表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

第4話 ここはどこ、俺はタツキ

話ごとに女神と勃起が仲良くなってるなー。

エロ禁失敗してウザいから前書きはこれで終わり。

日が傾き始めた頃、俺たちは森を抜けようと歩き始めた。しかし森で迷った時どうすればいいか、なにを基準に進めばいいのか、そんな知識はない。元の世界では重要じゃなかったからだ、携帯があればいいし。



とりあえず方向決めて進んどけば森はでれんだろ!!という女神の最もな助言から、俺たちは日が昇る方角へ歩き始めた。

この世界も太陽が昇る方角は同じなんだろうか…?




日が今にも落ちるという時、水の流れるわずかな音が聞こえてきた。俺たちはもう限界だ、この森はなぜか力が抜ける…あんなに食べたのに…もう死にそうだ。


近くに水場があることで少し元気が出た。森の湧き水は大概綺麗なものだ、

『飲み水確保か…やったなぁ…!』

『喉乾いた…死んじゃう…』



水を吸ったボロ雑巾のように、俺たちはくたくたになっていた。重く地面に根を張ったような足を引きずり、ようやっとたどり着いたそれは、湧き水ではなかった。

『川だ…でも…』

『ナニゴレ…水ぎだなぃ…』



女神は泣き崩れそうだ、なんとかしなければ…しかし…

どうすれば…もう限界だ…。




一個だけ手を思いついた、命をかけた大博打。

『おい女神まだテンションアップの魔法、まだできるか?』


『一応…でもこれが最後かも…しれなぃ…』


よしいけるな、元気出せ俺!

『頼むぞ、これは最後の手段だ!博打にでる!俺たちはもう歩けねぇ、日もまもなく沈む!だから!』


『うん…?』


『両足を筋肥大して、お前抱えてスーパージャンプする。そして守りを抜ける』



女神の顔は絶望の色に染まり、当初は反対していたが、次第に諦めたようだ…。

『そうだね…どうせ死んじゃうならせめて…………



………派手に逝くかぁッ!!勃起ぃぃ!!!!』



ヤケクソだ、しかしこれでいいんだ。


女神が最後の力を振り絞り叫ぶ!声かすれてる!!

『魔力出し切るぜぇ!!!!ハァァアアア!!!!

バロネス・マカ・マックスエナジー・ビンビン・コブラ!!』



女神の体全体から出る強烈な閃光が俺の全身を包みこむ!!!

『…ックァぁあァァァァァァァァアアアアア!!!!!』






ヤバイ…


きたぜ!



キタキタキタァ!!



受け取ったぜ!お前の全力ッ!!!



キィタアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!







『ッシャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!逝くぜ女神ィッ!!!』


返事がない、ただの屍のようだ。


だが止まってらんねぇ、両足に持てる力の全てをかけて!!

全身全霊!全力ッ!!!!!!



ギリギリと筋肉の軋む音が、両脚の肥大化する音がする…!


『グゥレイテストォォォ!!スゥゥパァァ!!ジャァァァァァァァァンプッッッッ!!!!!!!!』



バシュンッッ!!!!!!!

ライフルが発射したような音が足元からしたと同時に俺たちの身体は夕焼け空に射出された。


風が強すぎて目も耳も聞こえなかったが次第に失速し、ようやく目を開けることができたので後ろを振り返る。

するとそこには巨大樹の森の姿なく、雲と夕焼け空しか見えなかった…




俺たちは雲を突き抜けたようだ…そして雲を抜け落下していった………。






『ヤベェェェエエ!!!!着地のこと考えてなかったァァァァァァァァ!!!!!』



先程から両足の感覚はない!最初のジャンプで消し炭になっちまった!!!ここから安全に着地するには…!


地面につく直前でグレイテストナックル!これしかねぇ!!

落ちる速度は次第に加速していく、目を開けるのも難しい…!

だが!タイミングを外せば女神が死ぬ…!コイツの命背負ってんだ!失敗はできねぇ!!!




落ちるポイントがだんだんと見えてきた、下には数件の家が見える…これパンチしたら吹っ飛んじゃうのでは??


チッ!

まだ方向転換できる!!着地には右手で足りる…はず!

女神は…俺が下敷きになって着地すりゃ問題ねぇ!!!


左で斜め後ろに向けて少しだけ弱く…!



『ディレクショォン!シフトパンチィィ!!』

後方から爆風発生!!身体が持ち上がる!!軌道修正できた!!奇跡だ!

あとは着地するだけ!!いっくぜぇぇ!!


あ…なんか畑みたいなの見える……



畑はセーフだ!!

命と比べりゃ野菜なんて!!



『グゥレイテストォォォナックル!!!!』

迫る地面に向けて全力の一撃ッ!!瞬間女神の服を噛んで固定!!!

下から大爆風!!落下の勢いは殺した!

がしかし!女神の服(葉っぱ)が噛んでいたところから千切れて飛んでった…

女神も一緒に…




俺は畑に頭から突き刺さりまたまた気を失った…。







………






目がさめるとそこは…ベッドの上だ…ベッド!?

それにこれは家!?誰の!?

近くには暖炉、寝ている光る犬の姿も見える…ここは一体?



少々錯乱したが、次第に思い出してきた。

そうだ、俺は女神を抱えてぶっ飛んで…女神はどこだ?


周りを見渡すが姿はない、ついでに俺の四肢もなかった。



何もすることができないため身体を起こし、無くなった四肢と今後の生活について考えていると木造のドアの開く音がした。




『たっだいまぁぁあ!!!いやぁ疲れたァ!!飯だ風呂だぁあ!!!イヤッホゥ!!!』

と、やけに上機嫌な作業着を着た女神が入ってきた。


俺の起きた姿を確認すると、嬉しそうに

『おぉ!やっと起きたか勃起ィ!!聞いてくれ!農業は最高だぞ!!!じぃちゃぁん!ばあちゃぁん!勃起が起きたよぉ!!』



女神が外に向けて叫んでからしばらくして、気のよさそうな老夫婦が入ってきた。

ばあさんが、

『あら!ウェヌスちゃんのお友達、起きたのかい』

じいさんが

『人の畑ぶっとばしやがってw』

と笑いながら。



俺は昔からこういった時、反応や対応が遅れてしまう。視線で女神に助け舟を促すと、挨拶しろバカ!と言われたような気がした。



『異世界から来まs『でやぁぁぁぁああああああ!!!!』

バチン!



女神が突然叫び頬をビンタしてきた。そして小さな声で

『バカ勃起!!んなこと言ったら怪しまれんだろが!!私たちは親を戦争で失って2人で長く生きてきた幼馴染ってことになってんだ!!余計なこと言うんじゃねぇ!』



むしろ怪しまれないか、その設定。

まぁ、それで信じてくれてるならいいか。


『俺の名前は山g『ッソォォォイ!!!!』

ベチィィッ!!



またビンタしてきやがった…チッ、老夫婦が心配そうにこっち見てんぞ…どういうつもりだこの野郎…!


するとまた小さな声で、

『この世界にゃ苗字とか名前とか!そういうのも形式がある程度決まってんのがあるんだ!山口はダメ!そんなのないから!!お前の名前は…!!』



女神が少し考えるそぶりを見せ、閃いた!と言う顔をした。そして、

『コイツはヤマグッティ・タツキって言うんだ!今日から少しの間よろしくね!じぃちゃん!ばあちゃん!』



『あぁ、よろしくな。こき使ってやるから覚悟しとけよ?グッティ』

とじいさん。

『ひとまず夕飯にしましょうか!』

とばあさん。




なにその借りぐらししてそうな名前…

いや確かに借りぐらしするんだけども。

つーかグッティってなんだジジイ、やけにフレンドリーだな。




老夫婦はここをでて母屋に戻った、料理を作って持ってきてくれるらしい。

女神と2人きりになった。よし、

『で、俺が起きるまでなにがあったのか教えてくれ。』


『農業最高だぞ。』

と女神。


『聞いてねぇよ、あの優しそうな老夫婦と色々あったんだろ?今ここにいたった経緯と知ったことを教えてくれ。』



女神は文字をびっしり書いたノートを広げ、この世界の話から始めた。星の名は地球、世界には大陸が4つと大小様々な島々で構成されている。今いる国はその小さな島々の1つ、ラッパ島。

国としての機能は無いに等しいが豊かな大地があり、みな農業を行い自給自足。ほかの島と比べても珍しいそうだ。


言語は世界で1つに統一されている、これは魔法を使う際に言語ごとに使えない魔法が存在することに不満を持った言語学者が大昔に開発したそうだ。


魔法は地球を構成する5つの要素である、地 水 火 雷 風 で構成され、一部を除いた誰もが詠唱すればその魔法を発揮できる。

しかし、誰が使っても同じように作用するというわけでなく、それぞれの持つ魔力の器の大きさや、魔力加減により調節が可能。



また5つの要素の他に、稀に異能と呼ばれる特異な能力を発揮する者がいる。これは魔力とは全く異なる別種であり、現れる経緯は不明。一説には神からの授かりものとも呼ばれる。



女神はここで、ふぅ…と一息つき現在の話を始める。


『あの夫婦はローランド夫妻、アレスとニーナよ。死にかけていたウチらを助けてくれたの。情報は母屋にあった本から勝手に学んだわ。畑に関しては怒ってないってさ、毎年作りすぎて腐らせてるからちょっとぐらいダメになってもいいって』



やっぱり助けてもらってるよな、有難い。しかし

『どうやって助けてくれたんだろ、俺は四肢もげてるし普通助からねーよな?』



『医療用魔法っていうのがあるみたいなの、すごく難しいらしいんだけどニーナはその専門らしくてね。あんたのダメになった手足ぶっちぎって応急処置はしてくれたみたい。どうせすぐ死ぬと思って諦めてたらしいんだけどさwwまさか一週間も寝たきりで生き延びるとかwww』



ま、そーよね普通死ぬよね。でもだったら、

『なんで俺は今生きてんだろか』

『女神の加護』



またそれか、ほんと便利なそれ。



あー!あとね、と女神が一言。

『その手足なんだけど、女神の加護で治せちゃうから。貧弱な四肢になるけど許してね。』



すごい便利だなほんと。じゃあ

『さっそくやってくれるか?』


女神はニヤリと笑い

『クソ痛いけど大丈夫?』



『当たり前だ、俺を誰だと思ってやがる。』



女神は邪悪な顔をして

『じゃあ行くぜ!!!まずはポジティブ魔法!!絶倫マカビンビン光線!!!!』




なんかだんだん慣れて来たこの感覚。でも

『ッシャキタァァァァァァァァァ!!!!!!!さぁ!!俺の手足を頼んだぜ女神ィィ!!!!!!』



『おっしゃあ!!任せとけやぁぁぁ!!!!いっくぜぇぇ!!!!女神究極回復魔法!!!!生命の息吹ッッ!!』




『ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!』

『ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!』



『ゥハァぁ…ハァ…』

し、死ぬかと思った、、、涙と鼻水が止まらねぇ……!

こんだけ辛いのに!まだ両腕しか終わってネェェ!!




女神はゲスのように笑い

『さぁ…次は両足だよ〜…腕より長くて太い分、ツッッッライから覚悟しとけぇ?クケケケケケww』


なにが女神だこの悪魔がっ!!!




『さぁて、じゃ両足いっくゼェェ!!!女神究極回復魔法っ!!!生命の息吹!!!!』



『ヌアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』


『まだまだぁ!wもう一本!!!w』


『キェアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』







俺はまたしても気を失った…ご飯食べてねぇ…










俺は空腹で目を覚ました、まだ夜はあけてないみたいだ。

暖炉の前に昨日はなかったテーブルがある、その上に……

メシだッッ!!!!


食わねば死ぬッッ!!ベッドから飛び降りた俺は盛大にコケて気を…失ってる時間はねぇ!!


『な、なんだこれ…うまく立てねぇ…』



ここで昨日のことを思い出す。そうだ!俺は昨日新しい足を生やしてもらったんだった!まだちゃんと見てなかったな。


『な、なんだこれは…』


真っ白で細い、毛も生えてない。さらに言えば、これ人間の足じゃない気がする。

足の指とかは人間なんだけど膝の形や太ももに、なんか違和感があるな…


腕も同様だ…真っ白で細い無毛。だけど、拳でかくなってなるな、それに腕が長くなってる…。





いや!考えるよりまずはメシだ!!!俺はフラフラ歩いてテーブルにつき、冷めて硬くなった米と野菜のゴロゴロ入ったシチューを不器用に平らげ、光る犬に抱きついて寝てる女神を叩き起こした。




『おい!起きろ!起きてぇ!なんか変なんだけど!俺の手足じゃないんだけど!!ねぇ!!起k『っるせぇよ!!静かに寝させろやァァ何時だと思ってやがるッ!!!!』



よく見たらまだ午前3時だった。



『4時になったら収穫作業がある!!そん時に聞いてやっからヨォ!!それまでは寝てやがれェ!』





こ、こいつ完ッ全に農家に染まってやがる!!たった一週間でどうしてこうなるんだ!!




仕方ない、俺も4時まで寝よう…起きて聞けばいいや…。




終わり


あぁん!おっさん口調の女の子すきぃ!!



ではない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ