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#『第七章』#

 この度は チート級なドラゴン……竜に転生ってありですか? を選んでいただき誠に感謝します。


 今章はこれからの チート級なドラゴン……竜に転生ってありですか? を大きく変えていく内容となっております。(自身の中では……)

 なのでどうぞごゆっくりお読みください。


面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。







 彼女は今思考停止しているのだろうか。

 種族を明かしてから彼女に俺が質問したりしても一切返答がなかったからそう思っている。

 予想はしていたことだが、種族を言ってここまで驚かれると少し……、うん……、辛い。

 ……

 …

 五分くらいが経過した。

 すると急に彼女が、


「はっ!私はゼリーのように美味しくないよ!」


 と急に意味のわからないことを言いながらその場でピョンピョンと跳ねていた。


「別に君を食べたりしないぞ!」


 もしかしたら彼女は寝ぼけてそんなことを言ったかもしれないが、それに突っ込んではあまり良くないのでは?と思ってしまったが俺はやはり突っ込まずにはいられなく言ってしまった。

 すると、


「はっ!変なこと言ってゴメン……。私どれぐらい意識がなかった?」


 彼女は我に帰ったらしくまず謝罪してから思考停止していた時間を聞いてくる。


「安心しろ、たったの五分程度だよ。その五分程度の時間で君に命名する名も決まったから別に気にすんな」


 まんべんの笑みでそう言う。

 本当のことを言うと俺は彼女につける名前は思考停止する前から決めていたが、そのことを言うより思考停止している時に決めたと言った方が良い響きだと思ってそう言う。


「……ありがとう」


「いいよ。じゃあ君のこらからの名は春蘭シュンラン


 そう彼女に命名すると、スライムボディーがあわい光に包まれた。それと同時に俺の魔力の約五〇%が軽々くる抜き取られた。

 そこから考えるに、最強のスライムの話に出てくる主人公はチートすぎたんだなと改めて思う。

 結界張った時もそうだったが、一気に魔力を消費すると目眩めまいがするらしい。


「……あっ!えっ?なんで?」


 そしてもう一つ、スライムボディーを包んでいた淡い光が段々と縦長になっていって、その淡い光が収まるとその中から彼女のスライムボディーが人型になったのだろうか、JKの体つきをした女性が手でデリケートゾーンと胸を隠して恥ずかしげに言った。


「トッ、トト……、とりあえず今から羽織はおれるもの作るから!」


 俺はそう言って目を手で隠し、叡智者に俺の鱗操作上を駆使して服を作ってくれと頼む。

 すると目を隠していない片方のてのひらに俺から独立する鱗で作った服が現れる。感覚的には俺が前に自身のために作った服より早く作れたように感じた。

 すぐさま俺はシュンランに作った服を見ないように手で目を隠しながら渡す。


「はい!これあげるからすぐに着て!」


 今俺の顔が何色になっているかは言わなくてもわかるだろう。


{ズズズぅ〜}


 と服を着る音が聞こえる。


「もういいか?」


 俺はそう聞く。

 するとシュンランは俺に許可の言葉を言って、片手を目から外すことにする。


「……、シュンランであってるよね?」


 つい俺はそう聞いてしまった。

 髪の毛は水色で長さは少しパーマの入ったロング。

 肌はコトバンクと言った肌色。

 身長は俺より少し大きいくらい。

 そして何より、胸がある!多分Aカップくらい!だろう。


 ※男性から見るAカップで、男性から見たAカップの実際の大きさはCカップだという。


 なぜスライムが進化して普通に人型になれたのか疑問に思い、叡智者に聞くことにした。


〔解、元々スライムには五段階の進化があります。一、二段階で人型になるには元となる人間を捕食して擬態するのですが、三から五段階では進化時に固有スキルとしてマスターと同じ人型変異を獲得します。元々人型ではない魔物は大体後半の進化で人型変異を獲得するのです〕


 その後も長々と説明してくれていたが、俺は途中で聞くのをやめた。

 おそらく大体の魔物が後半の進化で人型変異を獲得する理由は、人型変異が進化する数ある道の中の一つに必要不可欠だと祖先が知ったからじゃないか?と思っている。

 叡智者の話をきちんと聞けばわかる話かも知れないが、俺はあまり長々とした話は好きじゃないんだ。


「うん。そうだよ」


 色々と思考加速を使って考えていたらシュンランがそう言ってきたので俺は思考加速を解除してシュンランをもう一度見る。

 そして遅れてだがもう一つ変なことに気づいた。

 俺が急遽きゅうきょ作った服は今の俺の奴隷のような服より、少しはよくなっていたこだった。


(なぁ叡智者、今の俺の服を新しくしてくれ……)


 俺はそう叡智者に言う。

 シュンランの服装を見て俺も新しくしようと思ったからだ。

 おそらく鱗操作上に進化したことによって鱗操作がグレードアップしたからこんなに俺の前の服と変わったのだろう。

 すると俺が着ていた服が鱗に戻って再度服のように変化する。

 シュンランもその変化する時を見ていたようで、少し驚いているように見えた。


「ふぅ、これでシュラとおそろだな!」


 俺はシュンランと俺の服を見比べてそう言う。

 まだ奴隷感があるが。

 前の服は完全な布切れに穴が空いたようなデザインだが、今作ったのは違う。前の服は勢いよく回転したら全てのアウトゾーンが見えてしまっていたが、今の服は少し改善されて左右のわきあたりに紐がついていたて、ある程度勢いよく回転しても見えなくなった。


「……シュラ?」


「ん……?あぁ、シュンランのシュとランのラでシュラ。略して読んでみたけど、嫌だったか?」


 俺は両腕を上げて背伸びして言う。

 するとシュンランは首を振って、


「嫌じゃないよ……。じゃあ私もシルダのことをこれからシルって呼んでいい?」


 そう俺に言ってきた。

 もちろん構わない。だが俺は崇め奉られる存在になろうと思っている。だから俺は、


「いいよ。でもシルで呼ぶのは周りに誰もいない時にして」


 と、条件を加えた上でならいいよと言った。


「ありがとう。じゃあこれからよろしくね」


 シュンランは俺にそう言って右手を差し出してきた。握手あくしゅだろう。俺はそれを確認して俺も右手を突き出し、握手する。



     ◇◇◇



 かたが誰かを追いかけに行ってから約八分が経過した。

 我あわせて牙狼族の全員が彼の方の向かった先に体を向けて待機している。

 我あわせて彼の方に逆らうことはない。

 今ここにいる牙狼族が一気に畳み掛けても勝てないほどの強さを彼の方は持っているからである。


「なぁ、確か紫黒竜シルダと言っていたよな。なぜ我らを生かしているのか疑問なんだが……」


 我は親父殿の死により後継者として今現在牙狼族の頭となっている。

 その我の友人にして右腕の牙狼に言ったのだ。


「おそらく我々を逃すと彼の方に不利益だった。そして殺すことにも不利益があったから配下になれと言ったのでしょう」


 そう教えてくれた。

 一切我はそんなことを思っていなかった。本当に何も我は思いつかなかったのだ。

 しかしそれなら合点がいく。


「よくのうのうと生きていられるもんですな」


 すると右から戦闘員でない年老いたゴブリンが我にそう言ってきた。

 元々我はこの侵攻に反対していた。だが今は我が後継者として立っている。すなわち我が今回の賠償を背負うと言うことだ。


「……だんまりとはな……」


 年老いたゴブリンはそう言って俺から遠ざかっていった。

 おそらくあのゴブリンは我らを一切許すことはないだろう。


「言い返してもよかったのでは?」


 すると我の友人がそう言う。

 だから我は友人の方に顔を向け、


「あのゴブリンが我に何が言いたいのかはよくわかっている。反論なんてできるはずがなかろう」


 と言う。

 だからこれ以上同僚がさげすまられぬように我の命を持って……。

 彼の方が戻ってきたらその話をすぐに話すためにこう待っているのもある。

 友人は薄々《うすうす》とかんづいていると思うが、何もそのことについて聞いてこない。おそらく彼は察してくれているからだ。

 そんな感じで色々考えたりしながら我は彼の方のお戻りを待っていた。



     ◇◇◇



 俺はシュンランにこれからどうするかを聞いていた。

 ちなみに俺もこれからどうするか、何を目標にしているかを言ってやった。


「そうね。もしよければだけど、私も付いていっていい?」


 するとモジモジしながらシュンランは俺にそう言ってきた。

 俺はなんとなくシュンランは俺と別行動するのでは?と思っていたため、少し驚いていた。

 前世の俺なら喜んで、いいよ!と言っていただろう。

 前世の俺は体合わせて全てが男性であった。しかし今の俺は無性で人間でなくて、前よりも性的欲求が減少していると実感している。

 この体は人間の持つ三大欲求がない。性欲、睡眠欲、食欲の中でも睡眠と食は皆無に等しい。

 だから少しでも性欲があるだけでありがたいと思わなければいけなくもないと思っている?多分。


(フヘッ……、この体は不便だな……、フフッ)


 俺はそんなふうにして不気味な笑いを心の中でして、シュンランのことを忘れて自分の世界に入ってしまっていた。


「ねぇ、聞いてる?」


 そうしていると急にシュンランがそう言ってきて俺は少しビクッとしてしまった。

 どうやら俺は思考加速を使わないまま現実逃避していたからシュンランは待たされてこんなことを言ったのだろう。


「ごめんごめん、別にいいよ」


 まぁ結局どっちでもいいからよしとする。

 するとシュンランはとても嬉しそうな表情をして


「ありがとう!」


 と言い、すると今度は俺の右腕をとって激しく握手してきた。

 上下に大きく振っていたので、俺の腕がげるかもとも思ってしまった。

面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。

次の投稿日は8/30(火)までに投稿する予定です。

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