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FuliR Mk-Ⅱβ

作成中のノベルゲームのシナリオを公開しています。

弘人「おはよう。」

心優「あ、弘人くんおはよー。」


てとてとと僕の席へと朝の挨拶をしにくる心優。どことなく溢れる愛犬感。嫌いじゃない。

ふと村越の席に目をやると、昨日と変わらず机に突っ伏している姿が見えた。


心優「村越君今日もお疲れモードみたいだよ……はっ!もしかして本当にいけないことをしてるんじゃ……」


愛くるしかった愛犬が警察犬へと急変する。心優にとって”いけないこと”は死刑に値するらしい。

心優は、ゆらゆらとしかし着実に目標を粛正するべく一歩、また一歩と村越の席へと向かう。

迫りくるトラウマを背中で察したのか、村越は震度5弱でブルブルと震えだした。

いけない。このままでは村越が死んでしまう。


弘人「いやいやいやいや!あいつは至って健全な普通のオタク男子高校生だよ!いけないことなんてするわけないじゃないか!そうだろ?心優?」

心優「そうかなー?」

弘人「そうですとも!御静まりください!稲穂にかけて誓います!村越くんは健全な男の子です。あ、ついでに私も健全です!ド健全です!!THE健全です!!!」


朝から自身が健全であることを猛アピールする人間が健全であるわけはないのだが、首を揺さぶり取られるのは勘弁なので仕方ない。


心優「そっか。弘人くんがいうなら間違いないね。疑ってごめんね。」


心優は警察犬モードのまま少し考えたあと、すっと憑き物が落ちたようにもとの可愛らしいワンコに戻った。

すると安寧を告げるチャイムがタイミングよく教室に鳴り響いた。

自分の席に着き、村越を見ると左腋下から右手で親指を立てている。この借り高くつくぜ。



村越「いやー。今朝は助かりました。感謝してもしきれないですよ。」

弘人「別にいいよ。流石に2日連続だと死んじゃうと思ったからさ。」


誰もいない空き教室にわざわざ移動した理由は1つ。

昨日から村越が改良していたというアプリのお披露目会をする為である。


村越「それでは、お見せしましょう。これが私が2日間徹夜で作った最高傑作!”FuliR Mk-Ⅱβ”です!!」


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