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#『第三章』#

 この度はこの小説を選んでいただき誠に感謝します。

 まず、 チート級なドラゴン……竜に転生ってありですか? の #『第三章』# の投稿が遅くなってしまい申し訳ございません。

 しかしこれからも少々投稿が遅れることがあると思います。

 今更ですがこの小説は今現在、書いている小説です。なのでストックがありません。

 そこから察してくださった方もいると思いますが、ストックないと、書き下ろすまで期間が空いてしまいます。

 そのため「これからも少々投稿が遅れることがあると思います。」と言わせていただきました。

 これからもこうなると承知した上で次の章をお待ちください。

 なるべく早めには投稿できるよう誠心誠意頑張りますので、どうか温かい目で見ていただけると幸いです。






 早速その場から離れて魔物を探していた。

 経験値が手に入らなくても、戦いにおいての戦闘経験は手に入る。

 俺は元々戦闘に一切関わらない普通のサラリーマンだったのだ。すなわち今まで戦い方を学んだことは一切ない。

 だがこれから戦闘を重ねていくことによって技量はどうにでもなる。

 俺が想像した通りに体が動けば戦いにおいて強いアドバンテージを持っている!……と思う。

 その理由は俺自身でも想像力がとても豊かだと思っているからだ。

 そう考えながら歩いていると早速近くから物音がした。

 俺は恐る恐るその物音がしたところに抜き足、差し足、忍び足で向かった。

 ちなみに今は裸足である。現時点での鱗操作は服もまともに作れない。だから靴も作れないのだ。


「いった!」


 抜き足、差し足、忍び足で歩いていると地面に何かあったらしく、足元から痛みがはしった。

 そういえば俺は異世界定番である痛覚耐性、または痛覚無効というスキルがなかったのに気づく。

 一応足の裏を見ようと思い、足を上げて覗き込む。

 するとその怪我を見て驚いてしまった。

 俺の血にまったいびつな三角錐があり、足の裏には真っ赤な三角型の深いクレーターみたいなのがあったのだ。

 すると、


〔告、血液の流出りゅうしゅつを確認。即座に自己再生を実行します〕


 と言って、その自己再生とやらスキルを発動させてみるみる治っていく。

 しかしよくある怪我からあわい光が出てあっという間に治るというのではなく、なんてゆうか……、うん。泡抱あわだって治る感じで気持ち悪い……。

 そう思っていると、俺がこっそり近づこうとしていた魔物が目の前に現れた。

 おそらく俺から流れ出た血を察知してきたのだろう。げんに俺の目の前に現れた魔物と同じ種族の魔物が目では見ることができないが隠れているのが確認できた。

 その理由は簡単。スキル熱源感知を駆使して周りを確認したからだ。


「お前は一体何者だ!」


 すると急に目の前にいた魔物が俺に追いかけてきて俺は唖然としてしまった。その理由はなぜ喋れているのか不思議すぎると思ってしまったからだ。

 俺はさっきんだとがった石を避けて片足を地に戻す。


「お前こそ……、お前らこそ何もんだよ」


 訂正して言い直す。

 普通は何者か聞く時、相手から名乗るのが常識だ。

 でもその相手は魔物。常識が通用するとは考えづらい。


「なぜ複数形で言ったのかは不問にしておく。我らはこの黄昏たそがれの大森林を支柱しちゅうに収めようと目論もくろんでいる『タラテクター』だ」


 そう言ったと同時に後ろに隠れていた同種族のタラテクターが姿を現してきて、俺は思わず、キモ!と言ってしまった。

 そこそこ大きな蜘蛛型の魔物が一体ならまだしも、二〇体以上が集合しているとさすがにキモすぎる。

 蜘蛛の魔物というと、とてつもなく強い蜘蛛の魔物の物語を思い出してしまった。しかしどうやらこいつらタラテクターという種族の魔物は悪人ならぬ悪蜘蛛らしいので、別に倒しても問題ないだろうと俺は思う。だが一応聞いておこう!


「お前らは俺の敵ってことでいいのかな?」


 ぶっちゃけて言うと戦いたくない。初めてファーストコンタクトできた魔物だからだ。

 それともう一つ。俺は大の虫嫌いだ。だから今すぐにでも離れたい、逃げたい、目から遠ざけたいのだ。

 ちなみに戦いたくないが二割、虫嫌いが八割と言う感じだ。

 しかしそのうちの二つはできない。

 何故かあっという間に囲まれてしまったからだ。

 ぶっちゃけ今俺は発狂はっきょうするのを堪えて上から目線でなんとか言っている状態なのだ。


「次はお前の番だ。名乗れ!まぁ、名乗ったとしても人族は殺すがな」


親父おやっさん、あいつどうやらめすらしいっすよ。そろそろ同僚を増やしましょうよwww」


 大将らしきタラテクターが言うとその部下みたいなタラテクターが俺の姿を見て如何いかがわしいことを提案しているのを見て俺はイラッとしてしまった。見た目は女性でも俺は無性なのだから繁殖機能などないのに、そんな感じで言っているからだ。


(はぁ、なぁ叡智者。こいつらを弱らせなくても暴食者で倒せることはできるかなぁ?)


〔解、可能です。ユニークエクストラスキル暴食者を発動しますか〕


 ※ 叡智者の声は周りの者には一切聞こえていません。


(YES)


 俺は右手をゆっくり上げてこのタラテクターたちに手のひらを向けた。

 今さっきこいつらが話し合っていたのを盗み聞きしてこいつらは性根しょうねくさった魔物たちだとわかったから、なさ容赦ようしゃなく始末しようと思ったのだ。

 しかしこれだけは言って始末しようと思う。


「君たちは俺にとって初めてのファーストコンタクトの魔物だ。だが残念だね……、さようなら……」


 そう言って暴食者を発動させる。

 紫黒色しこくしょくの巨大な崩れた手のようなものが俺の右手の手のひらの中心から現れてあっという間にタラテクターたちを殺した。

 固有スキルのドラゴンブレスで倒そうとも思ったが、あいにくここは黄昏の大森林の中らしい。ブレスを使うことがあれば大火災になりかねんと思って暴食者で倒したというわけだ。

 タラテクターたちの死骸しがいはそこらじゅうに落ちてはいない。

 暴食者と言うスキルは、対象を魔物と問わず丸呑まるのみみで食いくすことができるスキルだ。ちなみに暴食者が食ったものは無限のような貯蔵ちょぞうを持つスキル暴食者の胃袋に収納される。

 しかしこの暴食者は万能ではなく、ぼうアニメのような保管する機能や、取り出す機能はない。ちなみに無機物も食い尽くせない。


「はぁ、ファーストコンタクトだってのに……、自らすぐあやめるとは……、これから先俺やばいかもwww」


 俺は苦笑しながらそんなことをひとり言として言う。


〔告、暴食者で捕食したタラテクターの所有していたスキルの解析が完了しました。毒牙どくきば操糸そうし蜘蛛糸くもいとの三つのスキルの獲得に成功しました〕


 俺が苦笑している途中、叡智者が報告してきた。


「あのさ、タイミング悪くない?いや、やめてほしいってわけじゃないんだけどさ」


 俺は叡智者にそう突っ込みを入れた。しかし反応はしてくれない。

 ……

 …

 俺は獲得したスキル操糸と蜘蛛糸の調整していた。

 理由は至って簡単だ。

 今度敵に出会した時のために攻撃手段を増やそうと思って調整をしているのだ。

 あともう一つの狙いは、ス○イ○ーマンみたいなことがしたいと思ってしまったからだ。

 こんなことを思いつくなんて本当に俺は三七歳なのか?と思ってしまう。もしかしたら俺は精神年齢が学生なのかもしれない。

 そう思いながらも俺はこの場を後にした。

 ……

 …


「そういえば俺に名前ってあったっけ?」


 俺はあのタラテクターに


「次はお前の番だ。名乗れ!」


 と言われたのを思い出してそう思ったのだ。

 確か種族名はあるのだが、個体名こたいめいはなかった気がする。

 俺は歩きながらそんなことを考える。

 すると叡智者は、


〔解、マスターには種族名以外の個体名は所有していません〕


 と俺の独り言に返してくれた。


「じゃあ自分で命名できないの?」


 俺は崇め奉られる存在になるためには自身の名がないと行けない気がしたのでそう叡智者に言った。しかしそんなことはできないだろうと俺は思う。なぜなら……、理由は思いつかんが俺のかんそう言っているのだ。

 すると、


〔解、可能です。エクストラスキル命名を使用することでこの世の全てに名を与えることができます。しかし名付ける相手、物などによって名付けるための魔力や量が変わっていきます〕


 と俺の質問に回答してくれた。

 そして俺は自身の勘が当たらなかったことにショックを受けた。

 前世では結構俺の勘は適中していたのだが、今回で勘が外れた回数は三回目なのだから。

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