第15回バーチャル喫茶実行員会定例会議
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村越「第15回バーチャル喫茶実行委員会定例会議を始めます!」
村越の声が放課後の教室に響き渡る。
2日前が第10回だったので、一人で会議をしたとしても数字が合わない。
もう気にしないけどね。
心優「もうそんなに集まったんだねぇー。私たちも立派な実行委員だよ!」
弘人「そうだね。」
心優は時蕎麦の類いの詐欺に絶対に引っ掛かるだろう。守ってやらなければ。
村越「前回は、提供するお菓子について話し合いましたので、今回は飲み物についてです。」
心優「喫茶店の飲み物だとコーヒーとかお紅茶かな?」
村越「その通りです!喫茶店といえばコーヒーや紅茶。喫茶店の前を通ると目を閉じたくなるような良い匂いがふわーっとしてくるものです。」
村越はコーヒーカップを手に持ち、匂いを嗅ぐジェスチャーをして見せる。
手慣れているようでおそらく毎朝やっているのだろう。なんて優雅な朝の食卓。さすが御曹司。
心優「なるほど!いい匂いをさせてお客さんを呼ぶってことだ!」
村越「ザッツライト!パイン様!」
心優も目を閉じ何かのジェスチャーをしだした。
ボタンを押して、何か開ける。手にとってザクザクと十字に切り分けて掬い上げる。
あーわかった。炊きたてのご飯だ。まぁそれしかないよね。
弘人「心優、炊飯器はいらないよ?」
心優「えーー!なんでわかったの!?」
逆に心優が うーん黒トリュフのいい匂い とか言い出したら僕は躊躇なくトリガーを引くね。
その心優は絶対偽物だから。
村越「なので、飲み物には妥協してはなりません。衣装やお菓子で節約した分、ここに全てを投資します!」
弘人&心優「おぉぉぉぉ。」
村越「おそらく他のクラスは軍資金の関係でペットボトル飲料です!ふっふっふ……、この勝負もらいましたぞ!」
勝利を確信した村越は、不適な笑みを浮かべている。
一体誰と戦っているのだろうか?




