スコッパーは評価ポイントを好き勝手活用する
3日ぐらいの間隔で投稿すると言ったな?あれは嘘だ。実は3ヶ月間隔だった。というアホな冗談は置いておいて、読んで下さっていた皆様に申し訳なく思いつつ、投稿をまたボチボチ再開したいと思います。
さて、久々の投稿は評価ポイントについての話をしたい。
作者の皆さんにとって自分の作品の評価指標は?と問われれば、ブクマ、評価ポイント、感想、レビュー、PVがすぐ挙がると思う。では、読む側はどうだろうか?少なくともスコッパーにとっては、感想やレビューなんて付いてないよ!て作品も多いわけなので、この2つはあまり指標として役に立たない。なので、自然と重視すべき指標はブクマ、評価ポイント、PVとなるのだが、私は評価ポイントを結構いい加減なものと考えていたりする。理由は3つ。
まず、読者が評価ポイントを入れるハードルは高めであること。なろうの本当にダメな部分の一つなのだが、評価ポイントを入れるためには作品の最新話まで行って一番下までスクロールする必要がある。スコッパーやなろうのヘビーユーザーはこの仕様を知っているので気にならないが、ご新規さんには難儀な仕様だと思う。逆に言うと、ポイントへの誘導をかけている作品が有利になりやすいということでもある。もちろん誘導自体は悪くない行為だと思っているけれど、結果的に評価ポイントによる相対比較が困難になっていると言える。
次に評価軸と基準点が読者によって全く異なること。これは大手の口コミサイトではだいたい直面している問題でもあるわけだが、人によって基準ポイントが3ではなく2だったりするし、個人によってどこにウェイトを置くかも大きく違う。つい最近も、 某掲示板にて、なろうの作品の現実と整合しないストーリー上の要素は、欠点かどうかでちょっとした議論になっていたりするほどである。全体を通じて面白ければ整合性の部分を殊更欠点とは思わないと言う人もいれば、面白さを論じる上で避けて通れない要素と言う人も居た。ちなみに私は校閲の工程を設けにくい個人創作に対してそれを重視するのは不毛であるという立場だ。とはいえローファンで、例えばダンジョンから日本銀行券が産出され、それを思慮深いはずの主人公が気にしないみたいな展開だと、違和感のために読むのを止めるなんてこともある。
そして最後に。評価ポイントを分析した結果、評価時は常に固定の数値で入れるなど超マイルールな人が一定数居て評価の意味合いが損なわれていることである。これに気づいた瞬間は「ナ、ナンダッテーーーー」と衝撃を受けたものである。更にタチが悪いことに新着に対してよく分からないロジックで評価ポイントを入れていくボットの存在(owlというユーザーアカウント)もあって、尚更その傾向は強くなっているように思う。ちなみにブクマ0で評価だけ入ってる新着の作品ははだいたいこのボットの犯行だと思う。
というわけで、私は評価ポイントはあまり参考にしていないのである。ただ、評価ポイントの他に評価人数というパラメータがあり、それを分母にして評価ポイントを割った平均が7に満たないケースは、読むのを躊躇していたりはする。
では、逆に私はどういう基準で評価ポイントをつけるかというと、少なくとも評価目的で評価をつけることは原則しておらず、故に基準は無かったりする。本来的には正しく評価目的で入れるべきなのだが、先に述べた3つの理由により、自分1人が評価ポイントの整合性を気にしても意味が無いという立場に鞍替えしてしまったのが現状である。このため、今の私が評価ポイントを入れる目的は、ランキングの打ち上げ狙いか、新規呼び込みの一助にするためのどちらかのケースになる。
打ち上げ目的とはどういうことかというと、ジャンル別の日間ランキングは60-70ポイントでランクイン可能であるがゆえに、評価をほかの人が入れたタイミングに重ねて入れるということだ。60-70がラインである中での10ポイントなわけだから、このポイントは非常に効果の高いものだと思う。ただ一方でランキング操作的な誹りを受ける気もするので弁解しておくと、なろうのランキングは良い作品を見つける上ではあまり役立たないと言われているので、一読者として少しでも良作が多くの目に止まるよう工夫するのは悪いことでは無く、むしろ義務ではないかとさえ思う。これが例えば組織的にやるというなら流石に引くけれども。
他方、新規呼び込みについて。作品一覧の中では、総合ポイントが非常に目立つものであるがゆえに、そこが0だったりそれに近い数字だと見向きもされない可能性がある。そこで、その可能性を少しでも減らす目的で評価ポイントを入れておくのである。ただそうすると打ち上げのときに10ポイントを入れられない葛藤が生まれたりするわけだが、そもそも呼び込みできなければ打ち上げもできないので、特にポイントをもらえない新着作品には早い段階で入れるというケースが私の場合は多いように思う。
以上のように、そもそも読んでいる側は評価ポイントに関して、さまざまな目的、基準に沿って活用しているということがご理解いただけただろうか。そう考えると、作者さんが評価ポイントに一喜一憂するのは不毛なことかもしれない。まして、ストーリー評価ポイントが低い!みたいなミクロな話なら尚更である。
評価ポイントの件、2020年3月ごろより仕様が変わって、以前よりライトユーザー層がポイントを気軽に入れるようになったため、これを書いた当時より、ランキング入りするための下限値は上振れています。