復活の狼煙をあげろ
作成中のノベルゲームのシナリオを公開しています。
目覚めが悪い。
休日だというのに心が重い。
昨日の胸くそな出来事があったからだろうか。
Twippoを見てもまだツバサちゃんのつぶやきはない。
そりゃ当事者が一番堪えるだろう。
村越からもピーチくんからも連絡がない。もう一眠りするか。
そう思ったとき
ソライロツバサ「生放送が始まったよ。チェックしてね。」
アシストキャラが僕に知らせてくれた。
ツバサちゃんの放送が始まったら自動で通知が来るように設定しているのだ。
僕は飛び起きて、すぐにパソコンを起動させる。
ツバサちゃんはまだ諦めてないんだ!
ソライロツバサ「みんなーー。昨日はごめんね。なんか急に番組内容が変更になったみたいでさ。
」
弘人「謝らなくていい。ツバサちゃんは悪くない。」
僕は必死にキーボードを叩き込んだ。
僕よりも先に数人が同じようなことを書き込んでいて安心する。
裏切り者はここにはいないようだ。
ソライロツバサ「新曲発表ができなくなっちゃったから、明日ここで発表しようと思ってるんだけどいいかな?」
弘人「うぉぉぉぉお!! いい!! いいに決まってる!!」
コメント欄が荒ぶりを見せる。
僕の書き込みなんて一瞬で見えなくなるほどのスピード。
ソライロツバサ「えへへ。ありがとう。それじゃあ明日の20時から生放送がするからみんな見にきてね!拡散希望だよ!」
コメント「まかせろぉぉぉぉぉ!!」
弘人「よぉぉしぃ!!」
身体の芯から込み上げてくる熱いものを感じながら、僕は自分が持ちうるすべての方法で明日の生放送の情報を拡散する。
こんなときばかりは、インフルエンサーじゃない自分が憎い。
でもこのマイナスな感情も、目覚めたときにあった黒い感情とはまったくもって別物だ。
ツバサちゃんが僕の黒い感情をすべて取り除いてくれたんだ。
やっぱりツバサちゃんはすごい。
昨日あんなことがあったのに今も元気に僕たちを癒してくれる。
アイドルとはこういうものだ。何かを踏み台にして輝くなんてあってはいけない。
今日1日は情報拡散にだけ力を尽くそう。




