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#『第五章』#

 この度はこの小説、 チート級なドラゴン……竜に転生ってありですか? を選んでいただき誠に感謝します。

 今回は #『第五章』# となります。

 まず初めに #『第六章』# は8月16日の火曜日までには投稿するつもりです。

 これからは最低でも毎週火曜日に一章は投稿しようと結論づけました。

 なので、次の火曜日前に #『第六章』# が投稿される可能性もありますがご了承ください。

 ※ 何時ごろに投稿するなどは決まっておりませんのでよろしくお願いします。

 それでは チート級なドラゴン……竜に転生ってありですか? の #『第五章』# も引き続きよろしくお願いします。






 あれから一日が経ち、俺はとうとう完全フル回復した。

 今の俺は左下のコンソールを開くと、


『・種族⇨竜種

 ・名前⇨紫黒竜シルダ

 ・ユニークエクストラスキル⇨叡智者えいちしゃ

              ⇨暴食者ぼうしょくしゃ

              ⇨開発者かいはつしゃ

 ・エクストラスキル⇨命名めいめい

          ⇨万能感知ばんのうかんち

          ⇨魔力操作まりょくそうさ

          ⇨一般攻撃耐性弱いっぱんこうげきたいせいじゃく

 ・固有スキル⇨加護付与上かごふよじょう

       ⇨人型変異しとがたへんい

       ⇨自在浮遊じざいふゆう

       ⇨ドラゴンブレス

       ⇨鑑定解析かんていかいせき

       ⇨鱗操作上うろこそうさじょう

       ⇨操爪そうしょう

 ・スキル⇨毒牙どくきば

     ⇨操糸そうし

     ⇨蜘蛛糸くもいと

     ⇨多重結界たじゅうけっかい

     ⇨広範囲結界こうはんいけっかい

     ⇨自己再生じこさいせい

     ⇨念力通話ねんりきつうわ

     ⇨抵抗ていこうレジスト』


 と言うプロフィールに変わっているのだ。

 最初の時よりスキルの数は減ったように見えるが、エクストラスキルの万能感知と一般攻撃耐性弱は複数のスキルを統合してできているスキルだから、スキルの数が減っていても、性能は向上していると言うことだ。

 しかしそろそろ夜になるから、この夜を終えてから活動を再開しようと考える。

 この世界に来てから俺は時間を無駄に使いすぎている気がすると思ってしまった。


〔案、マスターの溢れ出るオーラをエクストラスキル魔力操作にて抑えるのを推奨します〕


 すると急に叡智者からそう言われた。


(一応聞くけどさ、もしかして俺の溢れ出るオーラのせいでこの前タラテクターたちは俺に気づいたってと?)


〔解、そうなります〕


 その言葉を聞いて俺は唖然としてしまった。

 てことはオーラさえ抑えていたらあのタラテクターたちに出くわすことも、戦うこともなかったと言うこと。


「……叡智者、俺から溢れ出るオーラとやらを抑えてくれ……」


 俺は小声でそう言う。

 すると叡智者は、


〔了〕


 と言ってその後すぐに変化が現れた。

 万能感知の中に入っている魔力感知で周りが今までよりも見やすくなったのだ。

 どうやら今まで俺の溢れ出るオーラのせいで俺のオーラより弱い魔力のものは、かき消されてしまっていたと言うことらしい。

 抑えたおかげで、周りからとても微弱びじゃくな魔力を持つものも発見できるようになった。

 …………

 ………

 ……

 …

 太陽が登ってきたと同時に俺は立ち上がり歩き進めようとして一歩踏み出す。

 すると色々な方向から魔物の放つ魔力を感じて少し身震いする。


「どうか悪い魔物に出くわしませんように!」


 俺はそう願って歩き進める。

 綺麗な日の出を見ながら俺は歩いていた。

 某アニメのように誰かが俺を必要としてくれれば手っ取り早いのだが、そんな偶然なんて起こらないだろう。

 ……

 …

 三時間ぐらい直進していたら、近くで集落のようなものが見つかった。

 万能感知を約三〇〇メートルの距離まで射程を広げていて、今急にその反応が出たということは、最低でも俺から約三〇〇メートル先にその集落があるということだ。

 早速俺はその集落に走って向かった。

 最初はウキウキな感情が俺を満たしていたが、近づくにつれて段々と嫌な気配がしてきた。


「なぁ叡智者!これおかしいと思わないか?」


 俺は走るのをやめて歩きながら叡智者に聞く。


〔解、私もそう感じております〕


 叡智者は俺と同じ思いらしい。

 しかしここで引き返すのは良くない気がしているので走ってではないが、早歩きで向かった。

 ……

 …

 集落に着くと俺は立ち止まってしまった。

 俺の足下には一匹のゴブリンらしき魔物の死体があったのだ。

 奥にはもっとたくさんのゴブリンの死体があった。

 奥に歩き進んでいるとゴブリンではない他の種族の死体もある。


〔告、外見からして『牙狼族がろうぞく』だと推測〕


 俺はその叡智者の推測を聞いて、名前はパクっちゃダメだよ……、と思うが口にはしない。

 首元、口周り、そして尻尾の先が白で、その他の色は紺色。この姿を見ると誰でもおそらく牙狼がろう族という名前で納得するだろう。


(ゴブリンと牙狼がろう族。どっちがこの状況だと敵だと思う?俺はゴブリンたちを助けたいんだが……)


 俺は叡智者にそう言う。

 おそらく牙狼がろう族がこのゴブリンの里を襲撃したのだろう。だから俺はゴブリンたちに加勢したいと考えている。

 それに叡智者には言っている。これから俺がどうなりたいか教えたからそれを実現するために最適な方法を教えてくれるはずだ。


〔告、それを決めるのは私ではありません〕


「……えっ?」


〔マスター自身が決断することです〕


 叡智者から始めて答えるのを拒否られてしまった。

 確かに叡智者の言う通りかもしれない。ここにきて俺はテンパりすぎていたのかも。

 だが叡智者の言葉のおかげでどちらに加勢するかを決めることができたから……。

 俺は顔を両手で叩き、


「わかった!ゴブリンたちを助けることにする!」


 俺はそう叡智者に言って俺は戦っているであろう方向に走り出す。

 ……

 …

 戦場に着くとそこには五〇匹以上の牙狼がろう族が、二〇〇人近いゴブリンたちをそれぞれ追い詰めていた。

 牙狼がろう単体でこの前倒したタラテクターたち合わせても二倍以上の強さ があると叡智者が解析してくれた。

 しかし……。


『おい!』


 と俺は恐怖を捨てて強気で言う。

 するとゴブリンたちと牙狼がろう族は俺に振り向く。


『おい牙狼がろうども!今から俺がお前らの相手になってやる!!!』


 俺は大声でそう言った。

 牙狼がろう族の動きが止まった瞬間を見て俺はゴブリンたちを広範囲結界でそれぞれのゴブリンの固まりを囲う。

 結界に使った魔力はざっと三分の一ってところだ。これほどの魔力を使って作った結界でなら牙狼がろう族が束になっても壊せないと叡智者が教えてくれたのだ。

 この牙狼がろう族の中から二匹がとてつもない実力者だと万能感知でわかった。そしてその二匹のどちらかが親玉ということも、もう確認できている。

 そう、親玉は全体が見渡みわたせる高いところにいたからだ。


「お前は何者だ」


 俺が特に警戒していた親玉が俺に振り向き、問いかけてきた。だから俺は親玉を威嚇するかのようににらんで、


「俺は種族、ネームド持ちの竜種、紫黒竜シルダだ」


 と言い、俺は今さっきまで押さえていたオーラを解き放つ。

 すると子分らしき大半の牙狼族がろうが俺のオーラを浴びてビビっているのを目の前で見た。だがさすがに親玉ともう一匹の牙狼がろうは他の牙狼がろう族と違う反応をした。


(なぁ叡智者、普通俺のオーラを浴びるとこうなるんだよね?てことはこの前戦ったタラテクターたちはお馬鹿だったってこと?)


 牙狼がろう族の反応を見て叡智者に思考加速で聞いた。


〔解、おそらくそうだと推測されます〕


 と叡智者に言われた瞬間俺はあいつらがとても残念な奴らだったんだなと理解する。


「ふっ、この世の最上種の竜種とはいえこの数の牙狼がろうを相手にするとはとんだアホーだな。フハハハハ!」


 すると急に親玉がそんなことを言いだし、それと連動して俺にビビっていた牙狼がろう族たちが急にビビらなくなった。

 俺は今、一体何をされて牙狼がろう族が持ち直したか理解できなかったため、一歩俺は後退あとずさってしまう。


〔告、親玉らしき牙狼がろうのエクストラスキル、『精神支配せいしんしはい』によって他の牙狼がろうたちに精神支配したと推測。精神支配をマスターも受けたためそう推測しました〕


 おそらく俺は随時発動している一般攻撃耐性弱があったおかげで精神支配されなかったのだろう。


(もしそうだとしたら度胸どきょうあるな、あの牙狼がろう


 俺はそう叡智者に言って親玉に向かって舌打ちをする。

 だが俺の舌打ちを親玉含め牙狼がろう族らは一切気づかない。

 一応言うと俺が張っている結界は随時魔力を消費して結界をとどめているため、なるべく早く決着をつけなければいけない。

 だから俺は、


「俺には時間が無いんだ。だからお前ら、覚悟しろよ……」


 と言ってスキル操爪を使い戦闘態勢せんとうたいせいに移る。

 操爪を使うとどうやら腕が変わるらしい。前腕と手がこの人型にあった大きさで竜の腕と手に変わったのだ。もっと簡単に言うと、RPGゲームとかによく出てくる『ドラゴンアーマー』の腕と手だけみたいな感じだ。


「ふっ、たかが一体でよくもそんな減らず口を叩けるもんだな」


 俺はあの親玉に馬鹿にされているらしい。

 しかし親玉の近くにいる俺が二匹目に警戒していたやつは俺を馬鹿にしていない様子であった。つまり警戒二匹目は俺に対して驚異きょうい感を抱いていると言うことだ。

 すると親玉が指示したのだろうか。牙狼がろう族の中で一番俺に近い奴らを差し向けてきた。

 段々と俺との距離が縮まってくる。だが俺もそれと同時に迎え出る。

 まず二匹が左右から突進してきた。

 だが、


「甘いな……」


 と俺は言い捨てて右の方は回転蹴りで体をっ二つにし、左の方は回転蹴りでついた回転する勢いを利用して俺の鉤爪で切りいて同時に倒した。

 どうやらこの体は俺の想像通りに動けるらしい。すなわち俺のような想像力の豊かなやつにはうってつけの体だと言うことだ。

 続いて今度は一〇匹程度が同時に俺へ襲ってきた……が、俺は力強く体を捻り鉤爪を立てて腕を勢いよく振り、その一〇匹程度の牙狼がろう族を風圧で体ごと裂く。

 この一瞬でもう一二匹以上はこの手で殺してしまった。その時間、約五秒だ。

 このことに親玉も驚いていたのが滑稽こっけいだなと思ってしまう。

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