ様が役目を終えたら、すぐに交代できるようにって……。徹底的に管理されてたじゃん……。


 ──あんなの、精神が狂ってもおかしくねぇのに。


 それでも、お嬢は天眼家に戻ってきた。……自分の運命を受け入れて。


 「それで、大切な人が助かるなら……」


 お嬢はそう言って…………笑ってたんだ。


 その笑顔が、坊と重なった。


 すっげぇ嫌だった。


 なんで坊やお嬢みたいな人たちが、死ななきゃなんねぇんだって……。悔しくて……苦しくて……どうしようもなかった。


 そんでやっと現れた先祖返りが影薄サチコだって知って……。


 ……なんで、こんな……辛いことばっか続くんだって思った。正直、ネオアースシステムを恨んだローズクロス家の当主の気持ちが、すっげぇ分かる。


 ……だから、晴後タイヨウの力があればネオアースシステムを変えられるって……。こんな苦しい思い、もうしなくて済むんだって……。


 それを知ったとき、心の奥から……希望が湧いた。


 七大魔王(ヴェンディダード)を全部ぶっ倒せば、誰も死なずに済む。

 

 それが分かった瞬間、胸の奥にずっと渦巻いていた苦しさが、ほんの少しだけ軽くなった。


 だったら、やることは決まってる。俺は絶対に、コイツらを全部倒してやる。もう、誰も犠牲になんかさせねぇ。


 あんなにいい奴らが、死んでいいはずがねぇじゃん!!


 そう決意を固めながら、転移魔法陣の周辺へと辿り着いた。けど、目に飛び込んできた光景に、思わず足を止める。


 黒いマナが滲み出し、転移魔法陣の周囲を汚染し始めていた。


 まさか……転移先の近くに、七大魔王(ヴェンディダード)がいるのか?


 直感的に斧槍を実体化させ、周囲を見渡す。


 アイギスの隊員たちが慌ただしく動き回り、複雑な機械を操作しながら、黒いマナの流出を必死に塞き止めようとしていた。隊員たちの顔には焦りの色が浮かんでいる。


 ……やべぇ、これ、かなりギリギリじゃんよ。


 一瞬、様子を見ようかと考える。だが、その間にも黒いマナはじわじわと広がり、隊員たちの制御が追いついていないのが分かった。


 考えてる暇はねぇじゃん!!


 俺は斧槍の柄を強く握りしめる。


「ラセツ!」

「把握!」


 ラセツも即座に反応し、双剣を実体化させながら頷く。


 迷いはねぇ。俺たちはアイギスの隊員たちを横切り、魔法陣の中へ飛び込んだ。


 目の前に広がるのは、荒れ果てた大地と灼熱の空。


 そして──タルウィが、俺たちが出てきた魔法陣に向けて、今まさに攻撃を叩き込もうとしていた。


「っ!!」


 反射的に身体が動く。刹那の判断で斧槍を振り抜き、迫る炎を弾く。高熱の衝撃が腕に響き、焼けつくような熱気が肌を刺した。


 タルウィは即座に跳躍し、俺の攻撃を避ける。舞い上がった灰の中に、その赤い瞳がゆらりと揺れた。


「……なんとか、間に合ったじゃんよ」


 俺はタルウィから視線を逸らさず、MD(マッチデバイス)にマナを込める。ラセツもすぐにマナを流し込み、俺と息を合わせるように循環を開始した。


「……なに、あなたたち……」


 タルウィが不愉快そうに睨みつける。


 俺は斧槍を構えながら、息を整えた。


 コイツを人間界に行かせるわけにはいかねぇじゃんよ。


「邪魔、しないで……」

「そうはいかねぇじゃん」


 これ以上、人間界に七大魔王(ヴェンディダード)が侵入したらネオアースが持たねぇと、タルウィが動く前に、マナの循環をさらに加速させる。


 空気が張り詰め、大地に刻まれた魔法陣が光を帯び、俺とラセツのマナが共鳴するように流れ込んでいく。


「……悪ぃけど、この門は開かせねぇじゃんよ」


 俺は斧槍を構え直し、マナを練り上げた。


「……どうしても通りたきゃ……」


 俺は斧槍の柄を地面に叩きつけた。大地に刻まれた魔法陣が拡張し、熱気がゆっくりと広がっていく。


「地獄の門番を倒してみろ!!」


 魔法陣の光が強まり、戦場の空気が張り詰める。


「ひと暴れするじゃん!!」


 俺はカードを掲げ、高らかに宣言した。


「コーリング、牛頭鬼! 火車!」


 足元の魔法陣が激しく輝き、熱を帯びた霊気が噴き出す。バトルフィールドが完全に展開され、その中心から牛の頭を持つ鬼が現れる。


 牛頭鬼が地面を踏みしめると、周囲の大気が重く沈んだ。その隣で、炎に包まれた火車が唸るように咆哮を上げ、辺りの温度がさらに上昇する。


「……コーリング、馬頭鬼、鉄蟻」


 ラセツの声が響き、馬の頭を持つ鬼が姿を現した。馬頭鬼は低く身を沈め、戦闘態勢を取る。その足元では巨大な鉄蟻が地を這い、装甲のように硬い外殻が鈍く光を反射している。


「……そう」


 タルウィがゆらりと体を揺らしながら、冷たい声を漏らした。


「……わたしの、邪魔……する、んだ……。そんなの、許せない……」


 タルウィの足元から炎が噴き上がる。それはただの炎じゃなかった。まるで意志を持つかのように揺らめき、熱が不規則に渦巻いていた。


「だったら、燃えてしまえばいい……。全部、全部、焼けてしまえば……誰も、わたしの邪魔は、できない……で、しょ……?」


 炎が暴風のように巻き上がり、周囲の空間が歪む。視界が熱に揺らぎ、地面が焦げつく。


 タルウィの周囲に広がる炎は、人間が扱えるようなものじゃなかった……これは、まさしく魔王の力だった。


「熱の魔王タルウィ……ここに、いるよ……」


 俺たちは互いのフィールドを確認する。モンスターが出揃い、戦場は整った。


「レッツサモン!!」


 俺が叫ぶと、タルウィの足元の魔法陣が回転し始める。どうやら、先攻はタルウィのようだ。


「……わたしの、フェイズ……ドロー……」


 タルウィはゆっくりとデッキからカードを引いた。そして、すぐに手札の一枚をフィールドに展開した。


「……わたしは、手札からサークル魔法、焦土の支配を発動」


 その瞬間、大地が焼け爛れ、フィールドが変貌する。


 地面はひび割れ、赤く焼け焦げ、砂漠のように乾燥していく。空気は熱に侵され、まるで地獄の底に引きずり込まれたような錯覚を覚えた。


「自身のフィールドに『魔王』属性のモンスターがいる場合……相手がMPを消費するたび、わたしのMPを1回復する。さらに、相手はドロー以外の方法で手札を増やせない」


 クソっ! サーチ封じのカードじゃん!


 こっちの戦略を縛るつもりかと、俺は眉を顰めた。


「MP2を消費して、装備カード、焦土の鎖鎌を装備……。装備したモンスターの攻撃力を1増加し、装備モンスターが攻撃を行う際、回避行動を無効化する」


 タルウィは鎖鎌を手に取り、禍々しい黒炎がその刃を包み込む。


 攻撃力が3から4に上昇し、さらに回避が封じられた。けれど、集団戦の場合は全員がフェイズを終えるまで攻撃できないため、タルウィはそのままフェイズを終える。


 そして、俺の足元の魔法陣が回転を始めた。次は俺の番だ。


 デッキからカードをドローし、即座にプレイを開始する。


「俺はMP2を消費して、火車のスキル装備化を発動するじゃん!」


 火車の炎が激しく燃え上がり、その身体が牛頭鬼へと吸収されていく。吸収された炎が牛頭鬼の体内で膨れ上がり、赤熱した筋肉が隆起する。


「装備されたモンスターのレベルは火車のレベル分上昇し、体力も火車の残り体力分だけ加算、攻撃力も1増加! さらに、ダブルアタック持ちになるじゃん!」

「……焦土の支配の効果で、MPを1回復……する」


 俺がMPを消費した瞬間、タルウィの魔法陣が脈動し、MPが1回復する。けど──


「サークル魔法を使うのは、お前だけじゃないじゃんよ!」


 俺は手札からサークル魔法、鬼道・封尽陣を発動する。フィールドに無数の術符が舞い散り、大地に新たな紋様が刻まれた。


「鬼道・封尽陣の効果は、フィールド上の全ての『妖怪』属性モンスターの攻撃力を1増加させる! さらに、自身の場に『牛頭鬼』または『馬頭鬼』がいる場合、相手がモンスタースキルを使用した際、相手のMPを2減少させるじゃんよ!」


 フィールド全体に新たな力が満ちる。牛頭鬼と馬頭鬼の眼光が鋭さを増し、その場の魔力がさらに膨れ上がっていく。


「俺のフェイズはこれで終わるじゃんよ!」

「フェイズ、開始……ドロー」


 俺のフェイズが終わると同時に、ラセツがカードを引く。


「MP2消費、鉄蟻のスキル──騎蟻化、発動」


 鉄蟻の巨大な体が震え、その魔力が馬頭鬼へと流れ込んでいく。馬頭鬼の体表が黒光りし、力強く大地を踏みしめた。


「装備対象のレベル、増加。体力を加算。ダメージ、常時1軽減」


 騎蟻化によって強化された馬頭鬼が低く唸り、その筋肉が隆起していく。


 これで壁は万全だ──そう思った瞬間。


 タルウィが(わら)った。


「……わたし、は……MP5を消費して、わたしのスキル、奪われた熱情を発動」

「……なんだと?」


 タルウイは、焦土の支配の効果でMPが5になると、すかさず自身のスキルを発動させた。


 その瞬間、俺とラセツの場の魔法陣が一斉に鈍く光る。異様な圧迫感とともに、俺の体から力が抜ける感覚がした。


「相手のMPを3減少させる」

「……っ!」


 体にずしりとした重みがのしかかる。俺とラセツのMPがゼロにまで叩き落とされた。


「さらに、この効果で相手のMPが0になった場合──」


 タルウィは、俺たちのMPが消えたのを見届けながら、ゆっくりと囁いた。


「自身のMPを5回復する」

「なっ!?」


 俺たちのMPがゼロになったってのに、タルウィのMPは一気に10まで跳ね上がった。まるで、奪った力を自身に吸収するかのように──。


「……っ、まずいじゃんよ!」


 このままタルウィのフェイズに入れば、圧倒的不利になる。MPが0のままだと、何もできねぇじゃん!


 ラセツもそれを悟ったのか、素早く手札に触れる。


 おそらく、MP回復系の道具カードを使おうとしている──だが、それを見越したように、タルウィは再びカードを掲げた。


「させない……MP2を消費して、手札から魔法カード、灼熱の執着を発動」

「……っ!」

「このフェイズ中、相手はMPを回復できない。さらに、このカードを発動した時、相手のMPが3以下だった場合、相手の場にいるモンスターの合計レベル分、自身の体力を回復する」


 ──回復封じ!?


 俺とラセツのMP回復の手段を完全に塞ぎやがった。それどころか、タルウィの体力が増加していく。


「体力35……っ」


 信じられねぇ。最初からここまでの流れを計算していたのか……?


 俺は歯を食いしばる。ラセツも焦りを滲ませながら、一筋の汗を流しつつフェイズを終了させた。


「わたしのフェイズ……だね」


 俺もラセツも手札は十分にある。けれど、MPがない状態でどこまでやれるか……。俺たちは警戒を強めながら、タルウィのフェイズを見守った。


「わたしは……MP2を消費して、手札から魔法カード、焼き焦がす執念を発動」


 タルウィのフィールドにある魔王のオーラが膨れ上がる。


「このフェイズ中、自身の場にいる炎または魔王属性のモンスター1体の攻撃力を3増加する。さらに、相手のMPが3以下だった場合、追加で攻撃力1増加」

「……つまり」


 俺たちのMPが3以下の状態だったから、攻撃力の上昇値が4になったってことか……!


「タルウィの攻撃力、8……っ」


 そして、全員のフェイズが終わっている今、タルウィが攻撃を仕掛けてくるには、絶好のタイミングだった。


「わたし、は……わたしで牛頭鬼を攻撃」

「グアああああ!!」


 牛頭鬼の体力が25から17まで一気に削られる。衝撃が俺に跳ね返り、思わず膝をついた。


「アボウ!!」


 ラセツの声が響くが、俺は唇の端を吊り上げる。


「へ、へへっ……これくらい……どうってことねぇじゃん……」


 ズキズキと痛む体を押さえながら、俺はゆっくりと立ち上がった。


「わたしは……手札から道具カード、焦土の焔核を使用」


 タルウィがカードを掲げると、フィールドに黒い炎が渦巻き始める。


「このフェイズ中、自身のモンスターの攻撃が成功した時、自身の場の炎または魔王属性のモンスター1体の攻撃力を3増加し、再攻撃ができる」

「……つまり、もう一発か……!」


 攻撃力がさらに上がったタルウィが、俺を見据える。


「わたしは、わたしで牛頭鬼を再攻撃」


 牛頭鬼の体力が6まで下がる。ギリギリの状態だが、なんとか踏みとどまった。


「……が」


 その油断を見透かすように、タルウィはカードを手に取る。


「わたしは……焦土の鎖鎌を破壊して、このフェイズ中、相手に自身の攻撃によって与えたダメージの半分を相手モンスター全てに与える」

「なっ……!」


 タルウィが牛頭鬼に与えたダメージは19……その半分がフィールド上の全モンスターに降りかかろうとしている。


「くっ……!」


 このままだと、牛頭鬼の体力が0になる。でも──!


「へへっ、いいじゃん、熱くなってきたじゃん?」


 俺はニヤリと笑い、タルウィを見据えた。


 以前の俺なら、ここで終わってただろう。でも、今の俺にはレベルアップがある!


「地獄属性のモンスターを装備した状態で、体力が半分以下になったことで条件は揃ったじゃん……」


 俺は牛頭鬼とマナを循環させ、口元を吊り上げる。


「もっと燃え上がれ! 修羅の炎で、全部焼き尽くしてやるじゃんよ!!」


 そして──


「レベルアップじゃん! レベル4鬼焔の猛将牛頭鬼!!」


 牛頭鬼の体力は2となり、馬頭鬼の体力も17まで減少した。でも、まだ倒れていない。攻撃を耐え切ったのだ。


「…………わたしは、MP5を消費して自身のスキル、妬みの封印を発動。次の自身のフェイズ開始まで、相手の次のドローをスキップする。さらに、相手がこの効果を受けたフェイズの間にMPを消費した場合、相手のMPを追加で1減少させる」


 なっ!? サーチもできないのに、ドローも封じられたのか!?


 俺は、内心焦りを覚えながらも、サークル魔法の効果を発動させる。


「モンスタースキルが使用されたことで、鬼道・封尽陣が発動するじゃん! 相手のMPを2減少させる!!」


 ドローは封じられちまったけど、ただでは転ばないとタルウィのMPを削る。


 これで奴のMPは1になった。迂闊には仕掛けれこれないだろう。


 そして、回ってくる俺のフェイズ。


「……へへっ、本番はこっからじゃん!」




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― 新着の感想 ―
最近色んな人sideの話が読めて嬉しい。 アスカちゃんは最後まで誇り高かったし、セバスティアナも最後まで忠誠を貫き通した二人の主従関係が美し過ぎて泣ける・・・。 次期当主候補としての重荷を背負って今ま…
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