スコッパーは100ポイント以上に絞って掘り進む
引き続き自分の経験に基づいた考察になるが、今回は普段スコッパーがどうやって良作を発掘するか整理してみる。
なろうの場合、おおよそスコップする方法は2つあって、一つはなろうデベロッパーAPIを使い自分の良いように取得条件や結果の見栄えをカスタマイズする方法、もう一つは「小説を読もう」の検索を使う方法である。今回は後者の話になる。
というのもなろうAPIのほうでは、「小説を読もう」のような細やかな条件指定ができないからである。特に総合ポイントの範囲指定ができないのが最悪である。結果、「小説を読もう」で検索するほうが効率が良いとなる。しかしここで厄介なことがひとつ。検索ではポイントの指定は100未満か、100以上300未満の2択を迫られるのだ。これの何が困るのかと言うと、100未満の場合その半数以上を占める0ポイントの作品も含まれてくるのだ。新着作品ならいざ知らず、ある程度時間が経っているのに0ポイントのままという作品は流石にチェックしたくない。ということで、必然的に100以上300未満の作品というのが下限になってしまうと考えれる。
これはつまり、新着でポイントをゲットしたのち100ポイントを超えなければ、スコッパーの目にとまる機会さえ限られてしまい、ブクマの増減に一喜一憂する日々が長く続いてしまうということを意味するのである。
以上より、新着でのスタートダッシュが如何に重要かお判りいただけただろうか。実際その重要性を理解している人の中には、スタートダッシュに失敗したら作品を消して再投稿する人も居る(規約的に大丈夫なのだろうか)。まるで、ソシャゲのリセマラである。
とにかく効率を重視するスコッパーは、100ポイント未満の作品は対象外とし、ポイント範囲指定に加えて、自分が信頼しているタグや、NG扱いしているタグ、最終投稿日時、文字数あたりも組み合わせていると思われる。この辺りはスコッパーによって十人十色であろうから、定番の組み合わせみたいなものはおそらく無い。ただ、タグに関しては、読者がスコッパーになる経緯を考えると「なろうテンプレ」によくあるタグは避けるだろうと推測される。中でも自信を持ってNGと言えるものは「ハーレム」や「チート」であろう。よってそれらの要素を持っているあるいは将来的にそういう要素が入ると分かっている作品であっても、最初のうちはそれらのタグを外しておいたほうが良いかもしれないし、なんならあらすじにもそれを匂わす記述はしないほうが良いのかもしれない。一方日間ランキングで作品を探すような人たちは、スコッパーとは傾向が違っているので、逆にこれらのタグが輝きを放つ可能性はある。
今回の考察は以上。
次回はレビューの有効性について考察したいと思う。
4/18の感想欄にて軽石様よりなろうAPIでもポイント範囲指定ができる旨タレコミがありました。公式には記載がありませんが、検証したところ確かにできました。素晴らしい!軽石様ありがとうございました!