猫
猫が歩いた
塀の上を
飄々と
僕はそれを見た
僕だけが見た
猫は歩いていく
我が物顔で
僕を気にも留めず
僕は気の済むまで猫を眺める
猫は歩き去っていく
そして塀の向こう側へ飛び降りて
僕の視界から消えていった
僕は追いかけはしない
大人だから
塀を乗り越えて人様の敷地に入り込むことはしない
大人だから
猫は消えた
僕はその行方を知ることはない
ただ道を歩いてその場から去った
後日
別の道で似た猫を見かけた
同じ猫だろうか
どうだろう
それは誰にもわからないこと
猫が歩いた
塀の上を
飄々と
僕はそれを見た
僕だけが見た
猫は歩いていく
我が物顔で
僕を気にも留めず
僕は気の済むまで猫を眺める
猫は歩き去っていく
そして塀の向こう側へ飛び降りて
僕の視界から消えていった
僕は追いかけはしない
大人だから
塀を乗り越えて人様の敷地に入り込むことはしない
大人だから
猫は消えた
僕はその行方を知ることはない
ただ道を歩いてその場から去った
後日
別の道で似た猫を見かけた
同じ猫だろうか
どうだろう
それは誰にもわからないこと
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