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地上波に舞い降りた天使

作成中のノベルゲームのシナリオを公開しています。

晩御飯を食べた後の寝るまでの自由時間がいつまでも続けばいいのに。

全人類が持っているだろう願望は、電子音と共に砕かれた。


ピコん


ソライロツバサ「メッセージが届いたよ」

弘人「ん?誰からだろう?メッセージ起動」

村越「近澤くぅぅぅぅぅん!!!びっくりニュース!!略してビックニュースですぞぉ!!いますぐテレビをつけるでござるよーーー!!」

弘人「村越か。テレビ?」


いわれるがまま僕は急いでリモコンに手をやる。

興奮しすぎて何チャンネルか言うのを忘れる辺り相当なニュースなのだろう。


ピッ(テレビをつける音)


テレビ「来週のミュージックスタジオは!ソライロツバサの新曲をネットよりも早く世界初披露!」

ソライロツバサ「ミュージックスタジオさんには感謝しているんです。まだ無名だった頃、私のデビュー曲を一番最初に取り上げてくれたの。だからその恩返しがしたくて。」


弘人「ツバサちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」


気がつけばゴールを決めた後のサッカー選手のように正座したまま天を仰いでいた。

たしかにミュージックスタジオで取り上げられたことで、ツバサちゃんは名が知れ渡り大きく飛躍することができたのだ。

感謝の気持ちを忘れない。まさに天使。


村越「来週は絶対に見逃せませんぞ!!全裸待機必須!!」

弘人「生まれてきてよかったって今日のためにある言葉だったんだね!」


端から見たら典型的なTHEキモオタの会話だが、今の僕たちを止められるものは何もない。

この喜びはドルオタにしかわからない感情ではなかろうか。

推しが元気で飯がうまい。まぁそんな感じ。

来週までにテレビのハードディスクを空けておかなければ。

そんなことを考えながらキモオタ談義は夜な夜な続いた。

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