スコッパーは時々レビューを書く
スコッパーは、作品を掘り進めるばかりではなくレビューを書くこともある。時々だけど。感想はそれよりはるかにたくさん書くけど、それについてはまた今度。
さて、レビューについて。作者さんにとっては、レビューというのは福音であるというのが某所のスレを見ての私なりの結論だが、スコッパーにとってはどうだろうか?これは言語化が難しいところであるが、「成果報告である」という表現が近い気がする。
スコッパーは良作を見つける力、見分ける力にそれなりの自信がある。というか無ければ続けられない。たぶん。実際「スコップしてみようと思ったけど、苦行すぎる!」と早々にギブアップしている人も先ほどと同じ某所のスレで何度か見かけた。
しかし、そんな自信に満ちて掘り進めているであろうスコッパーといえどもやはり人の子。時に掘り当てた作品が本当に良作なのか?あまりに色んな作品をチェックしているせいで、感覚が狂っているのではないか?という不安に襲われる。そうすると他の読者の評価が途端に気になる。だが、スコップしないと見つけられない作品では、読者がブクマや感想、レビューなどの目に見える行動に出ることは稀である。そこで、ちょっとレビューでも書いて読者を呼び込んでみようか?という気持ちになる。まさに「成果報告」というわけだ。
ただ、これだけだと変人ぽく思われそうなので、更にレビューの動機について掘り下げる(スコッパーなだけに)。
スコップして見つけた良い作品というのは、総じて陽にあたっていない作品である。これは第三者の私から見ても非常に残念な気持ちになる。おのれ「なろう」め!とシステムに憤りを感じて終わる場合もあるのだが、そのまま見過ごすことに罪悪感をおぼえることのほうが多い。そこで先の理由との相乗効果でレビューを書こうという気持ちが溢れ出す。この辺りの人間味ある判断は他からも共感いただけることかと思う。
だが、本当にレビューを書くだけで人が集まるだろうか?
結論から言うと、作品次第であるにせよそれなりの効果は期待できる。
これはランキングのメカニズムを前提にした話だが、ジャンル別の日間に掲載されるためにはハイファンタジーだと70ポイントほど必要となる。ブクマにして35件!これを多いと見るかどうかだが、レビューを書くことは間違いなくこのブクマ獲得に繋がる。例えば私がレビューを書いた「蜥蜴の尻尾」という作品では、その日のブクマに限って30ブクマほど多かったし、レビュー一覧からピックアップしてみたいくつかの作品でも10ブクマほど増えていた(0の作品もあるけど)。つまりあわよくばランキング入りできるのである。
実際、先の「蜥蜴の尻尾」はレビュー後にジャンル別の日間から総合日間入りを果たして2019年4月18日時点で114位まで上ったようだし、以前スコップした「骨董魔族の放浪記」も、他の人がレビューを入れた時間からユーザーが伸び始め、総合日間2位までのぼりつめている。レビュー前は総合ポイント200ちょいの作品だったにも関わらず(うろ覚え)。実に夢のある話なのである。
私もこんな駄文を書いている暇があるなら、レビューを書き散らかす方が作者の方々に貢献できるのではないか?などと思われそうだが、そこは「すでに2本書き終えて投稿のタイミングを見計らっているところなのです」と胸を張って答えておこう。
さて、今回はここまで。
次回は短くなるかもしれないが、感想欄にてリクエストいただいた、行動に結びつく「あらすじ」って何だろうということをスコッパー目線で考察してみたい。