心優の違和感
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昨日の撮影会の興奮が長引き寝るのが遅くなってしまったこともあってか、非常に眠い。
目をこすりながら教室の扉を開ける。
弘人「おはよー。」
村越「おぉ近澤君。おはようございます。昨日はよく眠れましたか?」
弘人「いや、それが興奮してよく眠れなくてさ。」
村越「あはは。実は私もなんですよ。」
一端の男子高校生があんな経験をしたんだ。こうなるのも無理はない。
機能の興奮話をしながら自分の席に着く。
鞄をおろし、一息ついたときに違和感を感じた。
そういえば、毎朝挨拶をしてくれている心優に声を掛けられなかった。
体調でも悪いのか?
1時間目までまだ時間があるので、声でも掛けておくか。
弘人「心優。おはよう。」
心優「ひゃうっ!!」
弘人「ひゃう?」
心優「あ、弘人くんお、おはよう!今日も暑いねぇー。」
弘人「いや、10月だし肌寒いくらいだよ?」
心優「そ、そうだね!あはははは……。」
弘人「大丈夫?体調とか悪いの?」
心優「へっ!?そんなことないよ!元気だよー。あっ!もうすぐ1時間目始まるよ!」
弘人「お、おう。」
まだ時間はあったが、心優に言われるまま自分の席に戻る。
別段体調が悪いようには見えなかったので大丈夫だろう。
心優のことだから朝ごはんのお米を落としてしまったとかそんな感じのことで落ち込んでいる可能性はある。
心優は本当にお米が好きだなぁ。
キーンコーンカーンコーン
弘人「ふぅー。やっとお昼だ。」
村越「近澤くん。お昼一緒にどうですかな?」
弘人「いいよ。でも今日はパンだから先食べてて。」
そう言い残して戦場へと足を運ぶ。
今日こそは、必ず手に入れてやる!!
村越「ご武運をー!そうだ。パイン様もご一緒にどうですか?」
心優「ひゃうっ!!」
弘人「ひゃう?」
心優「わ、わたしは今日は大丈夫!ふ、二人で楽しんで……?」
村越「は、はぁ。わかりました。」




