#『第四章』#
この度はこの小説を選んでいただき誠に感謝します。
まず初めに チート級なドラゴン……竜に転生ってありですか? の #『第四章』# の投稿が約六日間もあいてしまい申し訳ございません。
しかし、これからは七日間に最低でも一章ずつ投稿しようと考えております。
他の小説家様よりもペースが遅いと思われますが、ご了承ください。
ペースが遅いからもしかしたら完結する前に打ち切りになるかも、と思っている読者がいるとしたら、ご安心ください。
この小説、 チート級なドラゴン……竜に転生ってありですか? は打ち切りはせずに、完結まで連載しようと考えております。
この小説は、私が今まで書いた小説よりも出来の良い小説となっております。
ですので簡単に打ち切りにはさせません。
それでは チート級なドラゴン……竜に転生ってありですか? の #『第四章』# も引き続き温かい目で読んでいただけると幸いです。
俺は歩き続けていた。
これまで何回も足に怪我を負いながら歩き進めている。
理由は至って簡単だ。
足元をよく見ずに歩き進めていたため、合計で約一〇回ぐらい足に怪我を負ったが、このことは俺と叡智者しか知らない。
てゆうかそういうのは置いといて〜だ!
今俺は自身の名を何にしようか考えている。
少し前に叡智者から、俺自身に命名できるのを教えてもらったからだ。
色々と候補はでている。単純に銀河と言うのも考えたが、この名だと規模がデカすぎると思っている。今のところ俺が一番イイんちゃう?と思っている名が、
『紫黒竜』
と言う名だ。
紫黒竜は普通に日本語で読むとシコクリュウだがそんなことは知らん!よく俺が小説を書いていたとき、竜種には最後の文字に濁点をつけていたのを思い出したのだ。
紫黒竜の『シ』は漢字の紫の音読みから取ってきて、最後の文字の『ダ』はさっきも言っていた通り濁点をつけた。真ん中の文字の『ル』は適当につけてみたのだ。
「なぁ、叡智者〜」
俺はやはり決められず叡智者に決めてもらおうと思い、お願いします!と言うふうに懇願しようとする。
〔解、マスター自信が一番良いなと思っているのを採用するのが得策と考えます〕
すると俺が懇願する前に叡智者が察してくれたのか、教えてくれた。叡智者が言っていた『一番良い』とはつまり紫黒竜のことだろう。
叡智者の意見も取り込んで……、意見を取り込んだとはいえないが……、まず氏名の名は決まったと言うことだ。しかし氏名の氏は付けないつもりだ。
竜に名字があると違和感があるからだ。
どうせ子作りなんてできないんだ。作れないのに『家の名』など必要ない。
「じゃあさ、俺のこれからの名前は〜、紫黒竜に決定!」
俺はルンルンにスキップしながらそう言う。
{バタンッ}
だが、急に自身の体から力が溢れてきたと同時に、俺自身から魔力がゴッソリどこかに吸われたのを感じて足に力が入らなくなり、倒れてしまった。
しかし俺は何が起きたのかその時わからなくて思わず、
「あれ〜?」
と言うふうに、トンチンカンな声を出してしまった。
俺自身から魔力がどこかにゴッソリ吸われたのを知ったのは叡智者に問いただした後である。
〔告、マスターがネームドになったためスキルをいくつか獲得、又は進化しました。
『操爪』
『精霊攻撃耐性弱』
『遠距離攻撃耐性弱』
『鱗操作上』
『加護付与上』
『魔力操作』
『振動感知』
『殺意感知』
の八つです。鱗操作の強化版が鱗操作上。加護付与の強化版が加護付与上。魔力感知、熱源感知に続いて、振動感知、殺意感知の二つを獲得に成功したため、四つの感知スキルを統合し、
『万能感知』
に統合進化しました。次に物理、魔法、精神、聖魔の四つの攻撃耐性弱に精霊攻撃耐性弱、遠距離攻撃耐性弱が加わった為六つの耐性弱が統合され、
『一般攻撃耐性弱』
に統合進化しました〕
叡智者に事情を教えてもらってすぐに、獲得したものとかを音読してきた。
中で最も不思議と思ったスキルは鱗操作上と、殺意感知だ。
結構最近に鱗操作を並列演算で強化していたのだが、こんなに早くスキルアップしていいのかと思ってしまう。
殺意感知に関しては少し限定的で嫌なスキルだなと感じてしまう。
おそらくこの殺意感知と言う感知系スキルは俺に強い殺意を抱いている者を感知できるスキルだと思う。
ちなみにまだ体は動かない。
叡智者が言うに、自身に命名したことにより、俺が扱える魔力をほぼ全て使った事によって体を動かす魔力が残っておらず、動けなくなったと言うわけらしい。
どうやら命名したら自身の魔力を吸い取られる人気アニメに似てるなwww、とつい思ってしまう。
〔告、魔力回復終了は、四日後です〕
色々と思っていた矢先、叡智者にそう言われてしまった。
俺は何でそんなに時間がかかるのか聞く。
〔解、通常の魔物だと命名した時点で使った魔力は一生回復することができませんが、マスターは竜種。竜種や上位悪魔などと言った上位の種族は命名してもその魔力は回復します。しかしそれでもすぐに魔力が回復するわけではありません。マスターは生まれたばかりとはいえ、竜種です。元々最初から強大な魔力を秘めていました。しかしそれをほぼ全て使い尽くしてしまったため、回復するのに時間がかかってしまうのです〕
と叡智者は教えてくれた。
そして俺はここで、うつ伏せで倒れた状態で俺が強い存在なんだと再度思ったのである。
…………
………
……
…
あれから三日が経過した。俺はついに体が動けるようになったのだ。
叡智者が、四日後です。と言っていたが、三日で俺の魔力は全回復したのだ。
叡智者が言って四日後とはどうやら随時発動しているスキルを停止しない状態で計算した結果、四日かかるということらしい。
スマホで例えると、充電しながらスマホを触っていると満タンになるまで、一切触らない時より時間がかかる。
すなわち、スマホを一切触らないで充電した方がすぐに満タンになるように、魔力もそういうことらしい。
俺は立ち上がり背伸びをする。
しかしなんということでしょう〜♪今はもう夕暮れの時なのだ。
俺自身に命名した時も夕暮れどきだったというとだ。
「夜だと危ないし、仕方ない!」
俺はルンルンにそう言ってすぐに仰向けで空を見上げた。
叡智者以外の随時発動しているスキルを停止させたことにより、周りから何も感知できないからである。
すぐに感知系スキルを発動すればいい話だろう!と思った人もいるかもだが、そう簡単にはいかないのが世の中だ。
魔力は全回復したが、俺の全てのスキルは四日後に使えるようになると叡智者に教えてもらったのだ。
それにしてもここの夕暮れの空はとても美しい。
この世界が前世と同じ地球の軌道をしていたならば、空がオレンジ色になっている方が西だろう。すなわちその間反対側が東と言うことだ。
ちなみにオレンジ色の空がある方向は俺から見て左前の方向だ。てことは大体太陽が沈む場所から右に四五度の方向に北があり、その真後ろには今度は南がある。
俺は叡智者にこの方位のことを話してこれからいつでも、太陽を見なくても方位がわかるようにすればとても便利だと思い、行動?にうつる。
一応叡智者は明日にならなくても使えることは実証済みだ。
◇◇◇
「やっと洞窟出れた!」
私は体全体で背伸びをして今の状態に感動する。
思えば洞窟から出るために色々な困難に出会したのを思い出し、涙が溢れてきた。
「でも洞窟から出て初めに見る空が雲一切ないとても綺麗な星空だったことは驚きね!」
しかし地上は平原ではなく、どうやら森のような場所らしい。
私はガッカリしてしまう。
森のような場所に出て、たまたま目の前に綺麗な花があって匂いを嗅ごうとしても、匂いなんて一切感じられない体が今の私なのだ。
そう。私は、
『スライム』
に転生してしまったのだ。
私は確か前世では治すことが難しい癌のステージ四で……、そこからが一切思い出せないのだ。
どうやって死んでしまったのか。何で私が転生できたのか。
気づいた時には洞窟の奥深くでスライムとして転生していたのだ。
しかしスライムながら最初っから自身のステータスはあり得ないほど高いおかげで私、一六歳でありながら今まで死なずに済んだと言うことだ。
もしかしたらこと世界はスライムがとても強い種族なのかも?と思ってしまう。
そんなことを考えながら私は視界にある左下のコンソールを覗く。
『・種族⇨スライム
・ユニークスキル⇨変質者
・エクストラスキル⇨解析鑑定
⇨魔力操作
⇨魔力感知
⇨熱源感知
・固有スキル⇨捕食保管
⇨鑑定解析
⇨自己再生
⇨物理攻撃耐性中
・スキル⇨状態異常無効
⇨念力通話』
私のプロフィールはこんなふうに書いてあった。
これが強いのか本当のところはわからないが、このスキルたちのおかげで今まで生きてこられたのは間違いないと思う。
とにかく外に出られたんだから自由に、のんびりに生きよう。そう思って私は洞窟を背にして足はないから、ピョンピョンと跳ねて進んでいった。
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