ユダヤの福音書 第八章
イエス・キリストによる事実と真実の列挙。
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1殿下の説教。
2聖書の事実性の解き明かしについて。
3「事実上の事が今も昔も生き死にに関わる事でした。
4私は王の王ですが、それは事実上の事であって、主張すべき事です。
5たとえば、ローマ軍が強いというのは事実です。事実確認によって、ユダヤ人は生きる事が出来ます。
6必ずしも、青銅の国であるローマに勝つ理由はありません。「ダニエル書」の青銅の国であるローマは、世界の列強のひとつです。
7他に「ダニエル書」では、金の国、新バビロニアと銀の国、アケメネス朝ペルシャとがありますが、それらの国に必ずしも勝たなくてもいいのです。
8事実、ユダ王国は新バビロニアによって、滅ぼされました。
9だから、(今で言う)鉄の国と粘土の国との闘争を避けなさい。(鉄の国は大英帝国、粘土の国はどろどろとした国、U.S.A/ユナイテッドステイツアメリカである。)
10かくして、己の弱さを自覚していないユダヤ人はローマに戦争を仕掛けますが、「ダニエル書」に記されただけあるローマは世界の列強なので、強く、弱さを自覚しないユダヤ人はただ滅ぼされます。
11これは事実をそのままに書いた事ですから、その歴史の必然性をねじ曲げる事は出来ません。
12事実確認は生死に関わるところなので、先人の知恵をもって、最も公的な財産である「聖書」を事実上の最も優れた書に仕立て上げたのです。
13ユダヤ民族の興亡は聖書解釈にあります。
14たとえば、アブラハムはサラが妹という事実を押し出して、ファラオによって、または、時と所の権力者によって、殺される事を避けました。
15たとえば、ヨセフはこれが起こるという神によって確定された事実をファラオに話し、ファラオに神の言葉を聞く者として、事実上認められ、高い位につけられました。
16私の父は事実を愛し、真理として歪曲されたとは言え、「聖書」の事実性をお認めに成りました。
17私はその愛をもって、福音記者に更なる事実を吹き込み、使徒に何かしらを与えます。きよい心、また、賢い判断力をです。
18この様に、「聖書」は書いた本人の人間性によって発展し、また、神によって統率された軍隊の一部です。
19“万軍の神”とダビデに言われている様に、「聖書」の世界にも戦争があります。
20優れた文章を取り入れ、登用し、次なる戦争に向けて、飽くなき闘争を続けるのが、神の軍隊のほんの一片である「聖書」の文章なのです。
21聖書は国際化を進め、貪欲に信仰を求めます。信仰に巡り会った際、人知れず、光輝いている「聖書」は神人一体の唯一の書物なのです。
22内部の時代から外部の時代へ。
23今までは体内的な文化が栄えて来ました。しかし、これからはそれが時代遅れの時代に成ります。
24「聖書」の解釈も高い基準のものが選ばれ、または、律法に触れる解釈もありますが、親しみやすい聖書として、そういう意味でも高い水準のものが取られるのです。
25只今をもって、事実とは戦う為の武器であり、守る為の盾でもあり、また、俗的空間にて、真実や真理に変わるものとして、
26積み重ね、併合され、共有され、物語るものです。
27事実や真実や真理や信仰は受け継がれるものです。
28「聖書」は受け継がれるもので、「読むべき物」という書物も時代を超えて受け継がれるものです。
29それは真理や真実について、書いてあるものです。
30最終的にはそれら(真理・真実・事実・信仰)は本に納められるべきものですが、それに至るまでの経過で受け入れられるまで、書き記される事はありません。
31事実を武器に「聖書」は発展します。それは三位一体という盾をも生み出し、永遠に廃れる事がありません。それは心の盾、信仰でもあるからです。」
32イエスはご自身の民の元に歩み寄って、大いにその民の霊を慰められたのである。
33その霊は後の預言者ムハンマド、ムスリムの霊である。後に、哀しみを抱えた使徒として、送り出される事に成るのである。