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ボンボル品評会Ⅲ①

作成中のノベルゲームのシナリオを公開しています。

昨日のことがあったからか教室の前で一度立ち止まってしまう。

寝る前にベットの上で自然な「おはよう」を何百回と練習したんだ。

できないはずがない。

勢いよく教室の扉を開けて、心優の姿を探す。


心優「あ、弘人くんおはよー。」

弘人「お、おう!心優おはよぉう!」

心優「あはは、今日は朝から元気だね。」


いきなり死角から心優が現れたので驚いてしまった。

心優も僕が来るのを待ち構えていたのだろうか?


昨日の流れを引きずりたくない僕たちは、その後他愛のない世間話をした。

お互いに意識しないように必死だったのか、最初の方はぎこちなかったが放課後になる頃にはもうすっかりいつもの空気に戻っていた。


改めて気を使わずに話せる相手の有り難さが身に沁みる。

帰り支度をしていると心優が近寄ってくる。


心優「弘人くん……。付き合ってくれない……?」

弘人「え!?付き合う!?」

心優「うん!」

弘人「……。そういうことね。」


僕は黒板の右端に書かれている曜日を確認し言葉の意味を理解した。

紛らわしい言い方をしないでもらいたい。

まぁ悪気があったわけではないから僕の一人相撲なんだけどさ。


村越「そ、それではわたくしはこの辺で……。」

弘人「逃げれるわけないでしょ。次期社長さん?」

心優「そうだよ!自分の会社の素晴らしい商品を食べなきゃね!」


そそくさと帰ろうとする村越の襟を掴み、逃亡者を確保する。

前回のお米サンド以来トラウマになってしまったのか、村越はあれから会社の話題になると小刻みに震え出す。

いや、お米タブレットぐらいのときからかな?


村越「嫌です!許してください!お米を嫌いになってしまいます!」


お米を嫌いになってしまったら、さぞかし日本では暮らしずらかろう。

マナーモードの村越を連れて僕たちはいつものコンビニへと足を向けた。


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